ESTJは別名幹部タイプとも呼ばれ、責任感がありリーダーシップのある性格です。
仕事や日常ではたびたび頼りになる存在ですが、一方でその厳格な性格によって性格が悪いなんて言われることもあります。
この記事では、ESTJの性格の特徴から、ネガティブな評価を受ける理由を紹介していきます。
ESTJ(幹部)の性格の特徴
ESTJは、外向的(Extroverted)、感覚的(Sensing)、思考的(Thinking)、判断的(Judging)の頭文字を取った性格タイプです。「幹部」とも呼ばれ、組織をまとめる力に長けた人が多いです。
より具体的に特徴を上げると以下の通り。
- 責任感が強い
- 現実的で実践的
- リーダーシップがある
- 効率を重視する
- 伝統や慣習を大切にする
- 直接的なコミュニケーションを好む
- 自分にも他人にも厳しい
責任感と実行力を持ち、決めたことは必ずやり遂げる。約束は絶対に守る。そんな信頼できる性格の持ち主です。
また、物事を効率的に進める能力、冷静に対処法を考える能力も抜群に優れています。
ただその一方で、直接的なコミュニケーションや他人への厳しさから、時として「性格が悪い」「やばい人」という誤解を招いてしまうことがあります。
ESTJ(幹部)は性格が悪いランキングで1位という悲しい結果
インターネット上では、「性格が悪い性格タイプランキング」なるものがありますが、ESTJはそこで、常に上位、ほとんどのケースで1位にランクインしてしまっています。
ESTJの方々にとってはちょっと、いやだいぶ嫌な結果ですよね。
ESTJのリーダー気質と強い主張が、人によっては威圧的と感じられるためであったり、強力なリーダーシップは、時として厳格さや支配的な態度と捉えられることなどがその理由。
ちなみに他にしばしば上位に挙げられるのが、ENTJ(指揮官)やESTP(起業家)。外向的(E)で思考的(T)の性格タイプで占められています。
ESTJ(幹部)は性格が悪い・やばいと言われる理由
ではここからは、より詳しくESTJは性格が悪いと言われる理由についてみていきましょう。
頑固で人の意見を聞かない
ESTJの人は、自分が正しいと思うことに対して、非常に固執しがち。それ故に時として「頑固」「融通が利かない」と思われてしまうことも少なくありません。
周りの人にとってみると、頑なに自分の意見を聞いてもらえないので不満はつもりやすく、それ故にESTJの人は性格が悪いと思うようになってしまいます。
他人に対して厳しすぎる
ESTJの人は、自分に対しても他人に対しても高い基準を持っています。ただそれが時として「厳しすぎる」と感じられることも。
そしてこの厳しさは、相手にプレッシャーやストレスを与える原因にもなり、共感や理解を欠いていると感じさせてしまいます。
また過度な厳しさは人を萎縮させる原因にもなります。
人の気持ちを無視した言動をする
ESTJの人は論理を優先する傾向があり、さらに他人の感情を汲み取るのが苦手で、つい人の気持ちを無視した言動をしてしまいがちです。
そしてそれは相手にとって不快感を与えてしまいます。「一緒にいたくない」など、人間関係を損なわせる原因になるし、直接かかわりがない人も周りから見ているだけで「あの人は性格が悪い」と思うようになる場合もでてきます。
批判的な姿勢をとる
ESTJの人は、問題を見つける能力が高い分、他人のミスや改善点を指摘することが多く、批判的な印象を与えることがあります。
たとえそれが相手のことを思ってのことであっても、表現方法のまずさから相手に不快感やストレス、プレッシャーを与える原因となりがちです。
短気で怒りっぽい
ESTJの人は、正義感が強く、物事への基準も高いため、時として感情的になってしまうことがあります。
そして周りからは短気で怒りっぽい人だという印象を与え、性格が悪いと思われる理由になります。
「怒る」という行為は、たとえそれが正当な行為であっても周囲に不安や緊張感を与え、さらにそれが続くと安心して接することができなくなってしまいますからね。
自己中心的になりがち
ESTJの人は自分に自信を持っており、さらに頑固さから人の意見のことを聞かないことがある為、それが時として「自己中心的」と映ってしまうことがあります。
本人としては最善な方法を選んでいるつもりでも、周囲にとっては「自分本位」と捉えられやすいのです。
柔軟な対応ができず、どんな場面でもルール・手順を守らせる
ESTJの人は、ルールや手順を重視します。ただそれが行き過ぎて「融通が利かない」と思われることも少なくありません。
ルールを守ることはもちろん大切ですが、時と場合によっては他のことを優先した方が良い場合もありますよね。
ただESTJの人はたとえ非常事態であっても、ルールや手順を守ることを頑なにゆずらず、周りの人は窮屈と感じるようになってしまうことがあります。
考え方が古い
ESTJの人は、実績のある方法や伝統的な価値観を大切する傾向があり、それが原因で「考え方が古い」と思われることも。
柔軟性が低く、新しいものを受け入れるのが苦手というのも理由の一つでしょう。
時代や状況に合わない価値観、さらにその意見を押し付ける性格は周囲に不満やストレスを感じさせる原因になることがあり、それが性格が悪いと言われる理由になりえます。
冷たいように見える
ESTJの人は、感情よりも論理を重視する傾向があります。ただそれは時として「冷たい人」という印象を与えることも。
人間的な温かみが足りないと見られることがあるのです。
自分が正しいと思いがち、人の意見を受け入れない
ESTJの人は、自分の経験や知識に基づいた強い信念を持っており、自分を正しいと思いがち。そしてそれは時として「頭が固い」「傲慢」と思われることがあります。
本人としては効率を重視し、最も理にかなった判断を下そうとしているからこそなんですが、その過程であまりに人の意見を無視してしまうと、周りは良い気持ちではいられませんよね。
言い方がストレートすぎる
ESTJは率直な物言いをするため、意図せずに相手を傷つけることがあります。いわゆる「言い方がキツい人」であることが多いのです。
常に正直で素直であることが正しいわけではありません。特に人間関係では、ぼかしたり、あえて言わないということも大切。
はっきりとした言葉は誤解を招くことも多く、「冷たくて厳しい」といった印象を与えてしまうことがありますからね。
他人をコントロールしたがる
ESTJの人は、リーダー気質で強い責任感の持ち主。周りを導いて正しい方向に導きたいと考える傾向があります。ただそれは時として「支配的」と感じられることも。
相手をコントロールするということは、相手の自由や自主性を尊重せずに自分の意思を押し付けてしまうことになりかねません。そしてそれはプレッシャーが不快感を与える原因になります。
競争心が強い
ESTJの人は、負けず嫌いで強い競争心を持つ傾向があります。ただその競争心は、時にマイナス方向に働いてしまうことも。
自分以外の人の意見を嫌がり、自分を常に正当化。人の成功を喜ぶことができない。そういったことを行ってしまう場合がある為です。
また、強すぎる競争心が、場の雰囲気を壊してしまう原因になることもありますね。
ESTJは性格が悪いというのは本当?それとも誤解?
ここまでの理由を見れば、ESTJの人は性格が悪い、やばい人なんて思われるのは仕方がないと思うし、性格が悪いランキング1位でもちょっと納得してしまいます。
ただ、これは短所をより強く表現し、さらに長所とされる部分についてもあえて悪く解釈しているからこそ。
性格タイプがESTJだからといって、上述した理由全てにばっちりあてはまっているなんてことは、ほとんどないでしょう。
結局のところ、それぞれの人次第。
もちろん、上記の理由の一つでもあてはまれば周りから性格が悪いと思われてしまうことはあります。人の気持ちを無視した言動、頑固で厳しすぎ性格、自己中心的といっことは特にですね。
ESTJの人は、正しさを追求するあまりにそういったことをしがちで誤解されやすい性格ではあるということで、意識的に「人の気持ち」に重きを置くように心がけた方がよいかもしれませんね。
まとめ
ESTJの皆さん、あなたの性格は決して「悪い」ものではありません。むしろ、とても価値のある素晴らしい特徴なんです。
確かに、時として誤解を受けることもあるかもしれません。でも、それは「もっと良くしたい」という純粋な思いの表れ。その思いやりの心は、きっと周りの人々にも伝わっているはずです。
大切なのは、その素晴らしい特徴を活かしながら、時には柔軟性を持つこと。完璧を求めすぎず、相手の個性も認めながら、温かい関係を築いていってください。
あなたの責任感と実行力は、きっと周りの人々の大きな支えとなっているはずです。その素晴らしい特徴を誇りに思いながら、これからも自分らしく輝いていってください。