ビッグローブ光とぷらら光はどちらもNTT回線を使用する光コラボ事業者なので、対応エリアや通信速度などの条件がよく似ています。
そのため、どちらを選べばいいか分かりにくいかもしれませんが、月額料金や工事費、解約金などに違いがあります。
それぞれ一長一短なので、目的や状況に応じてどちらの方が安くなるかを検討してみると、光回線をお得に契約することが可能です。
本記事では、ビッグローブ光とぷらら光の違いついて、様々な観点から検証していきます。
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ビッグローブ光とぷらら光の違いについて、次の6つの観点から比較していきましょう。
- 回線
- 料金
- 工事費
- キャッシュバック
- 解約金
- 速度
それぞれの重要なポイントについて、分かりやすく解説していきます。
【回線】どちらもNTT東西の回線!ただプロバイダが違う
ビッグローブ光とぷらら光は、どちらもNTT東日本・西日本の回線を使用する光コラボです。
光コラボとは、NTT東西から光回線を借りて、独自のサービス(プロバイダなど)と組み合わせて提供している回線のこと。
フレッツ光よりも月額料金がお得でありながら、高品質で安定した通信ができることが大きな魅力です。
光コラボは対応エリアも広く、NTT回線が使えるエリアならどこでも使えるので、ビッグローブ光とぷらら光は基本的に全国各地で契約できます。
ただし、ビッグローブ光とぷらら光はプロバイダが違います。
ビッグローブ光とぷらら光では、セットになるプロバイダが、ビッグローブ光では「ビッグローブ」、ぷらら光では「ぷらら」です。
どちらの光回線でもプロバイダは固定されているので、契約時に他のプロバイダを選んだり契約後に乗り換えたりすることはできません。
【料金】基本料金はビッグローブ光よりぷらら光のほうが安い
月額基本料金は、ビッグローブ光よりもぷらら光の方が安くなります。それぞれの料金を比較してきましょう。
どちらも一般的な光コラボと比べると標準的な料金ですが、ぷらら光の方が安いです。
ビッグローブ光は契約期間が2年と3年のプランがあり、3年の方がややお得に使えますが、契約期間の更新月以外に解約すると違約金が掛かる点には注意してください。
なお、ビッグローブ光では「auスマートバリュー」を適用できるので、auのスマホユーザーが契約するとスマホの月額料金が550円~1,100円安くなります。
したがって、月額料金は基本的にはぷらら光の方が安いですが、auのスマホユーザーの場合はビッグローブ光にする方がトータルの通信費が安くなるでしょう。
【工事費】ビッグローブ光は3年契約で無料、ぷらら光は掛かるので注意
ビッグローブとぷらら光はどちらも光コラボ事業者なので、現在フレッツ光や他社の光コラボを利用している場合は工事なしで乗り換え可能です。
新規契約の場合は光回線を引き込む工事が生じますが、両者の工事費は下記のように大きな違いがあります。
光回線 | 工事費 | |
戸建て タイプ | マンション タイプ | |
ビッグローブ光 | 33,000円 (825円×40回) | 29,700円 (742.5円×40回) |
ぷらら光 | 19,800円 (660円×30回) | 16,500円 (550円×30回) |
上記のとおり、ぷらら光の方が工事費が大幅に安いものの、ビッグローブ光では3年プランを契約すると、工事費が実質無料に。
ただし、契約から40か月以内に解約すると、解約金とは別に工事費の残債分も一括請求されるので注意が必要です。
ビッグローブ光で2年プランを選んでも、工事費が無料にならないので、できれば3年プランで契約することをおすすめします。
【キャッシュバック】総額ならぷらら光のほうが多い
ビッグローブ光とぷらら光ではどちらもキャンペーンを行っていて、トータルの金額ではぷらら光の方がお得です。
それぞれのキャッシュパックキャンペーンの内容と、条件などを比較してみましょう。
どちらのキャッシュバックキャンペーンも新規契約者が対象で、キャッシュバック金額はビッグローブ光が30,000円、ふらら光が35,000円です。
ビッグローブ光は3年プランの新規契約者のみ対象となります。2年プランではキャッシュバックだけではなく、工事費の無料キャンペーンも受けることができません。
なお、ビッグローブ光ではキャッシュバックの代わりに月額料金の1年間割引(1,628円)も選ぶことができますが、キャッシュバックの方が約5,000円お得です。
ぷらら光はビッグローブ光よりキャッシュバック額が10,000円多いですが、3年以内に解約すると35,000円の違約金が請求されるので要注意。
ちなみに、ぷらら光では「ひかりTV」も同時契約するとキャッシュバック額が55,000円に増えるので、ひかりTVも利用したい人には特におすすめです。
【解約金】ぷらら光は違約金なし!ビッグローブ光は3年契約だと20,000円
※3年以内の解約で35,000円のキャッシュバック返還
ビッグローブ光の違約金は、2年プランで9,500円、3年プランでは20,000円と契約期間によって異なる点に注意しましょう。契約期間の最終月が、更新月になります。
一方で、ぷらら光は契約期間や最低利用期間がないため、いつ解約しても違約金が発生しません。
ただし、ぷらら光のキャッシュバックキャンペーンを利用する場合、3年以内に解約するとキャッシュバックとして受け取った35,000円を返す必要があります。
つまり、キャッシュバックを受けとる場合は、自動的に3年契約を結ぶのと同じになってしまうため、よく考えたうえで契約するようにしましょう。
【速度】どちらもIPv6(IPoE)に対応
IPv6(IPoE)とは、回線の混雑を避けて接続できる新たな通信方式のことで、従来のIPv4(PPPoE)と比べると、夜間や休日などの時間帯でも比較的高速に通信可能です。
このIPv6(IPoE)接続は、ビッグローブ光では「IPv6接続サービス」、ぷらら光では「v6エクスプレス」として提供されています。
どちらも機能はほとんど同じで月額料金無料で利用できますが、対応ルーターのレンタルや申し込みの有無に違いがあるので比較してみましょう。
※キャンペーンで1年無料
ビッグローブ光では追加料金なしでIPv6接続サービスを使えますが、利用するために申し込み手続きを行う必要があります。
また、IPv6対応ルーターを持っていない場合はWiFiルーターをレンタルする必要があり、月額料金は550円です。ただ、前述したキャンペーン適用時は1年間無料になります。
ぷらら光のv6エクスプレスは申し込み不要で利用料も掛からず、対応WiFiルーターのレンタルも無料。接続オプションの面では、ぷらら光の方がお得感があると言えるでしょう。
ビッグローブ光を契約したほうがいいのはどんな人?
ビッグローブ光を契約した方がいいのは、次のいずれかに該当する人です。
- auスマホを使っている人
- 初期費用を抑えたい人
auのスマホユーザーがビッグローブ光をセットで契約すると、「auスマートバリュー」を適用することができます。
ぷらら光ではこのようなセット割はないので、通信費をトータルで考えればこちらの方が年間で6,000円~8,000円ほどお得です。
また、工事費の無料キャンペーンがあるのもビッグローブ光のメリット。これだけで16,500円~19,800円もぷらら光より初期費用を抑えることが可能です。
ちなみに、ビッグローブ光の正規代理店である株式会社NEXTから申し込むと、最大44,000円のキャッシュバックをもらうこともできます。
代理店から申し込んでも、初期費用相当額が無料になるので、初期費用を抑えて光回線や光テレビを契約したい人におすすめです。
ぷらら光を契約したほうがいいのはどんな人?
ぷらら光を契約した方がいいのは、次のいずれかに該当する人です。
- 月額料金を安くしたい人
- キャッシュバックが多い方がいい人
- ひかりTVを見たい人
ぷらら光は月額料金がビッグローブ光より少しお得なので、月々の通信費を少しでも安く抑えたい人におすすめ。
キャッシュバック金額も35,000円とビッグローブ光より10,000円多いので、キャッシュバックが多い方が良い人にも向いています。
しかも、「ひかりTV」と同時契約するとキャッシュバック金額が55,000円になることも、ぷらら光の大きな魅力です。
ぷらら光とひかりTVをセット契約すると、2年間の月額料金が通常の1,760円引き、それ以降もずっと660円の割引が適用されます。
同等の割引はビッグローブ光にはないので、ひかりTVをお得に利用したい人にもぷらら光がおすすめです。
ただ、キャンペーンを利用した場合は3年以内に解約すると35,000円の違約金を請求されるので、実質的には3年間の最低利用期間が生じると考えておく方が良いでしょう。
まとめ|月額料金ならビッグローブ光、工事費無料ならビッグローブ光
ビッグローブ光とぷらら光を比較すると、月額料金やキャッシュバックはぷらら光の方が有利です。
しかも、ぷらら光はひかりTVの同時契約でキャッシュバック額が大幅に増え、ひかりTVの月額料金も安くなります。
一方で、ビッグローブ光には工事費無料のキャンペーンやauスマートバリューがあるので、初期費用を抑えたい人やauユーザーにおすすめです。
状況に応じてどちらが安くなるか検討してみると、光回線をお得に契約することができるでしょう。