ドコモのポケットWiFi(Wi-Fi STATION)SH-05Lが2019年11月に発売されました。
3月にはHW-01Lが出ているため、ドコモのポケットWiFiとしては2019年に入って2製品目です。
本記事では、ドコモのポケットWifi「SH-05L」の発売日やスペック、HW-01LやWiMAX、どこよりもWiFi(詳細)と比較した結果などを解説していきます。
ドコモのWi-Fi STATION SH-05Lの発売日とスペック
まずはドコモのポケットWifi、SH-05Lのスペックや機能についてみていきましょう。
ドコモの2019年発売端末「SH-05L」と「HW-01L」のスペック比較
端末名 | Wi-Fi STATION SH-05L | Wi-Fi STATION HW-01L |
製造元 | SHARP | HUAWEI |
発売日 | 2019年11月1日 | 2019年3月8日 |
サイズ | W108×H72 ×D15㎜ 150g | W130×H66 ×D13.8㎜ 150g |
バッテリー | 4,000mAh | 3,000mAh |
通信可能 時間※ | 15時間 | 11時間 |
WiFi接続時 最大速度 | 下り866Mbps 上り37.5Mbps | 下り588Mbps 上り37.5Mbps |
最大接続台数 | 11台 | 17台 |
色 | ブラック | インディゴ ブルー |
価格※ | 27,720円 | 販売終了 |
※オンラインショップ価格
(画像引用:docomo公式HP)
それでは各項目についてさらに詳しく解説します。
SH-05LはLTE通信で連続通信時間は15時間。大容量の4000mAhバッテリー
容量 | 4,000mAh | 3,000mAh |
PREMIUM 4G | 5時間 | 6時間 |
LTE | 15時間 | 11時間 |
3G | 17時間 | 7時間 |
SH-05Lの魅力は、バッテリーの容量が4,000mAhあり、LTEや3G通信での連続通信時間が長いこと。
PREMIUM 4GはHW-01Lにやや劣りますが、LTE通信や3G通信での長時間通信が多い人は、SH-05Lが向いています。
WiMAXや他のキャリアのポケットWifiと比較しても、バッテリー容量が抜きん出てることがよく分かります。
機種 | バッテリー 容量 (mAh) | 連続 通信 時間 (時) | 連続 待機 時間 (時) | ||
docomo | WiFi STATION | SH05L | 4000 | 15 | 1200 |
HW01L | 3000 | 11 | 980 | ||
WiMAX/ au | Speed Wi-Fi NEXT | W06 | 3000 | 9 | 800 |
WX05 | 3200 | 11.5 | 700 | ||
Softbank | Pocket WiFi | 802ZT | 3000 | 12 | 1590 |
601HW | 2400 | 8.5 | 850 | ||
Y!mobile | Pocket WiFi | 803ZT | 3000 | 12 | 1590 |
801HW | 3000 | 8 | 900 |
SH-05Lはモバイルバッテリーとしても使える
スマホとポケットWiFi両方の充電残量が気になる日は、モバイルバッテリーも持っていくという人も多いでしょう。
ただ、それらを持ち運ぶとなるとカバンも必要ですし、なにかと負担になりますよね。
今回発売されたSH-05Lは、ポケットWiFiとしての役割に加えて、いざという時のモバイルバッテリーとしても使えるため、3台持ちをする必要がありません。
スマホのバッテリーとしても使えるよう、日頃から充電残量はチェックしておきたいですね。
ポケットwifiのためにモバイルバッテリーは必要?電池持ちを良くする為にはどうすればいい?
メーカーはドコモのWi-Fi STATIONで初めてのSHARP製品
これまでドコモのWi-Fi STATIONでは、NEC製やHuawei製が発売されていましたが、今回初めてSHARP製が採用されています。
2017年以来、2年ぶりに発売されたWiFi STATIONが1年に2製品も出ることも珍しいです。
以前の「N-01j」が白を基調としていたのに対して、SH-05Lはブラック、HW-01Lはインディゴブルーと暗めの色。
WiMAXや他のポケットWiFiのようにカラーバリエーションはありません。
PREMIUM 4Gに対応しているため三大都市圏ならかなり速く通信できる
ドコモのポケットWiFiでは、HW-01Lに続いてSH-05LもPREMIUM 4Gに対応しています。
ちなみに、PREMIUM 4Gとは、通信技術を駆使して周波数を束ね、送受信時の最大速度を高める通信方法のこと。
ドコモでは2019年冬から受信時最大1576Mbps、送信時最大131.3Mbpsの速度(ベストエフォート)での提供を可能しています。
実際、東京であってもPREMIUM 4Gの下り1Gbps以上で通信できるエリアが多いわけではありません。
ただ、三大都市圏であれば1288Mbps~988Mbpsで通信できるエリアが地方よりも多く、PREMIUM 4Gの恩恵を受けられることは間違いなさそうです。
PREMIUM 4Gの速度は送受信時ともにHW-01Lに劣る
SH-05L | HW-01L | |
LTE | 受信150Mbps /送信50Mbps | 受信150Mbps /送信50Mbps |
PREMIUM 4G | 受信988Mbps /送信75Mbps | 受信1288Mbps /送信131.3Mbps |
LTEの速度は変わりませんが、PREMIUM 4Gの通信時における速度はHW-01Lにやや劣ります。
なお、この数値はあくでもベストエフォート値であることや、使えるエリアが限られていることをふまえると、HW-01Lにやや劣るとはいえ機器の性能としては十分です。
クレードルは別売りで3,960円。在庫が少ないことがあるので注意して
(画像引用:docomo公式HP)
SH-05Lには別売りで、「クレードルSH-01」があります。
クレードルに挿し込むことで充電ができるほか、パソコンとの有線接続(USB接続)が可能に。
パソコンでの使用時は無線よりもUSB接続による有線接続の方が速い速度で使えるため、スマホよりもパソコンでの利用が多い人は利用を検討してみると良いでしょう。
WiMAXのクレードルとは?必要性やメリット・デメリットを詳しく解説
「SH-05L」とWiMAX、U3と比較すると?
ポケットWiFiで人気があるのは、UQコミュニケーションズの提供しているWiMAX回線のポケットWiFiや、トリプルキャリアに対応しているクラウドSIMのU3です。
端末名 | Wi-Fi STATION SH-05L | SpeedWiFi NEXT W06 | U3 |
製造元 | SHARP | HUAWEI | GLOCALNET |
発売日 | 2019年11月 | 2019年1月 | ー |
サイズ | W108×H72 ×D15㎜ 150g | W128×H64 ×D11.9㎜ 125g | W126×H66 ×D10㎜ 125g |
バッテリー | 4,000mAh | 3,000mAh | 3,000mAh |
通信可能 時間※ | 15時間 | 9時間(標準) | 12時間 |
WiFi 接続時 最大速度 | 下り988Mbps 上り75Mbps | 下り867Mbps 上り30Mbps | 下り150Mbps 上り50Mbps |
最大接続 台数 | 11台 | 16台 | 10台 |
色 | ブラック | 黒/白 | ブラック |
価格※ | 27,720円 | 0円 ~15,000円 | 0円 ~20,000円 |
(画像引用:docomo公式HP)(画像引用:UQWiMAX公式サイト)(画像引用:どこよりも公式HP)
SH-05LとW06、U3の大きな違いは利用する回線の違い
SH-05LとW06、U3の大きな違いは回線にあります。
SH-05LではdocomoのLTE回線やPREMIUM 4G回線を使用していますが、W06はWiMAX回線、U3はトリプルキャリア(docomoやau、ソフトバンクのLTEネットワーク)を使用しています。
LTE | |
メリット | ・通信エリアが広い ・通信に安定性がある |
デメリット | ・通信速度が遅いこともある ・多くは通信量に制限がある |
WiMAX | |
メリット | ・通信速度が速い ・月間通信量は基本無制限 |
デメリット | ・通信エリアが若干限定的 ・地下や屋内はやや弱い |
主に屋内や地下での利用を想定している場合や、山間部などの利用は、WiMAXのエリア外になることが多くあまり向きません。
一方、LTE回線が使えるポケットWiFiはエリアが広いものの、低速な回線を掴むことがあります。
その場合は電源を入れ直すことで、速い回線を掴み直してくれるので試してみましょう。
もっと手軽にLTE通信をしたいなら、楽天エリアで無制限にデータ通信ができる楽天モバイルでテザリングをしてみるのも一つの選択肢として考えてみても良いですね。
データプラスではなく単体で利用すると月額料金はかなり割高
ドコモは7GBまで使えるギガライトもありますが、わざわざWi-Fi STATIONの端末を購入してまで7GB以下の通信しかしないというのは考えられません。
1,000円の追加料金を支払うことでスマホの通信量をシェアして使えるので、ギガホにデータシェアプラスをオプションとして付けて使うのが現実的です。
確かにスマホとデータをシェアすれば少しは安く使えますが、端末代金が大きな負担となります。
通信量 上限 | 基本料金 | 端末代金 | |
ドコモ | 無制限 | 7315円 (or +1,100円) | 27,720円 |
GMO とくとくBB WiMAX | 無制限 | ~2ヶ月:1.474円 ~36ヶ月:3,784円 37ヶ月~:4,444円 ※キャッシュバック 23,000円 | 21,780円 ※キャッシュバック 23,000円 |
MUGEN WiFi | 100GB | 3,718円 ※キャッシュバック 10,000円 | 0円 (返却要) |
THE WiFi | 100GB | 3,828円 ※4ヶ月0円 | 0円 (返却要) |
Chat WiFi | 20GB 50GB 200GB | 2,280円 2,600円 4,690円 | 0円 (返却要) |
一方、ポケットWiFiはキャッシュバックや月額料金割引を受けられるところも多いため、キャンペーンを使って申し込んだほうが、結果としてドコモでポケットWiFiを使うよりも費用は抑えられます。
WiMAX回線が良ければのGMOとくとくBB WiMAX(詳細)、LTE回線が良ければMUGEN WiFi(詳細)やChatWiFi(詳細)が良いでしょう。
おすすめポケットWiFiについては下記の記事で紹介しているので、気になる方はチェックしてみてください。
※クラウドSIM:SIMの情報をクラウド上に保管することで、特定のキャリアではなく複数のキャリアを利用できる仕組み、ドコモ・au、ソフトバンク回線全てを使うことが可能
Wi-Fi STATION SH-05Lの評判や口コミ
2019年11月1日に発売されたWiFi STATION SH-05Lの評判や口コミを集めました。
クレードルも端末も、あともう少し小さいのが良かった。
何であんなにでかいん…。
店舗で法人契約しか扱いませんって言われて他の製品買ってみたけど、オンラインショップで買えば良かったんか。教えてくれよドコモショップ。
ドコモでポケットWifi申し込もうと思ったらめっちゃ高いやん。
しかも無制限に使えないときた。
全体的に、月額料金など利用料金に不満を感じている人が多い印象を受けます。
端末代が約3万円掛かること、データプラスで使うにはスマホもドコモえ契約しなければいけないなど、ドコモユーザー以外には負担の大きな契約となりそうです。
ドコモのポケットWiFiよりも大容量WifiやWiMAXを検討してみては
ドコモのポケットWiFi、SH-05Lの詳細と、口コミや評判について見てきました。
PREMIUM 4Gに対応しているエリアに自宅や職場がある人は、かなり速い速度での通信も可能なので便利に使えるでしょう。
ただ、製品に対してエリアの最大速度が低い場合は勿体ない気がします。
また、通信容量は7GBや30GBまでしかなく、たくさんは使えないのも残念なポイントです。
大容量で通信ができるポケットWiFiとして以前から人気のWiMAXの他にも、最近ではLTEを使った大容量WiFiも多く発売されています。
ポケットWiFi自体の選択肢はかなり広がってきていると言えるので、ドコモに限らず色々なポケットWiFiに目を向けてみてはいかがでしょうか。