わざわざお金がかかる光回線なんていれず、スマホの無制限プランで十分だと考えている人は少なくないでしょう。
ただ光回線には光回線の良さがあり、さらに光回線を使ったほうがトータルの通信費は下げることができるようなケースもあります。
まずはそれらについて理解した上で、あらためて光回線が必要かそうではないかを考えてみましょう。
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光回線はあった方が便利だと言える理由
ではなぜ光回線はあった方が良いのか、何が便利なのか、そしてなぜ使うことをおすすめするのかについて理由を紹介していきます。
- スマホよりも通信速度が速く、安定している
- 色々な端末を快適に使える
- 自宅で使う端末を繋ぎっぱなしにできる
- 光回線の実質料金はとても安い
- 光回線を使っても通信費はそれほど上がらない
- 家族で複数回線使っている場合は通信費を下げることができる
スマホよりも通信速度が速い
キャリアのスマホの通信速度はだいたい30〜100Mbpsですが、光回線であれば100Mbps〜500Mbpsでます。
光回線の方が通信速度が速いです。
動画視聴等であればどちらでも問題なく利用できますが、動画や漫画などをダウンロードする際、たくさんの写真をクラウドに保存する際など大きなデータを扱う場合にその差が顕著に現れます。
また有線で繋いでいる分安定性も高いですし、オンラインゲームの際に重要となるPing値(通信のタイムラグを示す)は光回線の方が圧倒的に優れています。
色々な端末が快適に使える
スマホのテザリングを利用してパソコンやタブレット、テレビなど違う端末でインターネットを利用しようとなると、使う度に設定をして繋がなければなりません。
またテザリングは使わずに一定時間経つと勝手にOFFになるので繋ぎなおさなければならないし、接続自体の安定性が低いので時々勝手に切れてしまうこともあります。
さらにスマホのバッテリーへの負担が大きいというデメリットもあります。
たまに使う分には良いですが、頻繁に使うには向いていません。
一方で光回線であれば毎回設定する必要なくWiFiには自動で接続してくれますし、同時に複数の端末の利用も快適にできます。
自宅でパソコンやタブレットなどスマホ以外を使う人ならば、使い勝手の差はかなり大きいでしょう。
自宅で使う端末を繋ぎっぱなしにできる
光回線を使っていれば、自宅の端末は常に通信ができる状態を保ってくれます。
その為、アレクサやGoogle homeなどのスマートスピーカーも使えますし、IoT家電(※1)の利用もできます。
光回線があれば、生活をより便利なものにすることが可能となるわけです。
※1:インターネットに繋がる冷蔵庫や洗濯機、掃除機などの家電、遠隔操作ができたり、家電同士を連携されるなど便利に使うことができる
光回線の実質料金は実はかなり安い
光回線は高いと思っている人は少なくないと思います。
確かに月額料金だけで見れば戸建てタイプだと5〜6,000円、マンションタイプだと4〜5,000円程度しますからね。
ただ光回線にはキャッシュバックがあります。そのキャッシュバックも含めて考えるとどうでしょう。
以下はauひかりを3年間使った場合の総額料金、及び1ヶ月あたりの実質料金です。
auひかりを3年使った場合 | ||
タイプ | 戸建て | マンション |
キャッシュ バック | 65,000円 | |
事務手数料 | 3,300円 | |
工事費 | 0円 | |
月額料金 | 1年目:5,610円 2年目:5.500円 3年目〜:5.390円 | 4,180円 |
総額料金 | 【3年】 136,600円 | 【7年】 88,780円 |
1ヶ月あたりの 実質料金 | 3,794円 | 2,466円 |
戸建てタイプでは1ヶ月あたり4,000円以下、マンションタイプにいたっては2,500円以下です。
2〜3年おきに違う光回線に乗り換えながら使えば、その度にキャッシュバックが貰えるので光回線はかなり安く使えることができるのです。
光回線を使ってもそれほど通信費は上がらない
スマホの無制限プランはドコモ、au、ソフトバンクいずれも7,000円以上します。光回線セット割以外の割引(家族割など)を適用したとしても5,000円程度です。
- ドコモ(eximo)・・・基本料金:7,315円、割引適用後料金:6,028円
- au(使い放題MAX)・・・基本料金:7,238円、割引適用後料金:6,028円
- ソフトバンク(メリハリ無制限)・・・基本料金:7,238円、割引適用後料金:6,028円
ただもし光回線を利用すると、無制限プランである必要はないのでスマホ料金が安いサブブランド(Y!mobileやUQモバイル)に変えることができ、さらに光回線とのセット割が適用できるのでスマホ代をかなり抑えることができます。
Y!mobile | UQモバイル | |
基本料金 | 4GB:2,365円 20GB:4,015円 30GB:5,115円 | 4GB:2,365円 15GB:3,465円 |
光回線セット割 適用後料金 | 4GB:1,078円 20GB:2,178円 30GB:3,278円 | 4GB:1,078円 15GB:2,178円 |
自宅以外でもそれなりのデータ通信を使うとして15GBもしくは20GBプランを選んでも、2,970円しかかかりません。
もちろんこれに光回線の料金が加わるわけですが、光回線の実質料金を考えると、スマホを無制限プランを持つ場合と比べてそこまで料金が通信費がそこまで上がらないのです(マンションタイプであれば逆にトータルの通信費が安くなる場合もあり)。
家族で複数回線持っているならトータル通信費が安くなる場合も
もし家族でスマホを何回線か使っているのであれば、光回線を使うことでトータルの通信費はさらに下げることができる可能性があります。
光回線は一つ契約すればみんなで同時に使うことができ、全員のスマホ代を下げることができますからね。
以下は家族4人で「光回線なしでauのスマホを使う場合(うち無制限プラン2人)」と、「光回線ありでUQモバイルのスマホを使う場合」の料金を比較結果です。
光回線なし スマホ:au ※家族割適用 | 光回線あり スマホ:UQモバイル ※光回線セット割適用 | |
1人目 | 6,028円 (無制限) | 2,970円 (25GB) |
2人目 | 6,028円 (無制限) | 2,970円 (25GB) |
3人目 | 4,978円 (3GB以内) | 990円 (3GB) |
4人目 | 2,728円 (1GB以内) | 990円 (3GB) |
光回線 | なし | 実質料金 4,000円 |
総額料金 | 19,762円 | 11,920円 |
スマホだけで無制限に使うという制限から開放されれば、スマホはキャリアから料金が安いサブブランドへと変更が可能。
家族分のスマホ代が大きく下がることによって、光回線の料金が上乗せされてもトータルの通信費は大きく下げることができます。
光回線が必要、または絶対にいれた方が良い人
ではここからは、具体的に光回線が必要な人、もしくはいれた方が良い人について解説していきます。
家族でスマホを複数回線使っている
先程紹介したように、家族で複数回線使っているなら大手キャリアの無制限プランを使うより、スマホを家族全員サブブランドに変更して光回線を利用する形にした方が安いです。
2人家族ですら光回線にした方がお得、さらに3人・4人で使うならもっとお得です。
スマホはそれぞれの人ごとで料金がかかってしまいますが、光回線は1つでたくさんの人が使っても料金が変わらないので家族で使うなら利用するべきでしょう。
自宅で過ごす時間が多い
スマホには、自宅に限らずどこででも容量を気にせずに使うことができるというメリットがあります。
一方で光回線は自宅でしか使えないものの、通信速度、安定性、Ping値などの回線品質は圧倒的に優れています。
自宅で過ごす時間が多いのであれば、スマホを無制限プランで持つ恩恵はあまりなくなる為、スマホはそこそこの容量のプランで自宅では光回線を使うようにした方が快適性は高いでしょう。
パソコンやタブレット、TVなどスマホ以外でもネットを使う人
スマホでもテザリングをすればパソコンやタブレットなど他の端末なども使うことができますが、手間などを考えると頻繁に使うのは向いていません。
またスマートスピーカーやIoT家電などを常時ネットに繋いでおくこともできません。
もし自宅でスマホ以外の端末を使うのであれば、光回線を使うべきでしょう。
パソコンやゲーム機でオンラインゲームをする人
オンラインゲームの中でも特にFPSなどはPing値(通信のタイムラグ)が低さが重要(20ms以下)です。
スマホの場合のPing値は40〜60ms程度なので、パソコンやPS4・PS5、Switch等でゲームするには向いてません。そもそもテザリングだと接続が途切れたりする可能性も高いですからね。
オンラインゲームをするならまず間違いなく光回線を選ぶべきでしょう。
※光回線のみで楽天モバイルのみを使うのはありか、なしか
ドコモ、au、ソフトバンク以外に楽天モバイルもデータ容量が無制限で利用することができます。
さらに料金は3,278円と、他の3つのプランより半額以上安い料金です。
単純に安く無制限使うと考えるならば、楽天モバイルはベストであると言えるでしょう。
他の端末をあまり使わずスマホをメインに使うというのであれば、光回線を契約せずに楽天モバイルだけ使うというのはおすすめできます。
ただし楽天モバイルは以下の点に注意が必要です。
- 通信速度は光回線はもちろんドコモ等他のキャリアよりも遅い
- エリアが狭く、建物内や地下だと繋がらない場所が多々ある
特に後者はかなり不便です。
楽天モバイルは新規キャリアなのでまだ基地局が少なく、他のキャリアと比べて格段にエリアが狭いです。
また使っている周波数の関係で遮蔽物に弱く、建物内や地下は都内でも圏外となる場所が多いです。
楽天モバイルはこのデメリットを受け入れた上で利用するか、サブブランド等とデュアルSIMで運用し圏外の時に備えることをおすすめします。
まとめ
自宅にいる時間が少なかったり、スマホしか使わないのであればわざわざ光回線を使わなくてもスマホの無制限プランで十分でしょう。
ただ光回線には光回線の良さがあり、また複数人で使うのであれば使った方がむしろ通信費を抑えられることになります。
ぜひ自分の使い方から、あらためてスマホと光回線をどのように使うか考えてみてください。