インターネットを契約したくても、何を基準に、どのサービスを選べばよいか決めるのは難しい…と悩んでいる人は多いでしょう。
スマホやケータイ以外にも、光回線やケーブルテレビ、ホームルーターやポケットWiFiなど利用できるサービスはとにかくたくさんあります。
そこで今回は、インターネットを契約するにあたって以下の項目を挙げました。
- 様々なサービスから自分に合ったものを選ぶ方法
- インターネット契約に光回線がおすすめな理由
- 光回線を契約する手順
インターネットの契約先で悩んでいる人も、光回線をどうやって申し込めば良いか悩んでいる人も、ぜひ参考にしてください。
インターネットの契約で悩んでいる方へ
インターネットを契約すると一口に言っても、色々なサービスがありすぎて、正直何から手を付ければよいか分からない…という人のために、ネット契約ができるサービスについて簡単に解説します。
インターネットの種類は光回線やCATV、ポケットWiFiなど色々ある
スマホでモバイル通信をする他にも、契約することでインターネットを使えるサービスには次のようなものがあります。
- 光回線
- CATV(ケーブル)
- ホームルーター
- ポケットWiFi
- 公衆Wi-Fi
固定回線では、光ファイバーを使って速い通信ができる光回線、電話線を使ったADSL(新規受付終了済)、テレビのチャンネル数が多いケーブル(CATV)などのサービスがあります。
この中では光回線の契約者数が一番多いです。
ただ固定回線は工事が必要な場合があるため、工事不要でネットが使えるホームルーター(置くだけWiFi)やポケットWiFiなどの需要も高まってきています。
また、ノマドワーカーやちょっと出先でWiFiを使いたいという人は、エコネクトやギガぞうWi-Fi、Wi2 300、などの有料で使える公衆Wi-Fiを利用している人も多いんだとか。
とにかく、インターネットを契約するにもかなりの選択肢があることが分かりますね。
料金・工事・速度・契約期間に優先順位を付け、比較して選ぶのがコツ
様々なサービスから自分に合った契約先を選ぶには、ちょっとしたコツがあります。
コツとは、以下の4つの条件に優先順位を付けることです。
- 月額料金や速度の速さ
- 契約期間の長さ
- 工事の有無
- 速度
自分は何を重視して選ぶのかを明確にすることで、選びやすくなります。
例えば、「工事はしたくないけれど、仕事に困らない程度の速度が出て、料金もできるだけ抑えたい」人がいるとしましょう。
この方が「工事不要>速度>料金>契約期間」で優先順位を決めているとして、下表を参考にすると、その時点で工事不要のインターネットであるホームルーターやポケットWiFiに絞られます。
種類 | 主なサービス | 月額料金の 目安 | 工事 | 速度 | 契約期間 |
光回線 | フレッツ光 ドコモ光 auひかり NURO光 | 月3,300円 ~6,600円 | 必要 ※ | 速い | ・2年~5年 ・縛りなし |
CATV | j:COM 各地方局 | 月4,400円 ~6,600円 | 必要 | 速い | 1年~2年 |
ホーム ルーター | Softbank Air WiMAX | 月3,300円 ~5,500円 | 不要 | 普通 ~速い | 2年 |
ポケット WiFi | WiMAX THE WiFi | 月3,300円 ~5,500円 | 不要 | 普通 ~速い | ・1年~3年 ・縛りなし |
公衆 Wi-Fi | エコネクト Wi2 300 FREE SPOT | 無料 ~月550円 | 不要 | 遅め ~普通 | 月単位 |
※建物や契約によって工事が不要な場合もある
また、「とにかく速度を重視する」人であれば、ホームルーターやポケットWiFi、公衆WiFiよりも速度の速い光回線やCATVを選べば、自分に合った契約先が見つかるはずです。
このように、月額料金・速度の速さ・契約期間の長さ・工事の有無の条件で自分なりに順位付けしておけば、たくさんあるインターネットサービスから絞っていくのは思ったより簡単。
もちろん、探す中で優先すべきものが変わってくることはあるかもしれませんが、その時はなぜそれを重視するのかという理由を自分の中にもっておくと選びやすいので、おすすめです。
光回線は速度やスマホとのセット割引を重視する人にぴったり!!
もし「優先順位は付けられないけれど、とりあえずインターネットを契約できればいい」という人がいれば、私は光回線でのインターネット契約をおすすめしています。
工事費用が掛かったり、ネットが使えるまで時間が掛かったりして何やら面倒なイメージもありますが、通信速度やスマホとのセット割などを考えると、案外一番コスパが良いかもしれません。
光回線は速度が速く、通信も安定している
光ファイバー網を駆使した光回線は、とにかく安定した速度や通信が魅力の一つです。
固定回線には電話線を使用したADSLや、同軸ケーブルをつかったCATVもありますが、この中でも光ファイバーを使っている光回線は比較的速度が速く出ます。
ホームルーターやポケットWiFiでも速度の速いものもありますが、無線で電波をやり取りしていることもあって、光回線のように安定して速い速度が出るというわけでもありません。
したがって、速度重視で選ぶなら、断然光回線がおすすめです。
割引やキャンペーンが豊富
光回線は参入している企業が多く、スマホとのセット割引やお得なキャンペーンを用意して、他社と工事費や月額料金で差を付けようとしていることが多いです。
例えばドコモやau、ソフトバンクのスマホユーザーは、ドコモ光など各光回線サービスも契約することで、スマホ料金が永年最大1,100円引きになるようなセット割引があります。
また、ドコモ光は工事費が無料、ソフトバンク光(詳細)やauひかり(詳細)では、他社から光回線を乗り換える人に対し、違約金を負担してくれるキャンペーンも実施中です。
つまり、ユーザーが割引やキャンペーンをうまく使えば、質の高いインターネットサービスを、お得に利用することは可能ということになります。
戸建ては基本工事が必要、アパートやマンションは工事がいらないことも
回線を独占できる戸建ては、基本的に工事が必要です。
しかし、マンションやアパートなど、他の部屋の住人と回線を共有して使うような建物であれば、工事をしなくても、機器の設置だけですぐにネットが開通できる場合があります。
一方で、光回線工事ができないような住宅も中にはあるので、光回線を検討している人は、自分の地域や建物で契約できるのかも調べておくことが大切です。
光回線が工事できない理由を戸建て・マンション別に解説。工事できない場合の代替案も合わせて紹介
違約金や工事費の残債で困らないように契約期間のことも考えるのがベスト
光回線でインターネットを契約する時に注意したいのは、契約期間や違約金。
一般に、契約期間に縛りがある、もしくは期間が長いほど、月額料金は安くなります。
ただ、契約期間中の他社への乗り換えや、引っ越し先で契約を継続しない場合、途中解約による違約金の支払いが必要になるため、注意が必要です。
総務省が公表している『苦情相談の傾向分析の結果について』の資料によると、光回線契約に関して寄せられる苦情のうち、電話勧誘を発生源とする相談で4分の1が「解約の条件・方法 」によるものでした。
また、店舗を発生源とする相談の約3割から4割が、契約解除の相談によるものです。
契約した人からは「こんな高額になるとは思わなかった」「工事費と違約金が高い」といった相談が寄せられており、光回線契約では違約金や工事費の支払いで嫌な思いをする人が多いことが分かります。
しかし逆に考えれば、契約期間の長さや工事費の分割期間についてしっかり理解したうえで契約すれば困ることもありませんし、さらには契約の縛りや違約金の無い回線業者を選べば良いだけの話です。
契約期間や工事費の支払いについては、契約前や契約時にしっかり確認しておけば、安心してお得に光回線でインターネットを契約できるでしょう。
光回線でインターネットを契約する手順
では早速、光回線でインターネットを契約する手順について確認していきます。
Step1|スマホ割引やキャンペーン情報をもとに回線業者やプロバイダを絞る
光回線で契約する時はいきなり回線業者を探すのではなく、自分のスマホの契約先でいくら割引になるのかを調べてみましょう。
上述の通り、ドコモなどのキャリアでは毎月最大1,100円割引になりますし、BIGLOBEやOCNなどの格安SIMでも、スマホと光回線のセット割引があります。
スマホとのセット割引があれば、そこを契約先にするつもりで一旦保留して、他社についても調べてみましょう。
先ほど触れた通り、各光回線業者では様々なキャンペーンを展開しています。
光回線契約に合わせて今のスマホを一緒に乗り換えたほうがお得、という場合もあるので、各サイトの料金シミュレーターを使いながら色々と比べてみてください。
スマホ以外にも、電気やガスなどのサービスとのセット割がありますが、こういった割引が一切適用できなかった場合は、ルーターやセキュリティソフトなどのオプションもチェックしてみると選びやすくなります。
Step2|申し込み可能なエリアか、月額料金が安いかなどを検討する
だいたい2つから3つ程度に候補を絞ったら、各サービスの「エリア検索」で住所を入力して、そもそも申し込みができるかどうかを確かめてください。
フレッツ光や、NTTの回線を使っている光コラボレーションはほぼ全国的に普及しているため、申し込みができないということはほとんどありません。
ただ、NURO光やauひかり、eo光などエリアが限定されている光回線もあるので、非対応エリアの光回線はいずれエリアが対応した時に申し込むつもりで、今は候補から外しましょう。
最終的な候補が出揃ったら、月額料金や工事費などの料金を総合的に見て判断します。
もちろん速度にこだわるなら、10GbpsやIPv6 IPoE接続にも対応しているかなど、多方面からふるいに掛けてみてください。気が付けば、契約先は一つに絞れているはずです。
Step3|WEBや代理店、家電量販店で申し込み手続きをする
契約先が決まれば、公式のWEBサイトやインターネット代理店、家電量販店などの契約窓口から申し込み手続きを行いましょう。
WEBなら24時間いつでも申し込むことができて便利ですし、キャンペーンもWEB申し込みを条件にしているところも多いです。
ただ、契約にあたって気になることや疑問があっても、気軽に質問できません。
ショップなら納得のいくまで話を聞くこともできますが、担当者が携帯に詳しいだけで光回線に関する知識が浅いケースもあり、無駄足に終わることも…。
各光回線では、カスタマーサポートで電話だけでなくやチャット、メールに対応しているところも増えてきたので、隙間時間を見つけて質問してみるのも良いでしょう。
Step4|ネット開通に向けて工事をしたり、接続機器を設置したりする
契約を終えたら、担当者から連絡が入ります。
ネット開通に向けて工事をする場合は工事日程を決めることになりますし、工事不要の場合は接続機器の設置に関して説明があるので、見知らぬ番号から電話が掛かってきてもきちんと出ましょう。
なお、戸建てと集合住宅の工事内容については、こちらの記事で詳しく扱っています。
光回線の工事内容って?マンションと戸建てで工事の流れや料金、開通までの期間を丁寧に解説
ネットの契約窓口は公式や代理店、家電量販店のうちどこがいい?
インターネットを契約できる窓口は、大きく分けると以下の通りです。
- 回線業者の公式
- プロバイダ(事業者)の公式
- ネット代理店
- 携帯電話ショップ
- 家電量販店
携帯電話ショップについては手順の部分で触れた通りなので、ここでは割愛します。
【公式】契約特典を受けるハードルが低く、申し込み時の安心感がある
回線業者やプロバイダ(事業者)から申し込む利点は、契約特典を受け取りやすいこと。
契約特典を受けられるハードルが比較的低く、手続きもそこまで煩雑でもないですし、何しろ「公式という安心感」があります。
なお、基本は回線業者→プロバイダの順番で契約しますが、光コラボレーションの場合はプロバイダ(事業者)から契約することで回線業者への申し込みは不要です。
光コラボレーションについては、こちらの記事を参考にしてください。
【代理店】実際に受け取ることのできるキャッシュバック額が減りがち
光回線業者が一定額を渡したうえで、契約販売の営業を委託しているのが代理店です。
代理店のサイトは、公式に似ていますが、ページ上に必ず「正規代理店」などのマークがあるので分かります。
回線業者からもらったお金はどう使っても良いので、ユーザーへの高額キャッシュバックや月額割引などのかたちで還元しているところが多いです。
キャッシュバックの多い代理店で契約すると、一見かなりの額をキャッシュバックしてもらえそうですが、条件をよく読むと「10人に紹介で○万円」といったかなり厳しいものもあります。
実際に受け取ることのできるキャッシュバック額が、思っていたよりもかなり少なくなった…という話もよく聞くので、代理店経由での申し込みは注意が必要です。
【家電量販店】他の家電を合わせて購入するなら大幅値引きが期待できる
家電量販店で契約するメリットは、担当者に話を聞ける以外にもあります。
それは、光回線契約と同時に他の家電を合わせて購入することで、大幅値引きをしてもらえる可能性があるということです。
私が以前家電量販店に行ったときは、「ソフトバンク光の契約で1万ポイント還元」という言葉がフロア中にありました。
家電量販店は、交渉次第でポイント還元の代わりに大幅な現金値引きをしてくれることもあります。
電子レンジや冷蔵庫などちょっとお高い買い物をする時は、合わせ買いによる割引を期待して話を聞いてみると良いでしょう。
光回線開通まで時間が掛かるならポケットWiFiのレンタルでつなぎに
光回線を契約は、申し込む時季がかなり重要です。
例えば、3月から4月かけての繁忙期に申し込んでしまうと、工事まで1ヶ月以上掛かることは珍しくありません。
これでは、月末までスマホの通信量がもたずに速度制限に掛かってしまいます。
通信量が心配な人は、ポケットWiFiをレンタルして、インターネットが開通するまでのつなぎにしましょう。
楽天モバイル(モバイルWiFi)の特徴
- コスパ◎、容量無制限で3,278円
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まとめ|速度重視なら断然光回線!!契約期間や違約金には注意して
インターネットを契約する時の判断基準や、光回線を契約する手順について解説してきました。
速度重視でインターネットを契約するなら、断然光回線がおすすめです。
エリアが限定されていますが、最近はNTT回線でも10Gbpsへ対応し始めたことで、これまでより速い速度での通信が可能になると期待されています。
ただし光回線は月額料金の安さを優先すると契約期間に縛られたり、工事費や契約解除料で高額な違約金を請求されることもあるので、契約条件をよく確認したうえで契約するよう注意してください。