着物はリサイクルショップで買い取ってもらえる？買取の流れとメリットデメリット

タンスの奥に眠っている着物。もう着ないので処分したい、そんな時「リサイクルショップに持っていこう」「古着屋で売れるかも」そう考える人は多いでしょう。

リサイクルショップは比較的身近にあり、今は店舗に持ち込むだけではなく、宅配査定といって店舗に行かずに査定してもらうこともできます。

リサイクルショップで着物を売るとどういった感じになるのでしょうか。初めての人でもイメージできるよう、メリットやデメリット、手続きの流れなどを紹介します。

リサイクルショップや古着屋で着物や浴衣は売れる？

リサイクルショップは気軽に利用できて便利です。着物や浴衣もリサイクルショップや古着屋で売れないことはありません。

「売れないことはない」ちょっと歯切れの悪い言い方ですね。実は着物や浴衣が売れたとしても、損をしてしまう可能性があるのです。

ここではリサイクルショップで着物を売る場合のメリットとデメリットを見てみましょう。

リサイクルショップで着物を売るメリット

• リサイクルショップは身近にあることが多く、利用しやすい。
• 着物1枚からでも気軽に持ち込める。
• 買取してもらえる着物なら、その場で査定し、即座に現金化できる。
• 着物以外でも、他に買い取ってほしいものがあれば一緒に査定してもらうことができて便利。

リサイクルショップは比較的便利な場所にあり、駐車場併設の大型店舗もあるので物を持ち込みやすいです。

また、着物1枚からでも気軽に査定してもらうことができる上、着物以外の物も一緒に持ち込んで査定してもらえるので、あらゆるものをまとめて手早く片付けることができます。

買取可能かどうかはその場で決定するので、スピーディに現金化できるのも良いところです。

リサイクルショップで着物を売るデメリット

• リサイクルショップや古着屋には着物の専門家がいないので、査定価格が安くなりがち。
• 着物がたくさんある場合は、持ち込みや発送に手間がかかる。
• 古着屋は客層が異なるため、安い金額でしか買い取ってもらえない場合が多い。

リサイクルショップで着物を売るデメリットは、なんといっても「着物の専門家に査定してもらえない」ことでしょう。

リサイクルショップは取り扱うものが多岐にわたるので、着物の専門家が常駐していることはほぼありません。そのため、着物の価値をきちんと理解して正しく査定されることは難しく、実際の値段より安く値付けされてしまう傾向にあります。

また、古着屋は若者向けのブランド物の洋服やヴィンテージ物のデニムなどを取り扱っていることが多く、そこに来るお客さんも着物よりは洋服に興味がある人。つまり、客層が異なっており、着物を買い取っても売れないため、古着屋では着物の買取金額はどうしても安くなってしまいます。

リサイクルショップや古着屋で着物・浴衣を買取してもらう流れ

リサイクルショップや古着屋で着物や浴衣を買い取ってもらう場合、主に3つの方法があります。

1つは店舗に直接持ち込む方法。もう1つはネットや電話で申込み、自宅に出張して査定をしてもらう方法、さらに、申し込みをした後に宅配で査定してもらいたい着物を送る方法です。

買取までどのような流れになるのか、何が必要なのか、それぞれ見ていきましょう。

お店に直接持ち込む場合

• 1）処分したい着物や浴衣を決める
• 2）直接店舗に持って行き、査定を依頼
• 3）査定
• 4）査定結果を確認する
• 5）査定結果に納得すれば買取契約
• 6）書類に必要事項を記入し、買取金額を受け取る

査定時間は持ち込んだ着物の量や店の込み具合にもよりますが、およそ20分から30分です。

査定結果に納得し買取契約となった場合、書類に必要事項を記入しますが、その際に身分証明書の提示が必要となります。身分証明書は本人確認できる公的な証明書であればよく、「運転免許証」や「パスポート」なら間違いありません。

リサイクルショップによっては身分証明書について独自のルールを定めている場合があるので、運転免許証やパスポートを持っていない場合は事前に利用するリサイクルショップに確認しておくのがおすすめです。

査定結果に納得できなければ、買取してもらわずに着物を持って帰ってももちろん大丈夫。「この金額なら、処分せずに手元に置いておこうかな」と考えが変わることは普通なので、あくまでも査定金額に納得した場合に買い取ってもらうようにしましょう。

ネットや電話で申込み、着物を送って査定をしてもらう場合

• 1）ネットで利用するリサイクルショップを選んで、必要事項を入力し申し込む。または電話をかけて買取依頼をする
• 2）宅配キットが届いたら梱包し、発送。無料キットが無い場合は自分で段ボールに詰めて発送
• 3）査定
• 4）査定結果がメールや郵送で送られてくる
• 5）査定結果に納得すれば買取契約、納得しなければ返送依頼
• 6）買取契約成立の場合、銀行へ振り込みされる

着物を送って査定を依頼する「宅配買取」を利用する場合は、まず店舗にネットや電話で申し込みをします。

無料宅配キットがある場合は、段ボールや伝票などを必要な分だけ届けてくれるので便利ですが、ない場合は自分で用意をします。送料は基本無料（着払い）ですが、まれに費用を負担しなければいけないところもあるので念のため申し込む前にショップに確認しておきましょう。

査定に要する日数はリサイクルショップにもよりますが、およそ2日から1週間ほどです。

査定結果が届いたら金額を確認し、金額に納得のいく物だけ買取してもらえます。買取を希望しない場合は返送を依頼。この際の返送料は利用者負担になることが多いので、こちらも申込の際に確認しておきましょう。

ネットや電話で申込み、自宅に出張してもらう場合

• 1）ネットで利用するリサイクルショップを選んで、必要事項を入力し申し込む。または電話をかけて買取依頼をする
• 2）予約した日時に査定員が訪問
• 3）査定
• 4）査定結果に納得すれば買取契約
• 5）書類に必要事項を記入し、買取金額を受け取る

査定を自宅で行う「出張買取」に対応しているリサイクルショップもあります。

基本的には不用品回収などをメインにしている店舗が多いので、自宅のいらないものを一気に片付けたいという場合には便利です。

査定を依頼するには、訪問日時を電話やメールで予約すればOK。

リサイクルショップで着物を売るときの注意点Q&A

リサイクルショップを利用したことがない人にとっては、「どれくらいの値段で売れるのか」「どんなものでも売りに出していいのか」など、未知なことが多いですよね。

特に中古の衣類では「査定価格が思っていたより低すぎる」といった声がよく聞かれ、リサイクルショップではトラブルの原因になりやすいです。

事前に知っておくことで対処でき、驚かなくて済むことがあります。「相場」もその1つ。特に着物の場合は相場の見当をつけることは難しいですよね。

ここではその相場を始め、リサイクルショップを利用する際に戸惑ってしまいそうな点についてQ&A形式でまとめました。

Q.リサイクルショップで着物を売る相場っていくら？

A.高価買取はまず望めない。数十円～数百円になってしまうことも

リサイクルショップで着物を売った場合、着物のプロに査定してもらうことが出来ず、着物の価値を正確に判断してもらうことが難しいため、残念ながら高価買取はまず望めません。たくさん持ち込んでもびっくりするほど安い値が付いてしまうことも。

リサイクルショップによっては、中古の着物は「古着」「布」「はぎれ」と同等の扱いになることがあります。

買取金額を気にせず「とにかく早く処分してしまいたい」という人にとってはいいのですが、思い入れのある着物を手放すなら、その扱いはちょっと残念ですね。

Q.シミや傷みがある着物は売らない方がいい？

A.大きなシミ、汚れがあると値段が付かない

リサイクルショップで物を売る場合、「新品に近い方が高い買取金額がつきやすい」というのは定説です。着物に限ったことではありませんが、シミや傷みなどがなく、きれいにこしたことはありません。反対に大きなシミや汚れがある着物は値段がつかない可能性があります。

着物買取専門業者なら着物のクリーニングに対する知識があるので、「取り除けるシミ」「取り除けないシミ」を見極め、細やかな査定が可能です。

専門的な知識がないリサイクルショップでは「シミがある＝価値無し」と判断されてしまい、買い取ってもらえなかった着物でも専門店では買い取ってもらえる可能性があることを覚えておきましょう。

Q.梱包や畳み方など送り方で注意することは？

A.普段から正しい畳み方をしていればしわの心配はしなくてOK。たとう紙、ビニール袋、緩衝材を使うのが理想的

宅配買取を利用する場合、着物を上手く梱包できるか、しわになったらどうしよう、そんな心配がありますよね。

普段からきちんと正しい畳み方をしていれば、特にしわを心配しなくても大丈夫です。

たとう紙で着物を包んだ上からビニール袋に入れておけば、万が一、雨に晒されるようなことがあっても安心です。

さらに緩衝材も利用すれば、何らかの衝撃で着物が傷むことを避けられますし、着物を複数枚送る場合も、着物の間に緩衝材を入れておけば、着物の重みでしわが付くのをある程度防げるでしょう。

リサイクルショップや古着屋以外で着物を売る方法

リサイクルショップや古着屋以外にも着物を売る方法があります。

• メルカリなどのフリマアプリ
• ヤフオクなどのネットオークション
• ネットで依頼できる着物の買取専門業者

例えば、ここ数年で急速に浸透してきた「フリマアプリ」や「ネットオークション」。これらはスマートフォン1つあれば好きな時間に誰でも着物を売りに出すことができて、とてもお手軽な方法です。

ただし、これらのアプリは自分で紹介文や写真を用意したり、値段設定などある程度着物の知識が必要になります。

そのため手軽になるべく高く着物を買取してもらいたい場合に特におすすめなのは「着物の買取専門業者」です。

着物の買取専門業者に査定してもらった方が、高価買取の可能性大

着物の買取専門業者とは、着物について熟知した専門家がいて、適正に着物の価値を評価、査定し、買い取りしてくれる業者のことです。ここ数年、着物のリサイクル市場でのニーズが高まっていることもあり、着物専門の買取業者が増加しています。

同じく買取をしてくれるリサイクルショップとの大きな違いは「着物の専門家が査定してくれる」という点です。

着物は年代物や有名作家によるもの、または希少性によってその値打ちが大きく変わります。もちろん、保存状態が良いということは大前提ですが、着物に対しての深い知識がないと、その価値を正確に査定することはとても難しいのです。

着物専門の買取業者なら、着物のことをよく知っているプロが査定してくれるので、着物を正しく品評し、高価買取となる可能性も。

査定方法もリサイクルショップ同様、店舗へ直接持ち込む方法や、宅配査定、さらに「出張査定」もあるので、自分に合った方法を選ぶことができます。

おすすめの着物買取業者

バイセル｜出張買取が全国対応。最短即日査定も可能

バイセルは2年連続「出張買取顧客満足度一位」の実績ある着物買取業者。

全国対応の出張買取がメインで、北海道から沖縄まで最短即日で査定をしてくれます。

出張費や査定料は当然無料で、少量の着物でも査定が可能。逆に大量に着物を売りたいときも、着物専用倉庫を持っているバイセルならば無料で引き取ってもらえます。

ただし持ち込み買取の場合、当日持ち込み可能な店舗数は、名古屋栄セントラルパーク店、横浜元町店、有楽町店、東京本社（要予約）の4店舗と少ないので要注意。

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ザ・ゴールド｜持ち込み買取対応の店舗が全国に78か所

ザ・ゴールドは、出張、持ち込み、宅配に対応した着物専門の買取業者。

店舗数が多いため、大手買取業者に持ち込み買取を依頼したい場合は、ザ・ゴールドがおすすめ。

買取項目が広く、他店では取り扱いが難しい簪や扇子、帯周りの装飾具などの小物も見てもらえます。

飛込で入っても対応してもらえますが、混雑具合によっては待ち時間がある場合もあるので、不安な場合は、念のため電話を一本入れておくといいでしょう。

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【まとめ】着物はリサイクルショップではなく買取専門業者に査定してもらうのがおすすめ

リサイクルショップは各地に店舗があり、着物以外の家具や家電、不用品などを合わせて手軽に査定してもらえるのが魅力です。

しかし、買取対象が広いため査定士は着物の知識がない場合が多く、せっかくの着物を安く買い取られてしまう可能性があります。

着物の価値を正しく見てもらうには、買取専門業者に査定してもらうのがおすすめです。