マンションやアパートだと、光コンセントがない、電話線しかないという場合は少なくありません。
そこで本記事では電話線しかないマンションやアパートでの光回線の利用について、方法やデメリットなどを解説していきます。
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【結論】光回線は電話線しかないマンション・アパートでも利用可能
さっそく結論となりますが、電話線しかないマンションやアパートでも、光回線の導入は可能です。
マンションの光回線設置状況によって開通工事の内容は異なりますが、光回線自体が使えないということはほとんどないと言えるでしょう。
ただ戸建てや光コンセントがある（光回線が部屋まで繋がっている）マンションと比べて、通信速度などのデメリットなどがあるので事前に確認しておく必要があります。
電話線しかない場合の接続方法
電話線しかないマンションやアパートで光回線を導入する場合、以下の3つの方法が考えられます。
なお、どの方法になるかは個人で選択するわけではなく、マンション・アパートの状況により基本的には自動で決まります。
VDSL方式で接続する
電話線しかないマンションの場合、ほとんどはVDSL方式での導入となります。
上記図の通り、電柱から共用スペースまでは光回線ケーブルが使われますが、共用スペースから宅内までは電話線を使う方式の為、マンションやアパートに電話線しかなくても利用できます。
あくまでマンション側で光回線の工事が完了し（電柱から共用部までの配線など）、導入済みとなっていることが条件ですが、未導入のマンションはごく少数です。
ただしそれぞれのマンションで導入されている光回線の種類によって、使える光回線と使えない光回線がある点には注意が必要です。
| 導入済光回線 | 利用可能光回線 |
| フレッツ光 （東日本or西日本） |
フレッツ光、または光コラボ 【主要光コラボ】 ドコモ光、ソフトバンク光、 ビッグローブ光、おてがる光 |
| auひかり | auひかり |
| NURO光 | NURO光 |
| 電力系光回線 | eo光（関西） コミュファ光  （東海）ピカラ光（四国） BBIQ（九州） |
このうち、最も多く導入されているのはフレッツ光。光コラボ（フレッツ光とプロバイダがセットになった商品）であれば、導入できる可能性が高いです。
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電柱から直接宅内に光回線を引き込む（低層階）
低層階（基本的には3階以下）であれば、マンションの導入されている光回線ではなく、電柱から宅内に直接光回線を引き込み使うことも可能です。
ただし以下の条件があり、必ず引き込めるわけではありません。
- 大家さんもしくは管理会社の許可
- 電線から配線できる位置に部屋がある
- 料金は戸建てタイプとなり、マンションタイプよりも月1,000〜1,500円高くなる
光配線方式で接続する（光回線の宅内への引き込みが未完了）
上記のような共用部のみならず、各戸まで光回線で配線されているマンションでも、宅内までの引き込みが完了しておらず、光回線用のコネクタがないケースもあります。
マンションがVDSL方式から光回線方式に変更した場合に多いです。
この場合、申込後に光回線の引き込み工事、そして下記の光コンセントを設置することで光回線が使えるようになります。
(引用：NTT東日本公式「光コンセント」)
電話線しかないマンション・アパートで光回線を使う場合のデメリット
電話線しかないマンションやアパートの多くは、上記で紹介したうち「VDSL方式」での接続となるケースが多いです。
ただこの方式は、マンション内を電話線で使う為、通信速度が最大100Mbpsに制限されるというデメリットがあります。
| 光配線方式 戸建て |
VDSL方式 | |
| 最大通信速度（下り） | 1〜2Gbps | 100Mbps |
| 実際の速度（下り） | 200〜500Mbps | 50〜80Mbps |
実際の速度も上記の通り、光配線方式や戸建てで直接引き込む場合に比べると大きな差がでます。
もちろんVDSL方式の速度（50〜80Mbps）でも十分快適に使える速度です。
高画質の動画視聴やオンラインゲーム、漫画やビデオのダウンロードなど大容量のデータ通信も問題ありません。
【用途別の必要な通信速度】
| 用途 | 必要な速度 |
| 高画質（HD画質）の動画視聴 | 5Mbps |
| 超高画質（4K動画）の動画視聴 | 20Mbps |
| SNS | 1〜5Mbps |
| オンラインゲーム | 10〜30Mbps |
| Web会議 | 1〜5Mbps（人数による） |
基本的にはVDSL方式でも困ることはありませんが、漫画や動画など、大容量のデータをダウンロードする場合は完了までの時間に差がでてしまいます。
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通信速度を、ホームルーター（ドコモ home 5G）がおすすめ
住んでいるマンションがVDSL方式の場合、光配線方式へと変更するのはほぼ無理です。
低階層であれば直接電線から引き込むという方法もありますが、許可が降りないなどの理由から使えない場合が多いです。
ただドコモのhome 5Gというホームルーターを使うことで、光回線よりも速い速度でのネット利用が可能です。
| 光回線 VDSL方式 |
ドコモhome 5G | |
| 通信速度 | 50〜80Mbps | 100〜400Mbps |
| 月額料金 | 4,000〜4,500円 （マンションタイプ） |
4,950円 |
| 開通工事 | あり | なし |
| 工事費用 | 2万円程度 →会社によっては実質無料 |
71,280円 →実質無料 |
速度に関してはドコモhome 5Gの方が速い可能性があります。
ただ、5G回線を使ったモバイルデータ通信なので光回線に比べて通信の安定性はなく（光回線よりも遅くなる可能性もあり）、応答速度も光回線よりも高いといったデメリットがある為、よく確認した上で利用するか検討してみましょう。
