「どこよりもWiFi」は、モバイルWiFiとしては珍しい格安SIMなどによくあるMVNO(大手キャリアの回線を借りて通信)タイプ。
月額料金が非常に安い非常にお得なモバイルWiFiです。
本記事ではどこよりもWiFiの料金やメリット、デメリットについて詳しく見ていきます。
料金 | 通信 速度 | エリア | |
楽天モバイル | ◎ 無制限 3,278円 | ◯ | ◯ |
GMOとくとく BB WiMAX | △ 無制限 3,762円〜 | ◎ | ◯ |
ZEUS WiFi | ◯ 100GB 3,212円〜 | △ | ◎ |
Point
- 楽天モバイル・・・コスパ◎、総合点No.1
- GMOとくとくBB WiMAX・・・通信速度◎
- ZEUS WiFi・・・エリアの広さ、繋がりやすさNo.1
どこよりもWiFiとは?
どこよりもWiFiは、ITや通信といった事業を展開する株式会社Wizが提供しているモバイルWiFiで、MVNO(大手キャリアの回線を借りて通信)タイプのモバイルWiFiです。
それでは早速概要を確認していきましょう。
どこよりもWiFi | |
月額 料金 | 【1〜36ヶ月】 20GB:1,500円 50GB:2,000円 100GB:3,058円 【37ヶ月〜】 20GB:950円 50GB:1,450円 100GB:2,508円 |
事務 手数料 | 3,300円 |
端末 | 月額に含む |
契約 期間 | 2年 |
回線 | docomo |
速度 | 下り最大150Mbps 上り最大50Mbps |
公式 | どこよりもWiFi |
※税c込表記
回線の種類・エリア・回線速度・通信制限
どこよりもWiFiの回線や速度は以下のとおり。
回線の 種類 | ドコモのMVNO (800MHz帯利用不可) | |
エリア | ドコモのエリア | |
通信速度 | 下り最大150Mbps /上り最大50Mbps | |
通信制限 | 100GB |
それぞれ詳しくみていきましょう。
ドコモのMVNO回線、プラチナバンドの利用は不可
どこよりもWiFiはドコモ回線を利用したモバイルWiFiです。
ただスマホのドコモと全く同じ回線を使えるわけではなく、プラチナバンドと言われる800MHzの周波数帯の利用はできなくなっています。
プラチナバンド、特に800MHzの周波数帯は建物の中や地下にいても電波が減衰せずに繋がりやすいという性質を持っている為、モバイル通信には最適な周波数帯です。
どこよりもWiFiはせっかくドコモ回線を使っているのにこの周波数帯は使えないので、特に建物内や地下で電波が弱く通信速度が遅くなる懸念があります。
月間100GBは1日4GBの制限あり
どこよりもWiFiは他のモバイルWiFiと違い、月間容量の制限(100GB)以外に1日あたりの容量制限(4GB)も設定されています。
他のモバイルWiFiは月間容量制限がありませんから、この点に関しては大きなデメリットであるといえるでしょう。
1日4GBというのは実はだいぶ不便。たとえばNetflixで高画質の動画を見るとだいたい1時間で3GB使います。よって1日4GBしか使えないのであれば2時間の映画を見ることができません(標準画質なら視聴可能だが1時間で0.7GB消費)。
そもそもモバイルデータ利用量は日毎で変動があるもの。1日10GB使う日もあれば、光回線に繋げている時間が多くて1日1GBも使わない日があって当然です。
そんな中で1日4GBしか使えないとなると、現実的に利用する月間容量は100GBを大きく下回るでしょう。
ちなみにWiMAXは以前まで3日で10GB超えると翌日速度が制限されていましたが、現在はその制限がなくなり無制限となっています。
端末代金や返却の有無
端末代は19,800円となっており、550円を分割で36ヶ月支払っていくという形になります。
ただこの550円は月額料金の3,058円に含まれており、毎月の料金が増えるわけではありません。逆に37ヶ月目以降はこの端末代がなくなるので月2,508円に下がるという形です。
他のモバイルWiFiだと端末はレンタルで解約時には返却が必要となる場合が多いですが、どこよりもWiFiはあくまで「購入」なので、返却する必要はありません。
ちなみに36ヶ月以内に解約した場合は端末代金の残債を一括で支払わなければならないので注意が必要です。たとえば24ヶ月で解約すると残り12ヶ月分、6,600円の支払いが必要となります。
【契約期間・解約金】2年契約で以降は違約金なし
どこよりもWiFiの契約期間は2年間。その2年間で途中解約すると、解約金として2,508円かかります。
2年間がたつとそれ以降はいつ解約しても解約金はかかりません。
ただ先程述べたように、端末は36回の分割払いで支払う形をとっています。その為、2年後の更新月で解約しても残債として6,600円が一括請求される形となります。
支払い方法はクレジットカードのみ
支払い方法は、クレジットカードのみとなっています。口座振替にできるオプション等はないので、もし口座振替にしたいならそれが可能なモバイルWiFiを選びましょう。
ちなみに以下のモバイルWiFiが口座振替が可能です。
他社のモバイルWiFiと比較
モバイル WiFi | タイプ | 月額料金 | 特典 | 端末代 | 公式 |
どこよりも WiFi | MVNO (ドコモ) | 【〜36ヶ月】 20GB:1,500円 50GB:2,000円 100GB:3,058円 【37ヶ月〜】 20GB:950円 50GB:1,450円 100GB:2,508円 | なし | 月額に含む | 公式 |
楽天モバイル | 楽天 | 3GB:1,078円 〜20GB:2,178円 無制限:3,278円 | 楽天ポイント 還元 | 1円 | 公式 |
ZEUS WiFi | クラウド | 【〜24ヶ月】 30GB:2,361円 50GB:3,106円 100GB:3,212円 【25ヶ月〜】 30GB:2,508円 50GB:3,278円 100GB:3,828円 | 3ヶ月割引 | 0円 | 公式 |
THE WiFi | クラウド | 100GB:3,828円 | ポイント還元 | 0円 | 公式 |
~1GB:1,298円 ~5GB:1,480円 ~20GB:2,068円 ~40GB:2,596円 ~100GB:3,960円 | なし | ||||
MUGEN WiFi | クラウド | 3,718円 | キャッシュバック 10,000円 | 0円 | 公式 |
料金が特に安い
月額料金に関して言えばどこよりもWiFiはかなり安いです。
他の一般的なモバイルWiFiに比べて500円程度安く使うことができます。
かつ、37ヶ月目からはさらに安くなるので、長期利用にも向いていると言えるでしょう。
100GBプランは他社の方がおすすめ
100GBプランについては1日4GBという制限がある為、使い勝手は正直悪いです。
料金だけを見ると確かに安いですが、楽天モバイルなら100GB以上、かつ1日の制限なしで3,278円で使えることを考えるとそちらの方がおすすめです。
繋がり安さ・通信速度の懸念
どこよりもWiFiはドコモ回線を使うのでエリア自体は広く、田舎でも使うことができます。
ただプラチナバンドと言われる建物の中や地下にいても電波が減衰せずに繋がる周波数帯が使えない為、他のモバイルWiFiよりも繋がりにくかったり、圏外となることが多くなります。
また回線はMVNOであり、ドコモ回線の枠が決まっている為、回線速度はキャリアと比べると遅く、特に回線が混雑する時間帯で極端な速度低下が起こる可能性があります。
どこよりもWiFiの契約方法・解約方法
どこよりもWiFiの契約方法や解約方法は以下の通りです。
契約はWEB上から手続き、申込み後に折り返し電話が掛かってくる
どこよりもWiFiに契約する方法は、WEB公式サイトからとなっています。
- WEB上の申し込みフォームへの入力
- どこよりもWiFi側から掛かってくる折り返し電話に出る
(生年月日や住所を聞かれます) - 本人確認が終了するとメールが送られてくる
- メールのURLからクレカの支払い手続きをする
- 受付完了
私の場合、申込時にどこよりもWiFiから掛かってきた電話は、050から始まる番号で、申し込みをした翌日の営業時間内(11時頃)に掛かってきました。
不安な点があれば、公式サイトのよくある質問から確認したり、チャットやフォームから問い合わせてみたりしましょう。
解約申請フォームから解約手続きが可能
どこよりもWiFiの解約は、解約申請フォームから行えるようになっています。
端末の返却は必要ありません(2022年7月以降の契約の場合、それ以前は返却が必要)。
どこよりもWiFiのメリット
どこよりもWiFiのメリットをまとめました。
- モバイルWiFiの中でかなりコスパが良い
- ドコモのエリアに準じて広い
- 37ヶ月目以降は2,508円で利用可能
- 端末の返却が不要
料金が安くコスパが良い
端末代も含めて1,500円というのははっきり言って格安。
とにかく安く使いたいという人にとってはおすすめの選択肢となるでしょう。
エリアが広く、田舎でも使える
どこよりもWiFiは格安SIM同様、ドコモの回線を利用するのでエリアはドコモに準じます。
当然エリアは広く、WiMAXでは繋がらないようなエリアでも利用することができます。
端末の返却が不要
クラウドSIMのモバイルWiFiは端末代が0円の代わりに解約したタイミングで返却しなければなりません。
ただ返却のための郵送料は自分持ち、ケーブル等もしっかり残しておかなければならない、万が一返却を怠ると2万円以上の弁済金を支払わなければならないといったデメリットがあります。
しかしどこよりもWiFiは端末が購入なので返却不要。解約時の手間がありません。
どこよりもWiFiのデメリット
どこよりもWiFiのデメリットは以下の通りです。
- 100GBプランは1日4GBまでという制限あり
- ドコモ回線のプラチナバンドは使えない
- 解約時に端末代が一括請求される可能性がある
- 通信速度はWiMAXに劣る
1日4GBまでという制限あり
どこよりもWiFiは月間100GBという制限の他に1日4GBという制限もあり、これを超えると速度が128kbps以下に制限されてしまいます。
1日4GBは動画等を長く見ると思いのほかすぐ超えてしまう容量。大容量使うユーザーにとって、かなり使い勝手の悪い制約です。
安いというメリットはあるものの、これは人によっては選ぶことをおすすめできない大きなデメリットと言えるでしょう。
ドコモ回線のプラチナバンドが使えない
ドコモ回線が使えると言うと聞こえは良いですが、よくよく確認すると800MHz帯、いわゆるプラチナバンドは使えないと書かれています。
建物内や地下等でも繋がりやすく、モバイル通信の使い勝手に大きく寄与するこのプラチナバンドを使えないというのも大きなデメリットの一つです。
当然ドコモスマホは使えるのにどこよりもWiFiだと繋がらないなんてこともでてきます。
ちなみに楽天モバイルは他の3大キャリアと違ってこのプラチナバンドを割り当てられていない為、地下や建物内に弱いという問題点を抱えており、総務省に意見書を出してプラチナバンドの公平な再割当てを訴えています。
それくらいモバイル通信におけるプラチナバンドの役割は大きいのです。
解約時に端末代が一括請求される可能性がある
どこよりもWiFiは他社と違って端末代がレンタルではなく購入。月額料金のその分割代金が含まれています。
端末代金は19,500円を550円×36ヶ月と支払いとなっている為、もし36ヶ月以内に解約すると残額が一斉で請求されることになります。
たとえば1年で解約すると13,200円、2年で解約すると6,600円が一括請求されるということ。
どこよりもWiFiの契約期間は2年の自動更新ですが、その期間が終わる2年で解約すると端末代の残債が、端末代の残債が終わる3年で解約すると今度は違約金(2,508円)がかかるということになり、違約金も残債もなしで解約できるのは4年使い続けなければなりせん。
通信速度がWiMAXに比べて遅く、不安定さもある
上述しましたが、MVNO型のモバイルWiFi、WiMAXに比べて通信速度が遅いという欠点があります。
実行通信速度はだいたい10~20mbpsと高画質の動画は快適に見ることができるくらいの速度はありますが、漫画のダウンロードをする、高画質の動画を飛ばしながらみる、4K動画を頻繁に見るといった場合にはちょっと不満さが残るかもしれません。
どこよりもWiFiの口コミや評判
どこよりもWiFiの口コミや評判をSNSから集めました。
新たなwifi環境…悩む…。
回線を引くことは出来ないから必然的にモバイルwifiになるのは確定。
ホームルーターは気になったけど速度が遅いらしいし、夜間利用時の遅さが未知数。WiMAXは気になってるけど気になる点が多いし…。
どこよりもwifiかなぁ…? でもなんか同じ道を辿りそう…。(Twitter)
思ってたよりも、ずいぶんと遅いなぁ。どこよりもwifi 下り7M、上り2M
もう少し様子見ます。(Twitter)
どこよりもWiFiを使っている人からは、「速度が遅い」「思ったより出ない」といった口コミが多く見られました。
速度を重視している人にとっては、あまりいい情報ではないかもしれません。
どこよりもWiFiはとにかく安く使いたい人におすすめ
どこよりもWiFiの概要について解説してきました。
1日4GBの制限あり、プラチナバンドは使えないなどデメリットは正直多いです。
ただ代わりに100GB使っても月額3,508円、モバイルWiFiの中でコスパはめちゃくちゃ良いので、とにかく安く使いたいという人はぜひ活用してみてください。