小学生の理想の睡眠時間は何時間?実際の睡眠時間、就寝時間は何時ごろ?

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小学生の理想の睡眠時間は何時間?実際の睡眠時間、就寝時間は何時ごろ?

厚生労働省によると、日本は世界的にみても、子どもの睡眠時間が短く、子どもが夜更かししていることで有名だそうです。

夜更かしをすると当然、朝は眠たいですから、布団から出るもの起きるのもツライと感じている子も少なくありません。

でも、できれば早寝早起きの習慣を身に付けて、子どもには健康的に過ごしてほしいですよね。

本記事では、厚生労働省や文部科学省などの調査をもとに、小学生の睡眠時間や、どうしたら早起きができるようになるのかといった改善方法について紹介します。

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目次

小学生の理想の睡眠時間とは

では、さっそく小学生の理想と現実の睡眠時間や就寝時間について、詳しく紹介します。

小学生の理想の睡眠時間は9~10時間

厚生労働省「未就学児の睡眠指針」を参考にすると、学童期(6歳~12歳)に必要と考えられている睡眠時間は、9時間~10時間と表記されています。

十分な睡眠時間を確保することによって、子どもは健康的に1日を過ごし、生活することができます。

ただ、平日に8時間~10時間の睡眠時間を確保しようと思ったら、朝6時起床だとして22時には就寝(8時間睡眠)、10時間睡眠をとろうとしたら20時には就寝しなければなりません。

最近では、共働きが普通になってきている時代で、子どもを20時に眠らせるのは至難の業。

20時~21時に睡眠は、親の相当な努力がない限り、現実的に難しいのではないでしょうか。

小学生の平均的な睡眠時間は約8時間

内閣府「子ども・若者の状況」を参考にすると、平成23年時点の小学生の起床時間の平均は6時44分、就寝時間の平均は21時57分です(※平日)。

上記のデータを参考にすると、小学生の睡眠時間の平均は約8時間というところでしょうか。

上記で説明した小学生の理想の睡眠時間は、最低でも9時間なので1時間足りていない状態です。

睡眠時間が1時間足りていない状態で毎日を過ごす小学生、なかなかハードな感じもありますね。

就寝時間の平均は22時~23時頃

「他の家庭では、みんな何時頃に寝るんだろう」とふと気になることってありますよね。

結論からいうと、小学生の就寝時間は平均10時~11時頃です(「そんなもんだよね」と頷く親も多いのでは・・・)。

ちなみに、起床時間は「午前6時30分~7時より前」が最も多く、次に「午前6時から6時30分より前」という回答が多いです(参考:文部科学省の調査)。

以下、小学生の就寝時間に関係する2つの調査について、詳しく紹介します。

2020年1,451名を対象のアンケート調査では「22時頃」が一番多い

ニフティ株式会社が、2020年に実施した「睡眠に関するアンケート調査」を参考にすると、小学生の就寝時間は9時~11時の間と答える人が全体の約80%を占めています。

中でも一番多いのは「夜の10時頃」、次に多いのが「夜の11時頃」です。

また、半数以上の子どもが「睡眠時間が足りていない」と答えており、原因は「家での勉強」「塾」「YouTubeで動画を見ている」ことなどが挙げられています。

これは1,451名を対象としたアンケートなので、なかなか参考になるのではないでしょうか。

2015年4.790人対象の文部科学省の調査では「21時~22時より前」が一番多い

少し古いのですが、2015年文部科学省の調査「次の日学校がある日は、ふだん何時ごろに寝ますか」という調査結果のデータもあります。

なお、以下の調査結果は、小学5年生と6年生に限定されています。

普段何時頃に寝ていますか
午後9時より前7.8%
午後9時~10時41.4%
午後10時~11時36.2%
午後11時~午前0時10.9%
午前0時~1時2.1%
午前1時~2時0.9%
午前2時~3時0.4%
午前3時よりも遅い0.3%

「午後9時~10時」に就寝している子の割合が一番多く、次に「午後10時~11時」が多いという結果になりました。

上記のニフティ株式会社のアンケートと同じような結果になったので、この就寝時間にはかなり信憑性がありますね。

【学年別】小学生の就寝時間と起床時間の平均

小学生と一言でいっても、小学1年生と小学6年生では、子どもの成長もまた違いますよね。

ここでは、2014年の学研「小学生の日常生活に関する調査」を参考に、学年別の就寝時間と起床時間ををまとめてみました(n=1,200人)。

学年別でみる小学生の就寝時間

小学生の学年別就寝時間は、以下の通りです。

【学年別】小学生の就寝時間平均
1年生21時30分
2年生21時27分
3年生21時44分
4年生21時49分
5年生22時04分
6年生22時22分

上記の結果を見ると、低学年~中学年のうちは22時前に就寝、高学年になると22時を過ぎてから就寝していることが分かります。

先ほどまでの調査では、小学生が全体的に10時頃の就寝でという結果でしたが、学研の調査により、学年によって就寝時間に差があることが分かりました。

学年別でみる小学生の起床時間

小学生の学年別の起床時間は、以下の通りです。

【学年別】小学生の起床時間平均
1年生6時34分
2年生6時32分
3年生6時31分
4年生6時64分
5年生6時42分
6年生6時31分

就寝時間は学年によって差がありましたが、起床時間は大体どの学年も6時30分頃に起床する子がほどんどのようですね。

うちの子は寝不足?小学生が寝不足だとどうなるのか

ここでは、小学生が睡眠不足になると、どんな影響があるのかについて、厚生労働省などを参考に、詳しく説明します。

睡眠は、健康的な身体、心に影響を与えます。以下の項目に当てはまることがあれば、子どもからの寝不足のサインかもしれません。

さっそくチェックしていきましょう。

体内時計が乱れ、注意力、集中力、記憶力が低下する

十分な睡眠時間が確保できないと、体内時計が乱れてしまいます。

体内時計が乱れると、学校に行って授業を聞いているときも、ボーっとしたり、食欲が出ない、寝たいのに眠れないといった問題が起こりやすくなります。

また、睡眠は学力にも影響すると言われていて、睡眠不足になると、記憶が定着せず、勉強をしても身に付かないと言います。

眠不足なせいで、集中力や記憶力が低下しているとなると本人の今後にも影響してくるので、学力をあげるためにも、睡眠時間は確保したいものです。

慢性的な疲労、免疫力低下し、体調不良になりやすい

睡眠不足だと、疲れがしっかりとれないので、慢性的な疲労を感じやすくなります。疲労がたまると免疫力が低下し、体調不良になるのです。

睡眠不足は、対応や副交感神経・交換神経の異常を招くと言われていて、朝起きるのがつらくなるといいます。

幼少期、小学生の生活習慣は、今後の生活にも影響すると言われていますから、小学生のうちから健康のためにも睡眠を十分にとりましょう。

自立神経が乱れ、イライラしやすくなる

睡眠時間が足りないと、自立神経が乱れると言います。

自立神経が乱れると、不安感やだるさ、イライラを感じやすくなります

遊んでいても友達と兼かしてしまったり、親が間違いを指摘すると逆ギレしてしまったり、感情のコントロールが難しいという状態ですね。

「最近うちの子、攻撃的だな」「一度泣くと、なかなか気持ちの切り替えができてないな」という場合には、寝不足が原因かもしれません。

子どもが早く寝るようにするには、どうしたら良い?

「子どもを早く寝かせたいけど、なかなかうまくいかない」「子どもだけでなく、親自身が睡眠不足」こんな家庭が多いのではないでしょうか。

ここからは、子どもが早く寝るために気をつけることについて紹介します。親も子どもと一緒に規則正しい生活習慣を身に付けて、睡眠時間を確保しましょう。

改善方法1|早く起きるようにして、朝は太陽を浴びる

厚生労働省「子どもの睡眠」を参考にすると、人間は朝明るい光を浴びてから約14時間後から、徐々に眠気を感じるように体内時計がセットされているそう。

たとえば、朝7時に起床した場合、眠気がくるのは夜9時ということになりますね。

起床時間が遅ければ遅いほど、眠くなりはじめる時間も遅くなってしまうので、早寝をしたいなら、早く起きることをまずは徹底しましょう。

また、ただ早く起きるのではなく「明るい光を浴びる」ことが大切なので、朝起きたらカーテンを開けて、太陽光を浴びる習慣をつくると良いかもしれません。

改善方法2|就寝前30分~2時間前はスマホやゲームを見せない

上記でも光について触れましたが、寝る前にスマホやゲーム、テレビなどをみると、画面からの光で脳が「昼間」と勘違いをして、脳が覚醒してしまいます。

とくに「スマホの画面を間近で見る」と脳が覚醒すると眠りが浅くなるので、注意しましょう。

たとえば、親子で一緒の部屋で寝ている場合は、親自身もできればスマホを居間に置くようにして、寝室に持ち運ばないようにすると良いです。

子どもが一人部屋を持っていて、一人で就寝する場合は「寝る前は、自分の部屋に持ち込まない」と約束をすると、隠れて見るといったこともなくなるでしょう。

その代わり、子どもが納得できるように「どうしてこうするのか」親のくちから説明してあげてくださいね。

改善方法3|「入眠の儀式」を意識する

「入眠の儀式」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

育児書なんかを読んだことがある人は聞いたことがあると思いますが、簡単にいってしまえば、寝る前に必ず行うルーティーンのことです。

毎日「〇〇をしたら寝る時間だ」というのを統一すると、自然に身体が眠くなると言います。

たとえば「パジャマに着替える」「寝る前には絵本を読んであげる」「トイレに行く」「日記をお書く」「ホットミルクを飲む」「小さな声でお話をする」など、簡単なことでOKです。

うまく習慣になれば、親が「早く寝なさい」「いつまで起きてるの」と怒ることもなく、自分からスッと寝てくれるようになるでしょう。

改善方法4|休日も平日と同じ生活リズムで過ごす

平日に頑張って朝方生活をしていても、休日に乱れた生活を送ってしまうと、生活リズムは簡単に乱れてしまいます。

たとえば「休日は昼まで寝てOK」「休日は夜更かしOK」みたいな感じにしちゃうと、早く寝る習慣は身に付かないということです。

大切なのは、毎日同じリズムで過ごすこと、毎日生活リズムを整えように意識することです。

休日くらいは自由にさせてあげたいと思ってしまいますが、それは日中だけにして、朝と夜だけは、なるべく平日と同じように過ごすようにしましょう。

改善方法5|親もできるだけ早く就寝するように心がける

どんなに子どもに「朝は7時に起きて太陽を浴びてね」「夜寝る前はパジャマを着てね」と言っていても、親の生活と自分の生活に差があると、子どもとはいえ納得できません

「どうして自分だけなの」「お母さんやお父さんは、自分が寝たあと好きなことして過ごしていてずるい」といった感情があったり、自分の部屋は暗いのに、居間が明るいと気になりますよね。

そのため可能な限り、早寝早起きを親子で取り組むようにしましょう。

仕事や家事、育児でなかなか難しいとは思うのですが、早寝早起き生活は親にとっても良い生活習慣ですから、一緒に取り組んで損はありませんよ。

睡眠の習慣は2週間が鍵、体内時計を正確に、睡眠時間を確保しよう

本記事で紹介したことをまとめると、以下の通りです。

【小学生の睡眠時間に関するまとめ】

  • 小学生の理想の睡眠時間は9時間~10時間
  • 平均的な睡眠時間は約8時間
  • 就寝時間の平均は10時(学年による)
  • 起床時間の平均は6時30分

上記の結果をみて「うちの子、睡眠時間足りないかも」「いまの生活、見直したいな」という場合は、上記で紹介した改善方法を2週間は実践してみましょう。

生活スタイルを変えるのは、最初はツライですが、2週間~3週間続けていると、だんだん慣れてきますよ。

子どもと一緒に親の睡眠時間の確保、生活習慣の見直しができると良いですね。

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