数多くある格安SIMの中からどれが自分に合っているのか分からないですよね。@モバイルくん。はSORAシム株式会社が提供する格安SIM。
この記事では、@モバイルくんの料金プランや評判を解説しますので、どこの格安SIMを契約しようか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
@モバイルくんは現在申し込み停止中、魅力あるプランも終了
@モバイルくんは以前まで非常に安く使えたり、3G使い放題プランあることで話題になりました。
しかし現在は3G使い放題プランが終了、通常のプランも値上げされ高くなっています。
また@モバイルくんは現在申し込みを受け付けていません。
今後プランが変わり新たに申し込み受け付けを開始するかもしれませんが、かなりの長期間で申し込みできなくなっているので、今後再開しないかもしれませんね。
@モバイルくん。の料金プランや仕組み、キャンペーン
@モバイルくん。の月額料金とキャンペーンを紹介します。
【料金プラン】docomo回線を使用の格安SIM
@モバイルくんは、docomo回線を使用している格安SIM。
MVNOタイプの格安SIMでドコモの回線を借りて通信サービスを提供しています。
それではそれぞれのプランについて、料金やキャンペーン内容を見ていきましょう。
音声プラン|500MB、5GB、10GBの3種類
通話もできる音声プランは、月額1,320円から利用できます。
@モバイルくん。通話SIM月額料金 | ||||
【プラン】 | もっと使った ぶ~んだけ プラン | なっ得 プラン | 通話もできる 10GBプラン | |
容量 | 500MB | 5GB | 10GB | |
月額 | 1,320円 | 3,190円 | 5,500円 | |
違約金 | 8,800円 | |||
初期 手数料 | 3,000円 |
@モバイルくんは3つの容量から選ぶことができます。
ただ、すべてのプランにおいて基本料金が他社より高額な点には要注意。
他の格安SIMであれば、1GB以下なら1,000円未満、5GBプランは2,000円前後、10GBにいたっては3,000円程度で契約ができるので料金はかなり割高です。
ただ@モバイルくんはポイント還元という形でその料金の高さを補う部分があります(後ほど紹介)
データチャージ
@モバイルくんで大きく売りにしてるのが「データチャージ量」を追加すればするほど安くなるという点。
同月内の追加量に応じて、500MBあたりの料金が以下の通りとなっています。
- 500MB〜1GB・・・550円
- 1GB〜2GB・・・440円
- 2GB以上・・・330円
データ容量はオートチャージも可能で、基本のプランの容量をベースに使いたいだけ使うことができるという形をとっています。
確かにキャリアだと1GB追加で1,100円かかるのでたくさん容量を追加するなら安いですね。
ただ格安SIMの中では残念ながらこのデータチャージも割高。以下は主要格安SIMのデータチャージ料金です。
MVNOタイプよりも回線品質の良いahamo、LINEMO(キャリアの格安プラン)やY!mobile、UQモバイル(サブブランド)でも1GBが550円で追加できます。
データSIM|3~12GBの5種類から選べる
LTEデータ通信専用プランは、データのみもしくはSMS機能付きSIM、3〜12GBの5種類から選べます。
@モバイルくん。データSIM回線月額料金 | |||
【容量】 | データ+ SMS | データのみ | |
3GB | 1,159円 | 1,027円 | |
5GB | 2,123円 | 1,991円 | |
7GB | 3,065円 | 2,933円 | |
10GB | 4,112円 | 3,980円 | |
12GB | 5,349円 | 5,217円 | |
初月 料金 | 初月無料 | ||
プラン詳細 | |||
契約 期間 | なし | ||
違約金 | なし | ||
初期 手数料 | 3,000円 |
データSIMプランは、データ専用の格安SIMのため電話ができません。
しかし、LINEなどの通話アプリは利用可能のため、普段からアプリの電話しか使わない人やタブレット専用で使いたい人はデータSIMで十分でしょう。
また、月額料金にプラス120円でSMS機能が付けられます。LINEなど多くのネットワークサービスの登録には、SMS認証が必要となることが多いので、迷ったときは付けておくのが無難です。
通話オプションを利用しよう
@モバイルくん。には、専用アプリを使って電話をかけると、通話料が通常の半額(10円/30秒)となる「モバイルくんでんわ」というサービスがあります。
更に定額オプションとして以下の2つがあります。
通話オプション | ||
月額 | オプション内容 | |
10分かけ放題 | 1,100円 | モバイルくんでんわからかけた 10分以内の国内通話無料 |
かけ放題 ダブル | 1,650円 | 10分かけ放題+ トップ3かけ放題 |
決まった相手と長電話する機会が多い人にはいいですが、月額料金同様他社より高額な料金設定となっているので注意。
ちなみに大手であれば、OCNモバイルONEが同様のプランを200円程度安く提供しています。
【キャンペーン】現在は開催中のものは特になし
@モバイルくん。では現在キャンペーンを行っています。
開催された時に随時更新します。
@モバイルくんはポイント還元で月額料金の高さを補っている
@モバイルくん。には、独自のサービスである「@ポイント」があります。
@ポイントとは、「なっ得プラン」のみの制度で、毎月のデータ利用量に応じてポイントがたまり、月額料金もしくはデータ容量に交換できます。
@ポイントの特徴は以下の通りです。
- 1MBあたりのデータ使用で0.1@ポイント獲得(1GBあたり100@ポイント)
- 未使用データ1MBで0.2@ポイント獲得(1GBあたり200@ポイント)
- 1@ポイント=1円、1@ポイント=1MBデータとして使える
- ポイントは3年間有効
- 500@ポイントごとで支払いに使える
また、高速データを使用する時間によってもポイントの獲得量が変わります。
- 午前0時〜午前3時はポイント2倍
- 午前3時〜午前7時はポイント3倍
なっ得プランはベースが5GBの為、全てのデータ容量を消費すると少なくても500円分、最大で1,500円分のポイントが貯まるということ。
5GBプランは3,190円と他社に比べてかなり割高ですが、もし毎月1,000ポイント貯められることができれば、実質2,190円で使えることになります。
@モバイルくんと他社を比較、ポイントで安くなる?
以下は主要格安SIMとの料金比較表です。
※おすすめ格安SIMの詳細はこちら
@モバイルくん | ahamo | LINEMO | Y!mobile | UQモバイル | IIJmio | mineo | 楽天モバイル | |
料金/通信容量 | ・1,320円/0.5GB ・3,190円/5GB ・5,500円/10GB | ・2,970円/20GB (5分通話無料込) | ・990円/3GB 2,728円/20GB | ・2,178円/3GB ・3.278円/15GB ・4,158円/25GB | ・1,628円/3GB ・2,728円/15GB ・3,828円/25GB | ・850円/2GB ・990円/5GB ・1,500円/10GB ・1,800円/15GB ・2,000円/20GB | ・1,298円/1GB ・1,518円/5GB ・1,958円/10GB ・2,178円/20GB | ・1,078円/3GB ・2,178円/20GB ・3,278円/無制限 |
データチャージ ()1GBあたり | 660円〜1,100円 | 550円 | 550円 | 550円 | 550円 | 220円 | 550円 | – |
基本料、データチャージ料ともに@モバイルくんの料金はかなり高いです。
ただ、@モバイルくんにはポイントがあるのでそれも加味して考えてみましょう。
@モバイルくんと近い容量で、かつポイント込みで他社と比較した結果はこちら。
@モバイルくん | 他社 | |
0.5GB | 1,320円 (ポイントなし) | ドコモ(irumo) 550円 |
5GB | 3,190円 (ポイント500〜1,500円分) | IIJmio・・・990円(5GB) mineo・・・1,518円(5GB) |
10GB | 5,500円 (ポイントなし) | ahamo・・・2,970円(20GB) LINEMO・・・2,728円(20GB) |
5GBプランであればポイントのたまり方次第で他社同等なみとなるでしょう。
と言ってもポイントを多く貯めるためには夜間0時〜7時までに利用することが条件で、普通に使っていたら500〜700ポイント程度しかたまらないので、やはり割高だと言わざるおえないでしょう。
@モバイルくん。のメリット、デメリット
ではここからは@モバイルくん。のメリット、デメリットを紹介していきます。
メリット
まずメリットから。
クレジットカードなしでも口座振替・銀行振込での支払いが可能
格安SIMの中には支払い方法がクレジットカードに限定されているものも多くありますが、@モバイルくん。はクレジットカード以外にも口座振替等で支払うことが可能です。
クレジットカードを持っていない人でも利用できるというのは一つのメリットです。
光回線(モバイルクン光)とセット割がある
@モバイルくん。には、光回線(モバイルクン光)とのセットで光回線の月額料金が200円安くなるセットプランがあります。
モバイルクン光とは、フレッツ光回線を利用した「光コラボ」のサービスです。
それぞれ対象となるプランは以下の通り。
光回線 | モバイルクン光 | 戸建てスタンダードタイプ 集合スタンダードタイプ |
ひかりdetaWAN (プロバイダ一体型プラン) | 戸建てタイプ 集合タイプ | |
スマホ | @モバイルくん | なっ得プラン 通話もできる10ギガプラン |
もっと使ったぶ~んだけプランは対象外です。
セットプランは、最大5契約まで対象となるので、家族5人で@モバイルくん。契約すると毎月1,000円安くなります。
自動でデータがチャージされるオートチャージ機能が便利。上限設定も可能
@モバイルくん。は、1ヶ月のうちに使えるデータ容量を使い切ってしまった場合に、自動的に500MBずつ追加チャージしてくれる機能があります。
チャージ機能は他の格安SIMにもありますが、一回ずつ申請しなくてはならないためこの点は便利でしょう。
オートチャージされるデータ容量の上限設定も可能なので、うっかり使いすぎることなく安心して使用可能です。
デメリット
続いてデメリット
ポイントを考慮しても料金が高い
基本料金は他社と比較して倍以上高いです。
5GBプランであればポイント制度によって多少安くなるものの、それでもやっぱり他社よりは高いです。
さらに通話料金、データチャージ料も高く設定されています。
一応メリットで光回線とのセット割があることを挙げましたが、220円の割引を受けることができたとしてもやはり他社よりも高いという大きなデメリットがあります。
登録内容変更に3,300円かかる、違約金も高い
他社であれば登録内容を変更することにお金はかかりません。
しかし@モバイルくんではプランを変えるだけでも3,300円かかってしまいます。
また音声通話SIMには12ヶ月の最低利用期間がありますが、違約金が8,800円かかります。
今は多くの格安SIMで契約期間に縛りがなくなっているにもかかわらず、高額な違約金をとられる可能性があるというのはデメリットです。
@モバイルくん。の疑問点Q&A
@モバイルくん。に関するちょっとした疑問点をまとめました。
Q.@モバイルくん。のエリアや速度は?
A.NTTドコモのエリアを利用可能。速度は格安SIMの中でも速い方ではない
@モバイルくん。は、ドコモの回線を利用しているため、NTTドコモと同じエリアで利用できます。
サービスエリアは、こちらから確認可能です(参考:ドコモエリア確認)。
通信速度は、LTEであれば下り最大300Mbps、上り最大50Mbps。ただしこれは理論値で、この通りの速度が出ることはまずありません。
さらに、格安SIMはキャリアから回線を借り受けているため、お昼時などのネットを使う人が多くなる時間帯は、回線が混雑し通信が極端に遅くなります。
中でも@モバイルくん。の通信速度は、特筆して速い方ではありません。全く使えないというほど遅くはありませんが、さくさく通信がしたいという人は格安SIMの中でも速度重視のものを検討した方がいいでしょう。
速度重視で選ぶならキャリアの格安プランタイプ(ahamo、LINEMO)、サブブランドタイプ(Y!mobile、UQモバイル)がおすすめです。
Q.テザリングは可能?
A.テザリング対応端末であれば可能
格安SIMである@モバイルくん。でも、スマホを使ってパソコンやタブレットをインターネットで接続するテザリングは使用可能です。
ただしテザリング対応端末に限るため、そもそもテザリングの機能がないスマホでは使うことができません。
またまれに対応端末であっても、回線との相性の問題で使えない場合があるので、動作確認済端末かどうかを契約前に確認しておきましょう(参考:動作確認済端末)
Q.解約はどうやってする?SIMの返却は必要?
A.カスタマーセンターに連絡。SIMカードの返却は不要
解約をする場合はカスタマーセンターに電話をします。
連絡先 | 0120−400−313 |
受付時間 | 平日・土日 10:00〜18:00 |
データプランは、25日までだと解約申出を受付した場合その月の末日、26日以降に受付した場合は翌月の末日となり、音声プランの解約日は、解約を受付した日となります。
解約後のSIMカード返却は不要ですが、SIMカードには電話番号などの情報が登録されているため、自分で処分しましょう。
@モバイルくん。の口コミ・評判
@モバイルくん。はそもそもユーザーが少ないので、口コミが多くありません。
一時期は音声プランが800円~使えるということで話題になったものの、現在ではそれも値上がりし、1,200円~となってしまったため、魅力半減。
契約者自体が少なくなった為か、新しい口コミはほとんどありませんでした。
ユニークだった3G使い放題プランも新規受付終了となってしまい悲しいという声が見受けられました。
@モバイルくん 先月の携帯代382円(500円ポイント使用)
ドコモからナンバーポータビリティーでmvnoに切り替えて5年、まったく問題ないわ
wifiあるところ使用が多くて電話はほぼ着信専用
自分で設定できる人なら格安、旧プランで平均800円くらい pic.twitter.com/wltFMPWz7y— 極楽 悠 (@gokurakuyou) October 30, 2020
@モバイルくん。の3G使い放題契約しようとしたら、終わってた。。。非常に残念。。。
— ゑびす (@dzungari) July 31, 2020
口コミは随時追加していきます。
【結論】@モバイルくん。は魅力のあるプランが終了、現在は高いだけ
@モバイルくん。はデータチャージや@ポイントなど面白いサービスがあるものの、依然提供されていたような800円~使える音声プランや、3G使い放題プランが終了し、今はただ割高な格安SIMとなってしまいました。
光回線とのセット割もありますが、それもよりやすい光回線と格安SIMを使った方がお得です。
ただ、現在申込ページが準備中となっているところを見ると、もしかすると新しいプランなどが提供されるかもしれません。期待しましょう。