一人暮らしや新生活のシーズンで、これから家電を買うという人も多いでしょう。
中でも「テレビ」は部屋において重要な家電の一つ。しかし最近ではテレビをあえて買わないという人も増えています。
「買ってもテレビ見ないしな」「でも無いのも不安だから一応買っておくべき?」と悩んでいる人のために、一人暮らしを始めてから数年、テレビなしで生活をしてきた私が感じたことを紹介していきましょう。
テレビがいらないと感じる人は意外と多い
私に限らず、テレビいらないなあと感じてる人は意外と多くいます。
まずはどうしてテレビをいらないと感じるのか、考えてみましょう。
20代、30代を中心に進むテレビ離れ
最近若者の「○○離れ」という言葉をよく聞きますが、テレビもその中のひとつ。
年末の紅白歌合戦の視聴率が年々低下していたり、視聴率20%を超える番組がほとんどなくなっていったりなどにもその影響は垣間見えます。
実際NHKの国民生活時間調査によると、20~30代では約4割もの人が1日の間にほとんどテレビを見ないと回答しています。(NHK国民生活時間調査)
テレビを見ない理由は人それぞれですが、以下のような理由が多いです。
- ネットの方が便利/ネットで事足りる
- 番組がつまらない/興味のある番組が無い
- 忙しくて見る暇がない
特に最近ではネットで動画やニュースも見ることができ、「テレビでしかできないこと」が少なくなっています。
その上テレビ独自の「番組」であっても、つまらないと感じてみるのをやめてしまう人は多いです。
見ないテレビをわざわざ買う必要はないので、ネットで情報を収集できる若者を中心に「テレビはいらない」という傾向が強まっているんですね。
ミニマリストブームでものを減らす生活が話題に
ミニマリストとは不要なものを減らして、自分に必要な必要最低限の上質なものだけで生活する人のことを指します。
テレビはミニマリストが「なくてもいい家具・家電」で真っ先に挙げるもののひとつ。
私は典型的な「物をためこむタイプ」なので、テレビは持っていないもののミニマリストというほどではありません。
しかしInstagramやブログなどで発信されたミニマリストたちの、洗練された生活スタイルに憧れたり共感する人は多いです。
こういった影響も少なからず、テレビから若い人たちが離れる原因になっているかもしれません。
テレビがない生活のメリット、いいこと
私がテレビなしの生活をしていてよかったと感じたことを紹介します。
時間を有効に使える
テレビを付けていると「たいして見たくもない番組だけど、他にやることもないからとりあえず見ている」といった状態に少なからずなります。
もちろんそういった余暇は悪いことではありませんが、あまりためにならない時間であることもまた事実。
テレビがないと、当然興味の無い番組を見ることもなくなるので、だらだらなんとなく過ごしていた時間を他のことに充てることができます。
私の場合テレビを見ていた時間は、主に勉強や、読書、ゲームの時間になりました。
他にも、新しい趣味を始めたという人や、睡眠時間を確保できるようになった、という人も。
テレビを見ていた時間全てを有効に使っている、というわけではありませんが無駄な時間が減るという人は多いです。
部屋を広く使える
テレビを置くには、肝心のテレビの他にテレビ台やデッキなども必要です。
さらにある程度距離を取って見るとなると「テレビを見るために必要なスペース」は案外広いです。特に1Kなどの間取りであれば、限られたスペースにテレビを置くのは悩ましい問題でしょう。
その場合思い切ってテレビをなくしてしまえば、部屋も広々、レイアウトの幅も広がります。
私はテレビで場所を取らない代わりに、PCは大きめのものを買いました。
部屋が狭い場合は、自分に必要なものの優先順位をあらかじめ考えておくといいですね。
テレビの購入費、NHK受信料や電気代の節約になる
引越や一人暮らしを始めるには何かと費用がかかるので、テレビを買うお金を少しでも浮かすことができるのは大きいです。
さらに大きいのがテレビの受信料。
NHK受信料は12か月で約25,000円(衛星放送の場合)もかかります。
ほとんど見ないテレビに受信料を払い続けるのはもったいないですが、テレビがなければ受信料に悩まされる心配もありません。
ただしテレビが無くても、ワンセグの機能がついたカーナビや携帯電話を持っている場合は受信料を払わなくてはならないので注意しましょう。
テレビがない生活のデメリット、困ったこと
続いてテレビがなくて困ったことを紹介していきます。
自分の興味の無い分野の情報に疎くなる
テレビを見ない人の多くはネットで情報を得ています。私も主な情報源はニュースアプリやSNSです。
自分に必要なものだけを取捨選択して読めるのはネットのメリットですが、そうするとどうしても自分の気になったものや興味のある分野に情報が偏ってしまいます。
一方テレビでは自分に必要なものとそうでないものが同じように流されます。
中には自分では検索しないけど有益な情報もあるでしょう。
時間対効果はネットの方が優れているかもしれませんが、自分の認識している範囲外でも情報を収集したい人はテレビを残しておいた方がいいかもしれません。
友達が来た時に手持ち無沙汰になる
友達が家にわいわい集まってきたときも、テレビが欲しくなるケースがあります。
特に困ったのが、それほど話題の無い友人や知り合いを泊めたとき。
テレビがあれば適当な番組をBGM代わりにしたり、話題が無くなればテレビの話をすることもできますが、テレビがなければ無理に話題を作らない限り沈黙が続きます。
私の場合は職場の上司を泊めたときに手持ち無沙汰になってしまったので、結局トランプをしました。(それはそれで楽しかったです)
さらに「DVDを持ってきたから映画の鑑賞会でもしよう」と言われても「ごめんテレビないから」と断らなければいけなかったり、不都合が無いわけではありません。
部屋にどういった人を呼ぶのかによっても、テレビの要不要は変わってきますね。
ちなみに私は上司を呼んで以降、いつ手持ち無沙汰になってもいいようにUNOも買い足しました。
災害時にちょっと不安
不便というより、不安になったのが地震や台風などの災害時。
ネットからももちろん情報が得られますが、SNSの情報には信憑性が低いものも混じっています。
平時であれば情報を取捨選択したり、より信憑性の高いサイトから情報を得ることもできますが、緊急時は焦ってしまい、いつもできていたことがなかなかできないものです。
ネットの回線も混雑のためか繋がりにくく、テレビ買っておけばよかったかな~と考えました。
ただしテレビも停電になってしまえば見ることはできません。その場合はむしろバッテリーで動くことのできるスマホなどの方が役に立ちます。
いろいろ考えた結果、私は震災があってから簡易ラジオを購入し備えることにしました。テレビが無くてもとりあえずは安心です。
テレビは生活必需品ではないけれど、ないと困るシーンのために備えは必要
テレビは案外なくても生活できます。
テレビや周辺機器、受信料とテレビには何かとお金がかかるので、あまりテレビを見ないのであれば、無理をしておく必要はないでしょう。
ただしテレビあればよかったな~と思うケースがないわけでもありません。
そういった場合に備えて来客用のBGMだったり、災害用のラジオだったり「テレビの代わりになるもの」はきちんと用意しておきましょう。