IELTSって海外就職やビザ申請に必須なの?平均スコアの計算は?TOEFLとの違いやレベル、試験内容まとめ

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IELTSとは

「IELTSてって聞いたことあるけど何だろう」。

英語の資格試験を受けようと考えている人や、海外留学や移住に興味がある人は「IELTS」という言葉を見かける機会が多く、このように考えたことがあるかもしれません。

IELTSとは、簡単に言うと英語力を測る試験のこと。留学関係で必要な試験と聞くと「TOEFL」をイメージする人も多いですが、IELTSとTOEFLの違いって何なのでしょうか。

本記事では、IELTSの特徴や試験内容、スコアの目安などの基本情報からIELTSに関する様々な疑問まで、IETLSに関することを徹底的に解説します。

目次

IELTSとは?

IELTS(アイエルツ)の正式名称は「International English Language Testing System」。

つまり、英語力を測るための国際的な英語の試験のことです。

IELTSはブリティッシュカウンシル、IDP、ケンブリッジ大学英語検定機構という3つの団体の共同出資で運営されています。

受験対象者は、主に英語圏を中心とした海外への移住、就職、留学、大学への入学を希望している人。

これまで世界の1万以上の機関で、英語力を判断する基準として広く利用されている、非常にメジャーな試験です。

IELTSの種類

IELTSには主にアカデミック・モジュール、ジェネラル・トレーニング・モジュールの2種類。

また一般的なIELTSとは別に、イギリスが独自で定めているIELTS for UKVI(英国ビザ申請用IELTS)という試験があります。

目的によって受ける試験が異なるので、自分が行きたい国、申し込み先がどのタイプのIELTSスコアを必要としているのか、事前によく確認しましょう。

アカデミック・モジュール

 アカデミック・モジュールは、海外の大学で学びたい人、または海外で専門職に就きたい人が英語力を証明するために受ける試験で

例えば、各大学が海外の学生を受け入れる際の条件として、一定水準以上のアカデミック・モジュールのIELTSスコアを満たす必要があります。

ジェネラル・トレーニング・モジュール

 ジェネラル・トレーニング・モジュールは、海外での就職、移住を希望する人や、学業に含まれない研修を受ける人が利用する試験です。

例えばオーストラリアやカナダに移住したければ、ジェネラル・トレーニング・モジュールで一定数以上のスコアを取得して、申請の際に書面を提出しなければいけません。

IELTS for UKVI(英国ビザ申請用IELTS)

イギリスのビザを申請する際に、英語のスキルを証明を求められることがあります。

その際に使えるのが、IELTS for UKVI。イギリス政府が定めているSecure English Language Tests(SELT)の一つとして英語能力の証明ができます。

IELTS for UKVIの内容や形式、難易度や採点方法は、通常のIELTSと同じ。

唯一違う点は、試験会場の様子がビデオなどの媒体に記録されることだけです。

教育機関によっては、アカデミック・モジュールのスコアで充分なケースもあるので、IELTS for UKVIの受験は、イギリスのビザ取得に必ず必要とは限りません。

(参考サイト:ブリティッシュカウンシル「英国ビザ申請用IELTS」)

IELTSの特徴

IELTSには、TOEICや英検と違った特徴が何点かあります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

読む、聞く、話す、書くの4技能が求められる

IELTSの試験内容はリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つ。

海外での生活に支障がないよう、IELTSでは総合的な英語力が求められます。

そのため英語を読んだり聞いたりできるだけでは不十分。実際に自分の言葉にしてアウトプットできる力が必要です。

例えば、スピーキングテストでは試験官と対話をしなければいけません。

自然な英語についていけて、実用的な技能があるかどうかが厳正に判断されます。

オーバーオールスコアという平均スコアがある

IELTSにはオーバーオールスコアという仕組みがあります。

これは前述の4つの技能において、それぞれ出た得点を平均したスコアのこと。

例えば以下のような得点を取ったと仮定して計算してみましょう。

  • リーディング:7.0
  • ライティング:5.5
  • リスニング:6.5
  • スピーキング:6.0

合計:25.0/平均:6.25

IELTSのスコアは0.5刻みが基本ですが、上記のように0.5より細かくなった場合、最も近い数字に寄せます。

例えば6.15なら6.0に繰り下げ、6.75なら7.0に繰り上げに。このケースの平均は6.25なので、最終的なオーバーオールスコアは6.5です。

試験結果には有効期限がある

IELTSで取得した成績証明書には、2年間の有効期限があります。

そのため発行日から2年以上経過したスコアは、大学や企業に認めてもらえません。

数年前までは充分なIELTSのスコアを取得していたとしても、期限が切れてしまったら再度受験する必要があるので気を付けましょう。

IELTSのスコア(レベル)はTOEICや英検でいうとどのくらい?

IELTSはスコア制で、合格、不合格といった基準はありません。

ここではそれぞれのスコアがTOEIC、英検でどの程度のレベルなのかを見ていきましょう。

IELTS8.0~9.0

IELTS 8.0から9.0は英検でいうと1級以上、TOEICなら990点以上に相当します。

ネイティブスピーカーと同じように英語が流暢に話せて、専門的な会話に対しても問題なく対応できるレベルです。

試験ではほとんどミスがないため、受験者の中でもごくわずかな人しか得られないスコアと言えます。

IELTS7.0~7.5

IELTS7.0から7.5は英検1級程度、TOEICでは870~990点以上に相当します。

英語力はかなりの上級者。ほとんど間違うことなく、ビジネスに関することや専門的な内容が話せるレベルです。

ハイレベルなランクの大学で学ぶには、この程度のIELTSスコアを取得することが必須です。

世界最高峰の教育機関であるオックスフォード大学やケンブリッジ大学も、最低でも7.0以上のスコアがあることを入学条件に定めています。

IELTS6.0~6.5

IELTS6.0~6.5は英検だと準1級、TOEICだと740~870点程度です。

英語力は上級レベル。大学の講義でも問題なくついていけるでしょう。

海外の一般的な大学に入学するには、このくらいのスコアが求められます。

例えばイギリスにあるブリストル大学やグラスゴー大学も、学部生になるには6.0以上のIELTSスコアがあることが条件のようです。

IELTS5.0~5.5

IELTS5.0~5.5は英検なら2級くらい、TOEICなら600点~740点程度です。

日常生活に必要な基礎単語や、文法を身に付けている中級レベル。

英会話を聞いてもある程度のことは理解できて、言いたいことが言えるでしょう。

IELTS4.0~4.5

IELTS4.0~4.5は、英検でいうと準2級程度、TOEICでは450~550点くらいのレベルです。

中学、高校で習った基本的な単語や、簡単な表現が身に付いていて、慣れているフレーズを利用すれば、限定的なシチュエーションでの会話が成り立ちます。

IELTS1.5~3.5

IELTS 1.5~3.5は、英検だと5~3級程度、TOEICだと100~440点相当。

使える英語表現が限られていて、片言でしか表現ができないレベルです。

語彙が少ないので、短い単語は理解できても一般的な会話にはついていけないケースが多いでしょう。

IELTSの試験時間

IELTSには筆記試験とコンピューター試験があり、それぞれ試験時間が異なります。

筆記試験の場合

  • ライティング(60分)
  • リーディング(60分)
  • リスニング(40分)
  • スピーキングテスト(約11分~14分)

コンピューター試験の場合

  • リスニング(40分)
  • リーディング(60分)
  • ライティング(60分)
  • スピーキングテスト(約11分~14分)

スピーキングテストに関してはどちらも同じくらいです。

IELTSの試験内容

読む、書く、聞く、話すの4つのセクションに分かれているIELTS。

高得点を取るには全体を網羅する対策が必要です。

ここではIELTSの試験内容を具体的に紹介します。

リーディング

リーディングのセクションは3つに分かれ、3つの文章に基づいた様々な設問が40問出されます。

具体的に出される内容例は以下の通り。

  • 選択、正誤判定
  • 単語の組み合わせ
  • タイトルの選択
  • 図やチャートの穴埋め
  • 記述問題

ただIELTSの種類によって設問に使われる文章が異なります。

いずれにしても高得点を得るには、文章の論旨、議論の理解や書き手の主張、態度などを読み取る力が必要です。

アカデミック・モジュールのリーディング試験内容

問題に出るのは実際の本や雑誌、新聞に使われている学術的な文章。論文や事実を述べた文、叙述文など様々です。

大学を受験する人や就職希望者向けに、一般的に理解されやすいトピックが出題されます。

またグラフやイラスト、図なども使われるので、文章以外の情報も含めて総合的に内容を理解する必要があるでしょう。

ジェネラル・トレーニング・モジュールのリーディング試験内容

ジェネラル・トレーニング・モジュールでは、実際に使われたビジネス広告や企業が出している求人広告などから出題されます。

セクション1は事実に基づく短文、セクション2では仕事関連の短文、セクション3では一般的な話題について、1つの長文問題が出ます。

ライティング

 ライティングの試験には2つのタスクがあり、1つ目は150語以上、2つ目では250語以上の文章を作成しなくてはいけません。

配点は2つ目の方が高いです。

採点する際の評価基準は以下の4つ。

  • 答えが適当か
  • 文章が論理的か
  • 語彙力はあるか
  • 文法は正しいか

語彙力、文法は想定内ですが、文章が論理的かを判断されるとなると緊張してしまいますね。

アカデミック・モジュールのリーディング試験内容

アカデミック・モジュールのタスクは以下の2つ。

  • 図表やグラフの要約・説明・描写(150語以上)
  • エッセイ(250語以上)

1つ目のは表やグラフを見て、その内容や手順を説明します。

求められるのは、プロセスを順序立てて説明する力。客観的な視点で書くことも大事です。

2つ目は、とある事象について自分の主張を述べる形式。

具体例や根拠を交えながら、論理的で説得力のある文章を書くことがポイントですね。

ジェネラル・トレーニング・モジュール

ジェネラル・トレーニング・モジュールのタスクは以下の2つ。

  • 手紙の作成(150語以上)
  • エッセイの作成(250語以上)

1つ目は、個人的もしくは公的な手紙を作成します。

自分の希望や不満を伝えたり、情報を求めたりする表現力が必要です。

2つ目は与えられた議論や課題に対して、自分の意見を書きます。

基準になるのは、問題に対する解決策が書かれているかどうか。論理的な文章を用いることも大切です。

リスニング

リスニングでは全ての音声が流れた後に、10分間の転記時間があります。

セクションは4つで問題は全部で40問。1問1点で採点されます。

出題される内容は以下の通り。

  • 選択、組み合わせ問題
  • メモや表、図などの穴埋め
  • 要約、文章完成
  • 記述問題

試されるのは、正しく情報を聞き取る力、会話の目的を理解する力、話についていくリスニング力です。

実際に各セクションで流れる内容例を見てみましょう。

リーディングの試験内容例
セクション1・2人の人物の会話の聞き取り
ホテルの予約など、日常生活のシーンが中心
セクション2・とある描写の説明を聞き取り
建物の外観や、食事に関する描写の説明など
セクション3・教育機関にいる、複数の人物の会話内容の聞き取り
学業に関する議論が中心。
セクション4・学術的なトピックに関する説明の聞き取り
大学で行われる講義の内容などが中心

いずれの問いも、音声は1度しか流れません。

またアクセントは、アメリカ英語とイギリス英語の両方が使われるので注意しましょう。

スピーキング

スピーキングのテストは3つのパートに分かれ、試験官と1対1の会話形式で行われます。

採点の評価基準は以下の4つ。

  • 発音は正しいか
  • 語彙力はあるか
  • 文法は正しいか
  • 流暢かつ論理的か

上記の他にも「質問に対して的確な回答ができているか」「問題なくコミュニケーションが取れるか」といった点も見られています。

各パートの試験内容例を見てみましょう。

スクロールできます
スピーキングの試験内容例
パート1
(約5分)
・最初に試験官に自己紹介
・身分証明書を使って本人確認
・仕事や趣味などについて質問される
パート2
(約3分)
・与えられたカードをもとにスピーチする
・最初の1分間はメモを取ったり構成を練り、}

その後の2分間はスピーチの時間
・終了後はそのトピックに関して、1、2個質問される
パート3
(約5分)
・パート2でスピーチしたトピックについて、
試験官とディスカッション

パート1は緊張を和ませようと行われる感じですが、徐々にスピーチやディスカッションなど、本格的に英語力が試されますね。

試験官とのディスカッションでは、トピックについて深く理解し、論理的に意見を述べることがポイントです。

IELTSの公式サイトではサンプル問題を公開しているので、ぜひ挑戦してみて下さい。(参考:IELTS無料サンプルテスト

IELTSの料金や申し込み方法、受験の流れ

ここからは実際にIELTSを受ける際の申し込み方法と、受験の流れを紹介します。

事前に知っておくべき注意点も記載しているので、IELTSを受けてみようと考えている方はぜひ参考にして下さい。

IELTSの受験料

IELTSの受験料は、筆記試験、コンピューター試験、IELTS for UKVI、IELTS Life Skillsの4つによって異なります。

(引用元:試験日、試験会場、受験料について | IELTS(アイエルツ)IELTSお申し込み

IELTSの種類受験料(税込)
IELTS ぺーパー版
– Academic and
General Training 
25,380円
IELTS コンピューター版 
– Academic and

General Training 
28,500円
英国ビザ申請用
IELTS ぺーパー版
-Academic and

General Training
29,400円
英国ビザ申請用IELTS
コンピューター版
– Academic and

General Training
31,500円
IELTS Life Skills
(A1 and B1)
20,500円

いずれも支払い方法は以下の3つです。

  • クレジットカード(VISA, Masters, JTB, NICOS)
  • コンビニで現金支払い(ローソン、ミニストップ、セイコーマート、ファミリーマート)
  • ゆうちょ銀行ATM(Pay-easy)

IELTSの申し込み先

IELTSは受験する種類によって、申し込み先が違います。

IELTSの種類申し込み先
アカデミック
・モジュール
日本英語検定協会
ジェネラル
・トレーニング
・モジュール
日本英語検定協会
IELTS for UKVIブリティッシュカウンシル

IELTSの申し込み方法

IELTSの申し込みの流れは以下の通り。

  1. インターネットでIELTS申し込みサイトにアクセス
  2. ログイン後(もしくはログインせずに)「申し込み」をクリック
  3. 個人情報を入力
  4. 支払い方法を選ぶ
  5. 申し込み内容を確認
  6. 申し込み完了
  7. パスポートのカラーコピーを用意
  8. 受験確認書をダウンロード(試験15日前の19時以降)
  9. 試験を受ける(パスポートの原本及びコピーを持参する)

上記の流れが一般的ですが、途中で必要があれば、申し込み情報の変更やキャンセルできます。(IELTSテストセンターが指定した日まで)

試験の実施場所

IELTSは、日本国内16の都市に試験会場があります。

公式テストセンターがあるのは札幌、東京、名古屋、大阪、福岡などの主要都市の他、山梨、神戸、広島、長崎など。

毎週どこかの会場でIELTS試験は開催されていますが、中には試験日が月に1回のみの会場も。

通常のアカデミック・モジュール、ジェネラル・トレーニング・モジュールはこれらの場所で受験できますが、IELTS for UKVIは東京と大阪の2都市でしか受けられません。

日にちと場所が限られている分、余裕をもって申し込むのが良さそうですね。

受験の流れ

試験当日の家を出発する時点から、試験終了までの流れを紹介します。

  • 家を出る前に、持ち物を再度チェック
  • 余裕を持って試験会場に到着
  • 試験会場に到着し荷物を預ける
  • 受付(指紋の登録、写真撮影)
  • 指定された場所に着席する
  • 試験開始(約2時間半)
  • スピーキングテスト(約11分~14分)
  • 終了

試験が始まると途中で離席はできません。

試験前に、お手洗いを済ませておくことをおすすめします。スピーキングは他の試験とは違う日時に個室で行われます。

他3つのセクションと同日、もしくは別日に行うことも。

スピーキングテストが終了した後は、受付で退場手続きをします。

実際の手順を理解して、直前に困らないようにしておきましょう。

IELTS受験当日の持ち物

試験当日の持ち物は以下の通り。

  • パスポートの原本もしくはカラーコピー
  • 鉛筆、消しゴム(筆記試験の場合)
  • (希望があれば)中身が見える容器に入った水

IELTS受験をする際はパスポート(カラーコピー可)が必要です。

試験会場に行く前にパスポートの原本、カラーコピーを持ったか今一度確認しましょう。忘れてしまうと受験ができない可能性があります。

また試験を受ける日が有効期限内であることを、申し込む前に確認しておきましょう。

また鉛筆はシャープペンシルはNG。消しゴムについてもカバーなしが原則です。(公式テストセンターでは、会場側が鉛筆と消しゴムを用意している場合があります。)

ペットボトルなどはラベルを剥がしておきましょう。

当日は万全の準備をして試験に挑んでくださいね。

IELTSとTOEFLの違いって何?

海外留学の際によく比較されるのが、IELTSとTOEFL。

どちらも世界的にスタンダードな英語能力を示す試験ですが、国や教育機関によっては、どちらかが認められないこともあるので注意が必要です。

ここでは具体的な違いを紹介します。

アメリカにはTOEFLスコアしか認めない大学がある

アメリカの大学の一部では、TOEFLスコアしか受け付けていないところがあります。

IELTSで高いスコアを持っていても無効になってしまうため、気を付けましょう。

イギリス留学でビザを申請するにはIELTSのスコアが必須

イギリスでは、両方の試験に対応している大学が多いですが、留学ビザを申請するためにはIELTSのスコアが必須です。

試験時間はTOEFLより短い

IELTSとTOEFLでは試験の時間が大きく異なります。

IELTSの試験時間は合計2時間45分ほどですが、TOEFLは合計4時間から4時間半前後。

これはTOEFLのライティング以外のセクションの試験時間が、IELTSより比較的長いため。

特にリーディングとリスニングは1時間半近くの長丁場になります。安定した集中力が必要ということですね。

IELTSは試験形式を選べる

IELTSでは筆記試験、コンピューター試験のどちらかの形式を選択できますが、TOEFLは全て後者です。

スピーキングテストもコンピューターを使って行われます。

IELTSとTOEFLどちらにしても、練習を重ねて試験の形式に慣れておくことが重要ですね。

試験内容が違う

IELTSもTOEFLも4つのセクションから成り立っている点では同じですが、試験内容に違いがあります。

例えばスピーキングテスト。IELTSでは試験官と個室で会話を行いますが、TOEFLでは大人数が同じ部屋でヘッドフォンとマイクを利用して音声を録音します。

周りに他の受験者がいると、気が散ってしまうことも考えられますよね。練習を重ねて、雰囲気に慣れることも必要です。

また、リスニングセクションに使われる英語のアクセントも違います。なぜなら、TOEFLでは基本的にアメリカ英語が流れますが、IELTSではイギリス英語を中心とした、色々なアクセントの英語音声が流れるから。

アメリカ英語に慣れている人は、IELTSのリスニングテストで苦戦するかもしれません。

このように、IELTSとTOEFLには様々な違いがあります。

事前によくリサーチして、自分の目的に合ったテストを選びましょう。

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IELTSに関するQ&A

ここではIELTSに関してよくある質問を紹介します。

主催者の違いや特定の条件のスコアの目安について詳しく説明しているので参考にしてください。

IDP主催のIELTSとブリティッシュカウンシル主催(英検)の違いは?

日本で受験できるIELTSは、IDP主催とブリティッシュカウンシル(英検)主催の2つがあります。

試験内容や費用には同じですが、違うのは以下の2点。

  • 試験会場
  • IDPはスピーキングテストの時間帯が指定できる

IDPの試験会場は、東京、横浜、大阪、福岡など日本の主要都市を中心に展開しています。

また申し込みした時点で試験会場が確定しているので、早い段階で場所がわかるのがメリットです。

一方、ブリティッシュカウンシル(英検)が主催している会場は、主要都市に加えて、仙台、長野、静岡、岡山、熊本などもあります。

近くに試験会場がない人でも、IELTSを受けやすいですね。

またブリティッシュカウンシル(英検)では、スピーキングテストは指定された時間帯に行われます。そのため、他のセクションのテストから時間が空いてしまうことも。

対してIDPのIELTSでは、試験の10日前までに申し込みを行えば、スピーキングテストの時間帯を指定できます。

タイムロスをなるべく減らしたい人は、IDPで受験してはいかがでしょうか。

イギリスで就職するならIELTSスコアはどのくらい必要?

イギリスで働きたい人は、どのくらいのIELTSスコアを取ればいいのか気になりますよね。

ブリティッシュカウンシルでは、以下のように職業に応じたスコアの目安を公開しています。(引用元:英国でのIELTS

スクロールできます
ビザの種類CEFR
レベル
IELTSテストと
要求されるスコア
Tier1
起業家ビザ
B1IELTS -4.0 オーバーオール(総合評価)
および各4技能のスコア
Tier1
大学卒業生
起業家ビザ
B1IELTS -4.0 オーバーオール
および各4技能のスコア
Tier2
一般ビザ
B1IELTS -4.0 オーバーオール
および各4技能のスコア
Tier2
スポーツ
選手ビザ
A1IELTS -4.0 オーバーオール
および各4技能のスコア
Tier2
宗教活動家
ビザ
B2IELTS -5.5 オーバーオール
および各4技能のスコア

基本的には4.0以上のオーバーオールスコアを取得していれば問題ありません。

起業家やアスリートなど、特殊な職業でなければ、一般ビザの取得を目指すのがいいでしょう。

IELTSの成績証明書はいつ来るの?

IELTSの成績証明書が送られる日程は、試験の種類によって違います。

証明書の発行は郵送のみで、メールなど他の手段での受領はできません。

  • 筆記試験:IELTS for UKVI:受験日から13日後
  • コンピューター試験:受験日から7日後
    (7日後が日曜、祝日の場合は翌平日)

ちなみに試験結果は公式ホームページでも確認できます。

正式な証明書にはなりませんが、発行されてから28日間はオンラインでデータの閲覧が可能です。

  • 筆記試験、IELTS for UKVI:受験日から13日後
  • コンピューター試験:受験日より5から7日後

成績証明書は原則1人につき1通しか郵送されませんが、教育機関や移民局へ追加成績証明書を送れます。

この場合は、IELTSを主催した機関が依頼を受けて直接郵送します。

追加成績証明書を、受験者が再度受け取ることはできないので注意しましょう。

IELTSで高スコアを取得して将来の幅を広げよう

IELTSはイギリス留学でビザの申請をする際には必須の試験。

イギリス留学に限らずアメリカの大学に進学する際も、場所によってはIELTSのスコアが重視されるので、自分の進路に合わせて取得することをおすすめします。

日本ではまだ知名度の低い試験ではありますが、高スコアを取得して自分の将来の幅を広げていくのも選択肢の一つではないでしょうか。

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