ドコモのライトユーザー向けプランである「irumo」。
これまでキャリアは小容量のプランがかなり割高で、3GB程度でも3〜4,000円かかっていましたが、irumoではそれに比べるとかなり安い料金で使えるようになりました。
ただいくつかデメリットもあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
ドコモのirumoとは
ドコモ「irumo」 | ||
月額 料金 | 0.5GB | 550円 |
3GB | 880円〜2,167円 | |
6GB | 1,540円〜2,827円 | |
9GB | 2,090円〜3,377円 | |
ドコモ光セット割 home 5Gセット割 | △1,100円/月 (0.5GBプランはなし) | |
みんなドコモ割 | なし | |
dカード支払い割 | △187円/月 | |
家族間通話 | 有料(22円/30秒) | |
通話 定額 | 5分以内無料 | 880円/月 |
かけ放題 | 1,980円/月 | |
データ繰り越し | 不可 | |
テザリング | 無料 | |
キャリアメール (@docomo.ne.jp) | 月330円 | |
事務 手数料 | オンライン | 0円 |
店頭 | 3,850円 | |
制限時速度 | 最大300kbps (0.5GBプランは最大128kbps) | |
支払い方法 | クレジットカード 口座振替 |
- 4つのデータ容量から選べるプラン
- 光回線セット割、dカード支払い割で基本料金から最大1,287円割引
- 家族間通話は有料
- データ繰り越し機能なし
- キャリアメールが有料
- 5G WELCOME割(端末代割引)の利用が可能
ドコモという3大キャリアの1つでありながら、月額料金が安いというのがirumoの大きな特徴の1つ。
さらに、他社から乗り換えの場合は5G WELCOME割の利用が可能となっており、最新機種が安く入手可能。
たとえばiPhone15(128GB)はドコモだと通常149,490円ですが、5G WELCOME割を利用することで102,490円。
いつでもカエドキプログラムと併用することで実質負担額18,898円。月々の負担額は821円となるので、月額料金のみならず端末も安く入手し利用していくことができるプランです。
ドコモ「irumo」のデメリット
では具体的に、irumoのデメリットを見ていきましょう。
割引の適用(特に光回線セット割)をしないと高い
irumo | ahamo | 楽天 モバイル | LINEMO | IIJmio | ||
基本料金 | 割引後 | |||||
〜0.5GB | 【0.5GB】 550円 | 【0.5GB】 550円 | 【20GB】 2,970円 | 【3GB】 968〜 1,078円 | 【3GB】 990円 | 【2GB】 850円 |
〜2GB | 【3GB】 2,167円 | 【3GB】 880円 | ||||
〜3GB | 【5GB】 990円 | |||||
〜5GB | 【6GB】 2,827円 | 【6GB】 1,540円 | 【20GB】 2,068〜 2,178円 | 【20GB】 2,728円 | ||
〜6GB | 【10GB】 1,500円 | |||||
〜9GB | 【9GB】 3,377円 | 【9GB】 2,090円 | ||||
〜10GB | – | – | ||||
〜20GB | 【20GB】 2,000円 | |||||
〜100GB | 【100GB】 4,950円 | 【無制限】 3,168〜 3,278円 | – | |||
無制限 | – |
irumoはauやソフトバンクのライトプランと比べると比較的安い料金で使うことができます。
しかし、キャリアのオンライン格安ブランドや、新キャリアの楽天モバイル、その他格安SIMなどに比べると高いです。
特にドコモ光もしくはhome 5Gの割引(△1,100円/月)を利用できない場合は、他社と比較しても料金差が大きい為、基本的にはこれらとの併用が前提です。
0.5GBプランは通信速度が遅い(最大3Mbps)
0.5GBプランについては、割引関係なく誰でも月550円で使えるプランです。ただ、このプランには以下の制約があるので注意が必要。
- 通信速度が最大3Mbps(他プランの速度は50〜200Mbpsなのでかなり遅い)
- データ容量を使い切った場合の制限時速度が最大128kbps(他プランは300kbps)
- みんなドコモ割のカウント対象外(他プランは割引はないが回線数としてカウント)
0.5GBプランは音声通話メインで使う人向けのプランで、データ容量が少ないだけでなく通信速度も遅いです。
また550円と基本料金は安い0.5GBプランですが、ドコモは通話定額オプションが高いという点に注意が必要。通話定額をつけて使うなら、他社を使った方が合計の料金が安く済みます。
eximoやahamoに比べて回線混雑時に速度が制限されやすい
通常時はirumoでも他のドコモのプラン(eximoやahamo)と同じ通信速度でデータ通信の利用ができます。
しかし、回線が混雑した場合にはirumoから優先的に速度の制限が行われているとされています。
平日昼12時台や、人が混雑している場所では速度低下が起きやすい可能性があるというのも、irumoのデメリットの一つです。
当社設備内でネットワークの混雑時に「eximo」「ahamo」等の他の料金プランよりも先に通信速度の制限(通信制御)を実施するため、通信速度が遅くなる場合(例えば動画視聴ではご利用の通信環境により画質が低下する場合)があります。
引用:irumo公式
家族間通話が有料
irumoはファミリーグループへの加入はできるものの、家族間の通話は有料(22円/30秒)。
家族間での通話が多い場合は通話定額に加入する必要があります。
なおeximoなら家族間通話は無料(irumoを使っている家族へ発信する場合も無料)、ahamoは基本料金に5分以内無料の通話定額が含まれています。
通話定額オプションが高い
irumoの通話定額オプションは5分以内無料が880円、かけ放題が1,980円です。
これに対し、ahamoは基本料金に通話定額が含まれている為、5分以内無料は0円、かけ放題が1,100円で利用できます。
他にも楽天モバイルはオプションなしで国内通話がかけ放題、他の格安SIMも5分以内無料が500円程度。
irumoは通話定額オプションも高いです。
音声通話専用として利用できる0.5GBプランを利用する場合、家族での通話が多い場合などはこの通話定額オプションも含めて検討しましょう。
楽天モバイルの特徴
- 3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、無制限で3,278円
- 楽天市場で買い物する人は実質無料とするこも可
- エリア・回線速度は大幅改善
- パートナー回線(au回線)も無制限に変更(以前は5GBまで)
- 通話料も無料
- ワンストップMNP対応(予約番号不要でMNP可)
- 今だけ!初めて申し込みで10,000ポイントプレゼント!
- iPhone15シリーズ20,000円割引
- MNPで最大12,000ポイントプレゼント(実質1年無料)
- iPhoneの実質価格が全キャリア最安、AppleStoreよりも安い
- 楽天市場でのポイント還元率UP
- 楽天市場で10,000円買い物すれば実質678円〜、25,000円買い物すればほぼ無料
\申し込みはこちら/
楽天モバイルの公式サイト
データ繰り越しができない
サブブランドや格安SIMなどで利用できる余ったデータ容量を翌月に繰り越すことができる「データ繰り越し機能」は、irumoでは利用不可。
その月ごとで、余ったデータ容量は消滅します。
余らせすぎない、逆に使いすぎない為にもデータ通信量の管理は他社を使う場合よりも細かく行う必要があるでしょう。
キャリアメールが有料(月330円)
ドコモのもう一つのプランであるeximo(データ無制限プラン)はキャリアメールが無料で利用できますが、irumoでキャリアメールを利用する為には月額330円の「ドコモメールオプション」に申し込まなければなりません。
家族間通話が有料になったことも含め、以前のライトプランであるギガライトに比べると料金が下がった分、使えなくなったことが増えたことには注意が必要です。
店舗で契約すると事務手数料が3,850円かかる
irumoはオンラインで契約すれば事務手数料が0円で契約できますが、店舗(ドコモショップや家電量販店など)で契約する場合だと事務手数料に3,850円かかってしまいます。
家電量販店ではオンラインで契約するよりもお得なキャンペーン(端末割引やポイント還元など)が行われている場合もありますが、事務手数料も含めてどちらがお得になるかを考える必要があります。
ドコモ「irumo」のメリットは?どんな人におすすめ?
もちろん、irumoはデメリットだけではありません。
たとえばirumoのメリットは以下の通り。
- MNPの場合は端末割引で最新機種が安く入手できる
- 通信速度が速く、安定性も高い
- 5G回線にもつながりやすい
- セット割で安い料金で使える
- 家族割のカウント対象、家族でeximoを使っているユーザーの料金が安くなる
irumoでもドコモの端末代割引特典である5G WELCOME割の利用が可能。iPhoneが実質18,898円(いつでもカエドキプログラム利用時)など、MNPで乗り換えるならかなりお得です。
また混雑時はeximo・ahamoは優先的に速度が制限されるとされていますが、そこまで極端な速度低下はあまりありませんし、通常時の速度はキャリアなだけあって高速・安定。
快適性は高いです。
格安SIMに比べると高いとは言え、ドコモの快適な通信、そしてキャリアの安心感を考えるとコスパは悪くないでしょう。
まとめ
irumoは3大キャリアの中で比較すると、ライトユーザーが最も安く使えるプランです。
ただ現在はドコモ、au、ソフトバンク以外にも、様々な格安SIMがあります。
ずっと前からドコモを使っているからと言って安易に継続せず、一度自分に合ったものを探してみることをおすすめします。