「あなた、ちょっと頭おかしいんじゃない?」「もう少し考えて行動したら?」――そんな言葉を投げかけられたことはありませんか?実は、ESFPタイプの性格を持つ私たちは、そのような評価をされがちな傾向にあります。でも、本当にそうなのでしょうか?今回は、ESFPの特徴と、なぜそのように見られてしまうのかについて、詳しく見ていきましょう。
ESFP(エンターテイナー)の基本的な性格の特徴
ESFPタイプは、「エンターテイナー」という別名の通り、人生を楽しむことに長けた魅力的な性格の持ち主です。
- E(外向型):人と関わるのが大好き
- S(感覚型):五感を重視し、現実的
- F(感情型):感情や価値観を大切にする
- P(知覚型):柔軟で自由な生き方を好む
ESFPの最大の特徴は、その圧倒的な「現在を生きる力」。過去にとらわれすぎることなく、未来を必要以上に心配することもなく、今この瞬間を最大限に楽しみます。
具体的には以下の特徴があります。
- 人生を楽しむのが上手
- 社交的で、みんなの人気者
- 今を大切にし、その瞬間を最大限に生きる
- 新しい経験を求める
- 実践的で、理論よりも行動を重視する
- 楽観的で気分転換が速い
- 行動力が高い
- 気配りがうまい
優れた観察力と直感力を持ち合わせており、人々の感情や場の空気を瞬時に読み取ることが得意。この能力は、対人関係において大きな強みとなっています。相手が何を求めているのか、どんな気持ちでいるのかを素早く察知し、適切な対応を取ることができるのです。
そして創造性もESFPの特徴の一つです。型にはまらない自由な発想で、従来にない新しいアイディアを生み出すことができます。特に、芸術的な表現や、人々を楽しませるエンターテインメントの分野で、この才能は存分に発揮されます。
そして何より、ESFPは優れた適応力を持っています。新しい環境や状況にも柔軟に対応し、どんな場面でも自分らしさを失わず、楽しみを見出すことができるのです。
このように多くの長所を持っているESFPですが、残念ながら一部では「頭が悪い」「頭がおかしい」なんて誤解されてしまうことがあります。
よく見かけるランキングでも「頭が悪いランキング」で上位、特に一位に位置付けられていることも多いです。
それはなぜでしょうか。以降でその理由について見ていきましょう。
ただ、勘違いしてはいけないのがESFP全員が本当に頭が悪いかというと決してそんなことはないし、ESFPに限らずどの性格タイプでも短所に焦点を当てて「頭が悪い」「性格が悪い」「サイコパス」なんてことを言われることがあります。
ですので、ESFPはダメな性格タイプだなんて落ち込む必要はなく、あくまでエンタメとして楽しみましょう
ESFP(エンターテイナー)は頭が悪い・頭がおかしいと言われる理由
計画性がなく突発的な行動が多い
ESFPはその場の状況に応じて臨機応変に対応することを得意である一方、計画を立てるというのが少し苦手。
思い立ったらすぐに行動したり、気分によって突発的な行動をとることも少なくありません。
そしてこの特徴が、周囲からは「気まぐれ」「安易な考えで行動している」「行き当たりばったり」なんて捉えることが少なくありません。
この特徴は、ESFPの優れた適応力と即興性の表れ。しかし、特にビジネスの場面などでは印象が、信頼性の欠如として捉えられることがあります。
飽きっぽい
新しいことを始めるのは大好きですが、長く続けることが苦手というのも、ESFPの特徴です。趣味や習い事を次々と変えていく、仕事でも同じタスクを続けることに退屈を感じやすいといった傾向があります。
これは、ESFPの長所である好奇心旺盛な性格と、新しい経験を求める冒険心の表れです。しかし、周囲からは「継続力がない」「中途半端だ」と思われてしまうことがあります。
集中力が続かず、落ち着きがない
ESFPは、じっと座って一つのことに集中し続けることが苦手です。会議中に落ち着きがない、デスクワークが長時間続くと気が散りやすい、といったことが起こりがちです。
そしてこのような姿は周囲にネガティブな印象を与えてしまうことが少なくありません。
特に、職場などでは「落ち着きがない」「真面目さに欠ける」という誤解を招くことがあります。
楽観的すぎる
「なんとかなる」「大丈夫、うまくいく」、ESFPの典型的な発言です。ESFPは物事の明るい面を見る傾向が強く、どんな状況でもポジティブな側面を見出すことができます。
これはもちろん長所であることがほとんどですが、場合によっては悪い方向に働いてしまうことも。
例えば状況を過小評価してより悪化させてしまうことになったり、根拠のない励ましで信頼を失ったりといったことです。
「現実を見ていない」「危機感がない」といった印象も持たれがちです。
自由人
ESFPは規則や慣習にとらわれず、自分の感性や直感を重視して行動する傾向があります。決まりきったルーティンや厳格な規則には馴染みにくく、自由な環境での活動を好みます。
この「自由人」としての性質は、創造性を発揮する場面では大きな強みとなりますが、組織の中では「協調性がない」「わがまま」という印象を持たれてしまうことが少なくありません。
人の話を聞かない
ESFPは活発で表現力豊かな反面、人の話をじっくり聞くことが苦手だと言われることがあります。相手の話の途中で自分の意見を述べたくなったり、話を遮ってしまったりすることがあります。
また、興味のない話は集中力が続かず、わかりやすい態度もとってしまいがちです。
こういった行動により、周囲からは「自己中心的」「人の話を聞いていない」という印象を与えてしまうことがあります。
感情論が多く、論理的でない
ESFP「なんとなくそう感じる」「私はこう思う」といった感情重視での判断をすることが多く、論理的な思考は苦手です。
その結果、ビジネスの場面などでは「論理的思考が足りない」という評価につながることがあります。
論理よりも感情的な思考・判断をする人は、わかりやすい根拠がない分、どうしても頭が悪いと見られがちです。
ちょっとしたことで傷つきやすい
ESFPは感受性が豊かで、他人の言動に敏感。些細な一言で深く傷つくなど、批判に対して弱いという一面を持っています。さらに、その感情を素直に表現してしまうことも少なくありません。
そういった繊細さは、周囲に「メンタルが弱い」「感情的すぎる」といった印象を与えてしまうことがあります。
感情的になりやすい
喜怒哀楽がはっきりしているのも、ESFPの特徴。
感情を抑制することが苦手で、その時々の気持ちをストレートに表現してしまいます。
これは、良く言えば正直さと表現力の豊かさの表れではあるのですが、時として「感情的すぎる」「大人げない」という評価につながることがあります。
責任感がない
ESFPは楽しさを優先するあまり、義務や責任を後回しにすることがあります。
例えば締め切りぎりぎりまで作業を後回しにする、約束の時間に遅れがちである、といった行動パターンが見られることも少なくありません。
こういった行動が社会生活においては「信頼できない」「無責任」という印象を与えてしまうことがあります。
面倒なことを後回しにしがち
ESFPは、楽しいことや興味のあることには積極的に取り組む一方で、面倒だと感じることは後回しにしがちです。特に、細かい事務作業や長期的な計画立案など、即座に結果が見えない作業は、たとえそれが重要なことであっても先送りにしがちです。
こういった特徴が、特に職場などでは「計画性がない」「真面目さに欠ける」という評価につながることがあります。
まとめ
ESFPが「頭が悪い」「頭がおかしい」と言われてしまう背景には、その自由奔放で感情豊かな性格ゆえの行動が誤解されるケースがあります。
しかし、それはあくまで一側面であり、ESFPの持つ明るさや社交性、創造性といった素晴らしい資質を軽視してはいけません。
確かに、計画性の欠如や感情的な判断、集中力の散漫さなどは、ビジネスの場面では課題となることがあります。しかし、これらの特徴は、別の角度から見れば、豊かな創造性、優れた適応力、感情的知性の高さとして捉えることもできるのです。
とは言え、重要な場面では注意しなければいけないことがあるのも事実。
例えば、重要な仕事の際には意識的に計画を立てる、感情的になりそうな場面では一呼吸置いて考える、といった工夫はESFPに限らず行なっていけると良いですね。