着物買取の基礎知識

久留米絣の特徴とは?産地や柄の種類と買取相場について紹介

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久留米絣は、伊予絣と備後絣とともに日本三大絣のひとつ。日本を代表する絣です。

しかし、「久留米絣ってどんなもの?」「何がそんなに魅力なの?」といったように、久留米絣のことをいまいちよく知らない方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、久留米絣の歴史や特徴から、洗い方やおすすめの帯合わせ、買取相場といったお役立ち情報まで、徹底的に解説していきます。

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  1. 久留米絣とは
    1. 久留米絣の特徴と素材|太宰治も愛した着やすくて丈夫な生地
    2. 久留米絣の産地|福岡県、筑後地方(久留米市・筑後市など)
    3. 久留米絣の歴史|創始者はわずか12歳の少女、井上伝
    4. 久留米絣の生産工程|丹念な藍染で美しい紺白のコントラスト
    5. 久留米絣の認定条件|重要無形文化財と伝統的工芸品の表示には厳しい検査が必要
    6. 久留米絣の種類|織り方によって緻密な柄を表現
    7. 久留米絣の工房|池田絣工房、藍染絣工房、藍生庵
    8. 久留米絣の作家|人間国宝の松枝玉記氏と森山虎雄氏が有名
    9. 久留米絣もんぺはおしゃれな洋服として人気上昇中
  2. 久留米絣のQ&A
    1. Q.久留米絣の着物を着る季節は?フォーマルな場にも着られる?
    2. Q.久留米絣の見分け方は?
    3. Q.久留米絣の洗濯や洗い方は?お手入れ方法を教えて。
    4. Q.久留米絣にはどんな柄がある?
    5. Q.久留米絣に合わせるならどんな帯?
  3. 本場久留米絣の買取相場の目安
  4. 久留米絣(かすり)の着物が高価買取されるポイント
    1. サイズは大きいものの方が高く売れやすい
    2. シミや汚れ、シワがなく保存状態がいいほど価値が高い
    3. 証紙、落款など着物の産地や価値を証明する付属品は必ず見せる
    4. 専門の買取業者に見てもらうのが何より大事。できれば複数の業者に見積もりを
  5. 久留米絣を高価買取してくれるおすすめ買取業者
    1. バイセル
    2. ザ・ゴールド
  6. まとめ

久留米絣とは

久留米絣

久留米絣は福岡県南部で生産されている絣模様の織物。主に綿を素材とし、その技法は国の重要無形文化財としても指定されています。

それでは久留米絣の特徴や歴史、種類を見ていきましょう。

久留米絣の特徴と素材|太宰治も愛した着やすくて丈夫な生地

久留米絣は日本の木綿絣の中でもさまざまな模様を織りなす技術を持ちます。天然藍で何回も染め上げることによる、はっきりとした紺白のコントラストを巧みに用いた美しい意匠が特徴的です。

一般的な絹素材の着物は洗うのが難しいですが、久留米絣の多くは木綿素材のため丈夫で、自宅での洗濯が可能。洗えば洗うほど藍の色がより一層鮮明になるほか、生地が柔らかくなって肌によくなじみます。

その着心地の良さは、着物に無頓着であった作家太宰治でさえ気に入ってよく着用していたほど。

また、藍染に用いられる藍には防虫効果もあるため、長持ちする普段用着物として重宝されていました。

久留米絣の産地|福岡県、筑後地方(久留米市・筑後市など)

久留米絣は福岡県南西部に位置する筑後地方で発祥し、現在も主な産地として生産を担っています。

久留米市や筑後市以外にも、八女市、広川町、大川市、うきは市など近隣の地域での生産も行われていますが、作り手の数は最盛期よりも減少。

しかし時代に合わせた色柄や洋服との融合、小物の製作など、新たな分野への挑戦を続けています。

ファッションショーや久留米絣の試着などを行う「藍・藍・で逢いフェスティバル」、工房を一般開放する「絣の里巡りin筑後」など、たくさんの定期イベントも開催。久留米絣の生産だけでなく、発展と普及にも熱心な地域なのです。

久留米絣の歴史|創始者はわずか12歳の少女、井上伝

久留米絣は、江戸時代後期1800年頃に現在の福岡県筑後地方で生まれました。考案したのは、なんと当時わずか12歳の井上伝という少女。

伝は、使い古した着物の色が白い斑点のようになっているのを見て不思議に思ったところから、糸をくくって藍で染め、模様を織りなすという久留米絣の技法に辿りついたのです。その後、伝は生涯にわたり1000人以上の弟子を育て、久留米絣の発展と継承に貢献しました。

当時の絣は無地が一般的であったため、模様のある久留米絣はおしゃれな普段着として人気を博し、久留米藩の特産品となって発展していきます。明治時代には、政府の地方工業振興の推奨によりさらに発展し、大正から昭和のはじめに最盛期を迎えます。

高品質な綿絣として安定した人気を得て、年間生産が200万反を超えることもしばしばありました。
しかし戦後は、戦争による物資の不足と急速な洋服の普及によって苦境に立たされます。

現在は少量の生産となっていますが、洋服の生地や若者のファッションとして久留米絣もんぺが再注目されたりと、新たな道も切り開いています。

久留米絣の歴史的および芸術的価値が高く評価され、1956年重要無形文化財、1976年伝統的工芸品に指定されました

久留米絣の生産工程|丹念な藍染で美しい紺白のコントラスト

久留米絣特有の美しい紺白のコントラストは、丹念な藍染によって生み出されます

染めの工程は、上質な天然藍の葉を、染めるのに適した状態である「藍液」にすることから始まります。藍液は石灰や日本酒を加えて、2-3週間かけて発酵させなければなりません。「藍は生きている」と言われているように、それほど手間ひまかけて世話をしなくてはならないのです。

できあがった藍液に糸束を浸けて、絞って、たたいて、空気に触れさせます。これを一連の作業として、多い時は50回以上繰り返し行うのです。何度も染めることで、薄い藍色を染め重ねた久留米絣特有の深みのある藍色が生まれます。

染めた後に糸束をたたくのは糸をふくらませ空気が糸全体に触れるようにする久留米絣特有の工程です。

このようにして創られた紺白のコントラストは、美しさだけでなく力強さも感じられる味わい深い風合いとなります

久留米絣の認定条件|重要無形文化財と伝統的工芸品の表示には厳しい検査が必要

前述した通り、久留米絣は国の重要無形文化財、伝統的工芸品として認定されています

しかしどんな久留米絣でもこの表示をしていいわけではありません。久留米絣の品質保持のため、久留米絣協同組合では一定の条件を定めて、検査を行っています。

ここで、それぞれの認定条件を確認しておきましょう。

重要無形文化財の認定条件

久留米絣重要文化財

(画像引用:久留米絣協同組合

重要無形文化財とは、文化財保護法に基づいて文部科学大臣の指定を受けた、工芸技術や音楽などの無形文化財のこと。

日本にとって歴史的または芸術的に価値の高いと認められたものが指定されます。

【認定条件】

  • 手くくりによる絣糸を使用すること
  • 純正天然藍で染めること
  • なげひの手織り織機で織ること

制作された久留米絣は検査を受け、そのうち上記の条件を満たしているとされたものが「重要無形文化財」であると認められます。

伝統的工芸品の認定条件

久留米絣伝統工芸品

(画像引用:久留米絣協同組合

伝統的工芸品とは、伝統的工芸品産業の振興に関する法律(通称:伝産法)に基づいて、経済産業大臣の指定を受けた工芸品のこと。

その技術や技法の保護・保存だけでなく、産業活動として発展していくことを目的に指定されます。

久留米絣が伝統工芸品に認定されるためには、以下の条件を満たす必要があります。

【認定条件】

  • 久留米絣協同組合員による製品であること
  • 先染め小幅織物であること
  • 綿糸を原料とし、手織り先染めの経緯絣、または緯絣での平織りのもの
  • 伝統的工芸品としてふさわしい柄であること
  • 次の技術または技法により製織された絣織物とすること
    ・先染めの平織とすること
    ・絣糸は、経糸および緯糸または緯糸に使用すること
    ・緯糸の打ち込みには「手投杼」または「踏み木による飛杼」を用いること

検査に合格した久留米絣には、検査証の横に伝統工芸品マークがついた証紙が貼られます。

久留米絣の種類|織り方によって緻密な柄を表現

久留米絣の模様のバリエーションは、さまざまな織り方によって表現されます。ここでは、久留米絣の代表的な織り方4つを紹介します。

本絣

猫足本絣

タテ糸とヨコ糸を絣糸にして織る技法で、絣の中で最も難しいとされています。柄合わせが難しく熟練の技が必要なのです。

井上伝が初めて作った、一面に白い点が散らばる「白紋散乱」も本絣の技法が用いられました。

絵絣

絵絣

ヨコ糸を絣糸にして織る技法で、絵や文字を自在に表現できます。

絵台という道具に糸を張り、まるでキャンバスに絵を描くようにして模様をデザインする方法です。

花柄や水玉などの曲線を活かした柄を作ることができ、ハート柄や音符マークといった丸みのある記号や、招き猫や野菜といったイラストのような柄まで作れます。

久留米絣の代表的な技法で、草創期に大塚太蔵が発明しました。

板絣

板絣

タテ糸を絣糸にして織る技法で、ハッキリとしたシャープな風合いの柄を表現します

代表的な柄は、矢絣や千鳥格子、波線、縞柄など。

板絣の模様は、きれいに整った凛とした美しさが魅力です。

小絣

亀甲小絣

遠目からは小さな斑点に見えるほど、細かい柄模様を織りなす技法。江戸時代末期に牛島ノシが小絣の原型を発明したと言われていますが、定かではありません。

男性や学生がよく着用したことから、男絣や書生絣とも呼ばれます。

大判の柄のような華やかさはないものの、渋い風合いが醍醐味です。代表的な柄は亀甲文様で、一反の幅36㎝に80~100個の亀甲文様が織られているものもあります。

糸をくくるのではなく、織締という方法で絣糸を作るのが特徴です。

久留米絣の工房|池田絣工房、藍染絣工房、藍生庵

久留米絣には由緒ある工房がたくさんあります。

最も有名なのが「池田絣工房」。筑後市で100年以上、天然藍染め・手織りにこだわった久留米絣を作り続けています。

工房見学、藍染め体験、機織り体験を提供しており、久留米絣の造詣を深められます。製品販売では、オーダーメイドによる絣の洋服やTシャツが大人気です。

池田絣工房
住所 福岡県筑後市久富1840
観光連盟 福岡県観光連盟

「藍染絣工房」は、伝統技術は維持したまま斬新でスタイリッシュな久留米絣に挑戦している工房です。

小さな工房ですが、最近は工房見学の受け入れも始めたようなので、生産の現場をより深く知りたい方はぜひ足を運んでみてください。

藍染絣工房
住所 福岡県広川町大字長延241
観光連盟 広川町観光協会

「藍生庵」は絵絣を得意とする松枝哲哉氏・小夜子氏ご夫婦の工房です。

哲哉氏の祖父は、国宝の故・松枝玉記氏。玉記氏の技術と意志を継承して、藍染の濃淡を活かした久留米絣を作っています。コースター作りやレースハンカチ作りが体験可能です。

藍生庵
住所 福岡県久留米市田主丸町竹野3-44

久留米絣の作家|人間国宝の松枝玉記氏と森山虎雄氏が有名

久留米絣の作家として認定されている人間国宝は、松枝玉記氏と森山虎雄氏の二名

松枝氏は、藍染めの回数によって、藍色に濃淡を出す技術を編み出しました。その結果、鳥や花、光や風さえも自由に表現できるようになったのです。

この技術は、それまでの久留米絣のイメージをくつがえすものでした。作業着に近かった着物だったのが芸術の域にまで高められたのは、松枝氏の功績です。

1959年、重要無形文化財技術保持者(人間国宝)に認定。現在、松枝玉記氏の雅号「藍生」から名づけられた「藍生庵」という工房で、今に受け継がれています。

森山氏は、機械織りでは再現できないような細かな柄を精巧に表現する技術が優れていました。一反の幅に80以上の亀甲模様を作れるのは森山氏のみとさえ言われているのです。

森山氏の作品はもともと数が少ないため現在では大変貴重なものとなっています。
1959年、重要無形文化財技術保持者(人間国宝)に認定。

久留米絣もんぺはおしゃれな洋服として人気上昇中

福岡県八女市にある地域文化商社「うなぎの寝床」は、もんぺを日本のジーンズMONPEとして発信し、幅広い層の人気を獲得しています。

「現代風MONPE」は、農作業着として着られているもんぺを見直し、細身なシルエットにバリエーション豊かな色柄を取り入れて、現代的なデザインへ再構築。おしゃれな若者や子どもにも人気があります。

「ファーマーズMONPE」は、従来の農作業着としてのもんぺを参考にし、デザインを整えたもの。現代風MONPEは膝下も細身ですが、ファーマーズMONPEはゆったりとしたデザインで従来のもんぺに近いデザインです。部屋着やちょっとアクティブなおでかけにぴったり。もんぺのルーツを知ってほしいという想いから2019年にリリースされました。

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久留米絣のQ&A

悩む人

久留米絣に関するQ&Aをまとめました。着用シーンやお手入れ方法などなど、参考になる情報を紹介しています。

Q.久留米絣の着物を着る季節は?フォーマルな場にも着られる?

A.基本的には単衣仕立てですが年中着られ、夏用の薄い生地もあります。フォーマルには不向き。

木綿着物である久留米絣の生地はちょっと地厚。そのため、単衣仕立てが一般的ですが、季節を問わず年中着られます。

木綿は、通気性と吸汗性に優れており、暑い季節に重宝します。特に暑い夏には、夏用の薄手の久留米絣もおすすめ。真冬は寒く感じることもあるので、下に着こむなどの防寒対策をした方が無難でしょう。

また、絣の着物はどんなに稀少で高価であっても、あくまで普段着です。フォーマルな場面にはふさわしくありません。久留米絣は普段着として発展してきた200年の歴史からも、世間には普段着というイメージが今でも根強く残っていることでしょう。

Q.久留米絣の見分け方は?

A.久留米絣には、手織りのものと機械織りのものがある。証紙を確認しましょう。

数ある絣の着物の中から久留米絣を見分けるというのは難しいため基本的に着物に付属している証紙を確認します。

久留米絣には、大きく分けて手織りと機械織りがありますが、手織りは緑色の証紙、機械織りは黄色の証紙で、「久留米かすり」と印字されています

機械織りでももちろんニセモノというわけではなく、「機械織りの久留米絣」ということです。手織りに比べて手間がかからず量産できますが、その分価値は下がります。

さらに手織りのうち重要無形文化財の認定を受けたものには、「重要無形文化財」と印字された赤色の証紙があります。また、伝統的工芸品に認定されたものには、「伝統マーク」という日の丸と「伝」の文字が印字された証紙があるので確認しましょう。

Q.久留米絣の洗濯や洗い方は?お手入れ方法を教えて。

A.自宅で手軽に洗濯できるのが嬉しいポイント。手洗い陰干しは必須です。

長く普段着として愛用されてきた久留米絣は、手入れがしやすい着物です。ただし、一歩間違えるとシワだらけになってしまったり、他の衣類に色が移ってしまうので要注意

基本的には洗濯機のオシャレ着洗いなどの最も弱いモードで洗えますが、大切な久留米絣の着物であれば手洗いしてあげるのがいいでしょう。

久留米絣の手洗いの手順は以下の通り。

  1. 水を張った桶に少量の中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)を混ぜる。
  2. 畳んだ着物を水に浸ける。
  3. 手で押し洗いする。
  4. 水を変えて、さらに押し洗いですすぐ。
  5. 着物をロールケーキのように巻いて、水が滴ってこなくなる程度に軽く絞る。
  6. 裏返してシワを伸ばして陰干しする。

ただし木綿の着物は色落ちや変色がしやすいので、以下の点に気を付けましょう。

  • 漂白剤は使わない
  • 乾燥機は使わない
  • 直射日光にあてない
  • 最初の数回は色落ちするので単独で洗う

洗い終わった後は半乾きで取り込み裏からアイロンをかけるとシワが良く伸びるのでおすすめです。正しい洗い方で、久留米絣を長持ちさせましょう。

Q.久留米絣にはどんな柄がある?

A.古典柄が定番。どくろ模様など個性的なものもあります。

久留米絣は普段着として発展してきた歴史があるので、丸や四角、水玉、十字、市松、井桁など素朴で飾らない柄が定番です。

近年では、時代に合わせて柄が多様化しており、草花や動物、現代風の幾何学模様など幅広いバリエーションがあります。中にはどくろ模様や招き猫といった個性的なものまで。

きっとお気に入りの柄が見つかるでしょう。

Q.久留米絣に合わせるならどんな帯?

A.光沢が控えめで、淡い色合いのシンプルな名古屋帯がおすすめ。

木綿着物である久留米絣には、光沢はなくふわっとした表面です。なので、帯もそれと近い素材感の木綿や麻素材のもの、正絹でも縮緬のものなどを合わせるとしっくりきます。

久留米絣定番の藍色や、藍色以外でも深い渋めの色合いのものが多いので、帯には淡い色合いを選ぶとバランスが取れるでしょう。

また、華やかよりもシンプルな柄の帯の方が、素朴な風合いの久留米絣を引き立たせてくれますよ。

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本場久留米絣の買取相場の目安

電卓

手織りの久留米絣は、久留米絣は9,000円~15,000円程度と木綿着物としては高めの買取相場です。

機械織りの久留米絣の買取相場は少し下がり、一般的な木綿着物の買取相場と同程度の数千円程度でしょう。

有名作家となるとさらに買取価格は跳ね上がります。

人間国宝の松枝玉記氏の作品は300,000円以上、その孫の哲哉氏の作品は200,000円以上。もう一人の人間国宝森山虎雄氏の作品は50,000円以上の買取相場です。

また、久留米絣は、シンプルなものが高価買取されやすい特徴があります。どのような場面でも悪目立ちしないシックなものに人気があるのです。

華やかであるほど高値がつく友禅とは全く逆の傾向で、久留米絣の高価買取ポイントとしてしっかり押さえておきましょう。

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久留米絣(かすり)の着物が高価買取されるポイント

招き猫

せっかくの久留米絣を手放すならできるだけ高く買取してほしいですよね。

高価買取へと近づけるポイントは以下の4点。

  • サイズは大きいものの方が高く売れやすい
  • シミや汚れ、生地の傷みがなく保存状態がいいほど価値が高い
  • 証紙、落款など着物の価値を証明する付属品は必ず見せる
  • 専門の買取業者に見てもらうのが何より大事

知らないと大損する可能性もあるので、買取に出す前にしっかりと確認しましょう。

サイズは大きいものの方が高く売れやすい

着物のサイズについては、大きいものの方が高価買取されます

というのも着物は着る人に合わせて仕立て直すことが一般的なもの。

大きいものを小さくすることは割と簡単にできる上、おはしょりなどで調節も可能ですが、逆に着物が小さい場合は、縫い代部分に生地が余っていないと広げて大きくすることは難しくなってしまいます。

大きいものの方が融通が利く分買い手が付きやすいので、高価買取が期待できます。

シミや汚れ、シワがなく保存状態がいいほど価値が高い

シミ

シミや虫食いなどについては、表や裏に関係なく、ひとつでもあれば査定価格に影響が出ます。夏に着るものなので特に汗シミを気にしておきましょう。

フリマアプリやネットオークションでの出品だと、シミの有無で買い手がつくかどうかがかなり左右されてしまいます。

できれば染み抜きした状態で出品したいところですが、クリーニングに出せばその分利益がマイナスになってしまうので考えどころですね。

ただしこれはあくまでフリマアプリなどを用いた場合の話。

専門の買取業者では、シミ抜きで取れる汚れかどうかも判断してくれ、それを加味した価格をつけてくれます。よっぽどひどい状態でなければ、買取不可とはなりません。

もう一つ気にしておきたいのがシワと生地の傷み。

特に木綿の着物はシワになりやすいため、常日頃からきちんと伸ばしてあげなければいけません。

また背縫い部分に負荷がかかりやすいため、居敷当てをつけるなどの配慮をしておくといいでしょう。

証紙、落款など着物の産地や価値を証明する付属品は必ず見せる

久留米絣重要文化財(画像引用:久留米絣協同組合 伝統工芸品マーク(画像引用:経済産業省ホームページ

証紙や落款は高価買取のキーポイント。

証紙とは、簡単にいうと品質証明書のようなものです。着物の素材や産地、織り方、染め方などが記載され、「この着物は高級品である」と保証してくれます。

久留米絣であれば、「久留米絣検査済之証」と書かれた久留米絣協同組合の証紙、「伝統工芸品マーク」の書かれた証紙などが布に張り付けられています。

証紙が付属している場合は、大切に保管し査定時は必ず提出しましょう。

また、落款とは、着物作家のロゴマークのようなものです。着物作家には独自の落款(ロゴマーク)を持っている場合があり、着物を手がけた際に「自分が仕立てたものである」と証明するために刻印します。

有名な作家であればその価値を証明することができ、類似品と見分けることもできます。落款はおくみか襟先にあることが多いです

専門の買取業者に見てもらうのが何より大事。できれば複数の業者に見積もりを

悩む人

着物を売る方法はいくつありますが、高額買取されやすいのはやはり専門の買取業者です。着物専門の査定士は、実績も豊富なので大切な着物を正しく評価してくれ、安く買いたたかれてしまう心配がありません。

買取業者に依頼したい場合、インターネットや電話での査定依頼が簡単です。査定は自宅や店頭宅配などの種類があるので、予定に合わせて選ぶこともできます。

査定価格に同意すれば、その場で買い取ってもらえるので手間もなし。もし買取価格に納得できなくても、査定自体は無料なので損になることはありません

またできれば一社ではなく複数の業者に査定を依頼するのも、より高く買い取ってもらえるポイントになります。

久留米絣を高価買取してくれるおすすめ買取業者

きものたくさん

久留米絣を買取査定してもらいたい場合におすすめの着物買取業者を紹介します。

バイセル

バイセルロゴ

バイセルの基本情報
キャン
ペーン
最大現金10万円
プレゼント
※5,000円以上の買取
(抽選5名/宅配は対象外)
買取方法/
エリア
出張買取:全国
持込買取:13か所
宅配買取:全国
(一部離島除く)
申込方法 インターネット
電話
受付時間 24時間365日
(訪問は9時~17時)
買取額の
支払い
出張買取:その場現金
持込買取:その場現金
宅配買取:約2営業日以内銀行振込
公式サイト 公式サイト

バイセルは2年連続「出張買取顧客満足度一位」の実績ある着物買取業者

全国対応の出張買取がメインで、北海道から沖縄まで最短即日で査定をしてくれます。

出張費や査定料は当然無料で、少量の着物でも査定が可能。逆に大量に着物を売りたいときも、着物専用倉庫を持っているバイセルならば無料で引き取ってもらえます。

ただし持ち込み買取の場合、当日持ち込み可能な店舗数は、名古屋栄セントラルパーク店、横浜元町店、有楽町店、東京本社(要予約)の4店舗と少ないので要注意。

着物買取「バイセル」で無料査定

着物買取「バイセル」の評判や詳細

ザ・ゴールド

ザゴールドロゴ

ザ・ゴールドの基本情報
キャン
ペーン
現金1万円プレゼント
(毎週5名/宅配・持込は対象外)
買取方法/
エリア
出張買取:関西、九州圏を除く26都道県
持込買取:78か所
宅配買取:全国
(一部離島除く)
申込方法 インターネット
電話
受付時間 9:00-18:00
年中無休(年末年始除く)
買取額の
支払い
出張買取:その場現金
持込買取:その場現金
宅配買取:査定後最短即日銀行振込
公式サイト 公式サイト

ザ・ゴールドは、出張、持ち込み、宅配に対応した着物専門の買取業者。

店舗数が多いため、大手買取業者に持ち込み買取を依頼したい場合は、ザ・ゴールドがおすすめ

買取項目が広く、他店では取り扱いが難しい簪や扇子、帯周りの装飾具などの小物も見てもらえます。

飛込で入っても対応してもらえますが、混雑具合によっては待ち時間がある場合もあるので、不安な場合は、念のため電話を一本入れておくといいでしょう。

着物買取「ザ・ゴールド」で無料査定

着物買取「ザ・ゴールド」の評判や詳細

まとめ

普段着として長く愛されてきた久留米絣。

木綿の着物の特徴である手入れのしやすさや着心地はもちろん、多様な絣柄も魅力の一つです。

もしもう着なくなってしまった久留米絣があれば、捨てるのではなく、次に着てくれる人のもとへ届けましょう。

人気の高い久留米絣は、着物の買取業者を利用すれば比較的高値で買取をしてくれます。

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