IIJmioの通信速度はどれくらい？遅い？実測データや他社比較、遅い場合の原因・対処法を紹介

格安SIMの中でも特に安く人気があるIIJmioですが、懸念点はやはり通信速度。

IIJmioのようなキャリアから回線を借りて通信サービスを提供するMVNOの格安SIMは、通信速度が遅く快適性がキャリアに劣っているとされています。

そこで本記事ではIIJmioの通信速度について、時間帯別・場所別で通信速度を測定、他社との比較を行いました。

IIJmioの通信速度結果、実際の快適性

今回の測定では、以下の結果が得られました（auのSIMで測定）

• 通常は5Mbps〜40Mbps、快適に使うことができる場合もあれば、遅さを感じる場合も
• 回線が混雑する12時台には極端速度低下、1Mbps以下とかなり遅い
• 料金がかなり安いことを考えれば、十分な速度と言える

IIJmioの公式サイト

通信速度は概ね5Mbps〜40Mbps、快適性は△〜◯

IIJmio通信速度は5Mbps〜40Mbps程度。

Webサイト閲覧、SNS、動画視聴などスマホの一般的な用途には十分な速度がでています。

ただ楽天モバイル、ahamo、LINEMOなどに比べると遅いのも事実。容量が大きいデータのダウンロード（動画等）や、高画質での動画視聴時には遅いと感じることがあるかもしれません。

回線が混雑する12時台は速度が低下

回線が最も混雑する平日昼に速度が低下すると言われているMVNO（キャリアから回線を借りて通信サービスを提供）の格安SIMですが、今回の測定結果では12時台後半で0.70Mbpsと確かに速度が低下しました。

この速度はahamoやLINEMOでデータ容量を使い切り速度が制限された時よりも遅い速度。

SNSや動画視聴は困難で、正直快適とは言えない速度です。

この部分はIIJmioを使う上での大きなデメリットであると言えるでしょう。

料金の安さを考えれば総合的には◯

通信速度、そしてネットの快適性を重要視するのであれば、キャリアやサブブランド、オンライン専用ブランド等の通信会社で選んだほうが良いでしょう。

しかしIIJmioには「料金が安い」という大きなメリットがあります。

5GBで990円、20GBでも2,000円というのはMVNOの格安SIMの中でもトップクラスの安さ。通話定額などのオプションも安いですし、MNPであれば端末割引もあります。

12時台に速度が低下してしまうデメリットがあるとは言え、それを除けば十分快適に使える速度がでますから、料金・快適性を総合的に考えると個人的にはかなりおすすめできる格安SIMです。

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2024.02.14

IIJmioの公式サイト

IIJmioの測定結果詳細

ではここからは、具体的にIIJmioの測定結果詳細を見ていきましょう。

時間帯別の通信速度結果

【通信速度測定条件】

• 測定日、時間：平日10時〜21時台
• 場所：都心主要駅近くビル内
• 回線：4G回線に固定

12時台を除くと、概ね5Mbps以上、30Mbps以上の速度が出ている時間帯もあります。

ただ12時台後半の速度低下は顕著。下りで0.7Mbps程度となっており、快適とは言えない速度まで極端に低下しています。

場所を変えての通信速度結果

場所によって多少の差はあるものの、地下鉄乗車時や地方でも問題なく使うことができる測度がでています。

IIJmioのようなMVNOの格安SIMは、選択したキャリアの回線のエリアに準ずる為、ほとんどのエリアで問題なく使うことができるでしょう。

IIJmioの公式サイト

他社との通信速度比較

次に他の格安SIMとの通信速度（下り）の比較結果も見ていきましょう。

	通信速度（Mbps）
	都心主要駅近く	地下街	地下鉄	地方
IIJmio （au回線）	19.58	15.5	11.6	18.62
au	41.12	31.2	30.8	49.17
楽天 モバイル	27.96	20.90	25.6	33.57
Y!mobile	228.8	23.5	29.5	21.4
UQ モバイル	37.15	28.2	25.4	23.43
ahamo	86.52	41.1	20.1	28.77
LINEMO	234.3	19.2	28.2	30.13
povo2.0	23.77	21.1	21.6	10.04
mineo （ドコモ回線）	18.53	20.5	18.4	16.71
nuroモバイル （ソフトバンク回線）	28.80	10.1	13.5	9.67

都心主要駅近くでは、ちょうどソフトバンク回線が速い場所だった為かY!mobileとLINEMOの速度が頭ひとつ抜けていました。

以下はより平均的にみる為、最も速い速度と最も遅い速度を除外して平均をだした結果です。

	平均通信速度 （Mbps）	順位
IIJmio （au回線）	17.1	9
au	36.2	1
楽天 モバイル	26.8	4
Y!mobile	26.5	6
UQ モバイル	26.8	4
ahamo	34.9	2
LINEMO	29.2	3
povo2.0	21.3	7
mineo （ドコモ回線）	18.5	8
nuroモバイル （ソフトバンク回線）	11.8	10

本測定だけでどこの通信会社が速いかということを断定することはできませんが、大きな傾向として、やはりIIJmioを含めたMVNOの格安SIMはキャリア、サブブランド、オンライン専用ブランドに比べるとどうしても速度は遅くなります。

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平日12時台の速度

続いて、回線が混雑し遅くなるとされている平日12時台の通信速度です。

	通信速度
	12時台前半	12時台後半
IIJmio （au回線）	6.27	0.70
au	45.0	10.7
楽天 モバイル	12.1	23.4
Y!mobile	286.6	170.0
UQ モバイル	13.0	18.9
ahamo	20.1	71.1
LINEMO	322.6	216.7
povo2.0	2.77	3.20
mineo （ドコモ回線）	1.39	1.40
nuroモバイル （ソフトバンク回線）	14.6	0.99

測定した場所がソフトバンク回線が速いところだった為、Y!mobileやLINEMOが頭ひとつ抜けた速度となっています。

IIJmioだけでなく、mineoやnuroモバイルといったMVNOの格安SIMは平日昼の速度低下が顕著。この時間帯で使う場合は注意が必要です。

測定結果の生データ（一部抜粋）

IIJmioが遅い？原因や対処法まとめ

IIJmioの通信速度は、平日昼間以外にも様々な要因で遅くなることがあります。

ここでは、その原因や対処法をまとめました。

回線の混雑（時間、場所）

平日12時台など、回線が混雑する時間帯は上記の通り通信速度が遅くなります。

またこの時間帯以外でもイベント時など、人がたくさん集まる場所でも回線の混雑により遅くなったり、繋がりにくくなることがあります。

こういった理由の場合、混在が解消されるのを待つしかないでしょう。

遅い回線を掴んでいる

モバイルデータ用の回線は、同じ場所で使っていても掴む回線の周波数帯によって速かったり、遅かったりする場合があります。

速度が遅い場合、たまたま遅い回線を掴んでいる可能性がある為、一度掴んだ電波を変える為に一旦機内モードにするなどして、電波を切ってもう一度繋ぎ直してみてください。

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バックグラウンドでアプリの更新・ダウンロード等が行われている

実際に使っているアプリとは別に、バックグラウンドでのアプリ更新や、電子書籍・ビデオ等のダウンロードが行われているとスマホ全体での通信量が多くなるため、自分が使おうとしているアプリでの通信が遅いと感じる場合があります。

遅い場合はそれらをチェックし、どうしても高速通信が必要な場合は一旦中止してみてください。

通信障害の発生

iijmioに限らず、通信障害の発生により繋がらなくなるなってしまうことがごく稀にあります。

通信障害は待つしかありませんが、起きているかどうかはX（Twitter）や公式ページを確認することができるでしょう。

iijmioの場合、どこの回線のSIMを使っているかによって障害時の影響が異なるので、調べる際は使っているSIMの種類（ドコモ、au）に合わせて調べるようにしましょう。

データ容量を使い切った場合

iijmioはデータ容量を使い切ると300kbpsに速度が制限されます。

データ容量追加は1GBで220円と他社に比べるとかなり安い為、必要に応じて購入しましょう。

ただし頻繁に容量が足りなくなるようなら、一つ上のプランへと変更、最も容量が大きいプラン20GBを超えるようなら、無制限に使える楽天モバイルの利用をおすすめします。

まとめ

IIJmioに限らず、MVNOの格安SIMは回線が混雑する平日昼に速度が低下するという弱点があり、今回の測定結果でもその傾向が見られました。

ただそれを除けば十分快適に使える速度。料金の安さを考えれば十分おすすめできる格安SIMだと言えるでしょう。