朝起きたらいつも家を出るはずの時間だった、というとき皆さんならどうしますか?
深呼吸して、時計をもう一度見ても、状況は変わらず。気は進まないかもしれませんが、とりあえず上司に遅刻の連絡をしなくてはいけません。
そこで今回は、3年連続3時間の寝坊をかましたことのある筆者が、寝坊時の言い訳の仕方を紹介していきます。
寝坊の言い訳は伝え方が大事
単に「遅刻します」というだけでは、連絡を受けた側も状況を把握できませんよね。
そのため、寝坊をしたときは急いで用意をすることよりもまず、必要なことを過不足なく伝えることが大切です。
まずは寝坊をした場合の正直な伝え方と言い訳を見ていきましょう。
大切なのは、理由と予定を簡潔に述べること
正直に言うにしても、嘘をつくにしても仕事に遅れるときには連絡が大事です。無断欠勤をして更なる罪を上乗せしてしまうのは、今後の職場環境にも関わってきます。
寝坊をしたときは、謝罪をした後以下のことを簡潔に述べましょう。
- 遅刻する理由
- 出社予定時刻
- 遅刻によって支障をきたす仕事の有無
「寝坊してしまいました」と連絡をするのは、できれば電話が望ましいですが、LINEやメールでの連絡が許されているならメッセージを送るのもいいでしょう。
よくあるのが、遅刻する理由までは述べていても「で、何時に来れるの?」と上司に尋ねられてしまうパターン。
すでに当日になって遅刻連絡をするというあまり社会人にとって好ましくない行為をしているので、これ以上ミスを重ねたくはありません。
できる限り自分から、「今起きたばかりなので、出社は10時になります。申し訳ございません」などきちんと具体的な時間を伝えておきましょう。
このとき見栄をはって、「頑張って9時半に行きます!」などと言ってしまい、間に合わないなんてことになると、さらに遅刻を重ねることになるので要注意。
さらに、手持ちの仕事で緊急性の高いものがある場合は、「○○の会議資料は机の右の棚にあります」「△△様との商談は向かいがてら電話で謝罪をしリスケします」など同時に報告をしておくのもおすすめです。
出社してから、正直に寝坊したことを伝えるときの言い訳
具体的にどう理由を述べればいいのか、いくつか言い訳の例を挙げてみましょう。
- 目覚まし時計に気づかなかった
- 二度寝をしてしまった
- 夜寝付けなかった
- 睡眠薬を初めて飲んだら効きすぎた
たいていは寝過ごしてしまったことが原因ですが、だらだらと言い訳を重ねるのはかえってマイナス。
上司への連絡として必要なことだけを簡潔に伝えるよう心がけましょう。
電話連絡時は簡単に寝坊とだけ伝えて、出社後に詳細な理由を述べるのが手間も少なくおすすめです。
今後の対策について一言加えるとなお良い
出社した後は、まず上司に直接謝罪をしましょう。
ミスは誰にでもあることですが、(なるべく怒られないためにも、)過ちを繰り返さないという姿勢を見せるとなおいいです。
- 今後は目覚まし時計を2つにします
- 5分おきにスヌーズ昨日を設定します
- 12時までには寝るようにします
- 寝酒は控えます
自分の失敗に合わせて、今後どうするべきか、きちんと解決策を提示すると、「今後気を付けるように」と終わることが多いです。
中には「次遅刻したら〇〇します!」と宣言した、なんて話も聞くので、絶対に次は寝坊しないぞと心に誓った人はそういった誠意を見せてみるのもいいかもしれませんね。
どうしても寝坊と言えない場合のバレない嘘のつき方
基本的には正直に「寝坊しました」というのが一番いいのですが、先週も寝坊したのでさすがに怒られる、寝坊だけは厳禁なのでなんとか別の言い訳を考えたいということもあるでしょう。
時間は巻き戻せないので、何とか取り繕いたいときはこんな嘘を上手につくのも一つの手です。
腹痛などの体調不良、病院へ行くことを装う
体調不良のバリエーションは様々あり、30分程度の寝坊の言い訳としては最も使いやすいでしょう。
体調不良の言い訳例
- 電車の人ごみに酔って吐き気が…
- 頭痛とめまいがひどくて途中のベンチで休んでいます
- お腹が痛くて家から出られません
- 起きようと思ったら腰をぴきっとやってしまいました
急な腹痛、頭痛などに見舞われることは、人間なくはないですからね。ただし出社後体調不良を装わなくてはいけないので、演技力に自信のない人はやめておきましょう。
ちなみに病院に行く、というのは一見よさそうな言い訳ですが、健康保険のお知らせの有無でバレてしまうこともあります。
健康保険のお知らせは年に数回、会社を通して個人宛に配布されますが、一定期間病院にかかっていないとこのお知らせが届きません。
つまり細かい通院回数までは個人情報のためわからないものの、一度も病院に行っていないかどうかはバレてしまうのです。
普段健康体で病院に全く行かないという人は、思わぬ拍子にバレるので、病院というワードを使うなら「熱が下がらなかったら行きます」などがいいでしょう。
また場合によっては、「病院に行って結果を教えて」「診断書を持ってきて」などと証拠を求められるケースもあります。
会社の周囲の様子をよく見て、診断書の提出を求められるようなら、体調不良を言い訳にするのはやめておいたほうがいいかもしれません。
事故、電車遅延などのトラブルがあったことにする
自分にはどうにもできない予期せぬトラブルを言い訳にするという方法もあります。
トラブルの言い訳例
- 自転車、車がパンクしました
- 電車、バスが事故で遅延していました
- 渋滞していて遅れました
交通系トラブルは一般的な嘘ですが、場合によっては、遅延証明書を求められたりするケースもあります。
さらに、同じ路線を使っている人が社内にいる場合は「○○さんは来てるけど…」と一発でバレてしまうことも。
使いどきには注意しましょう。
忘れ物をしたことにする
寝坊以外のミスということにして、失敗を隠す方法もあります。
忘れ物をした言い訳例
- 財布と定期を忘れて電車に乗れないため家に戻っています
- 会議で使う資料を忘れたので引き返しています
- 社員証を忘れたので戻っています
どちらにしろミスであることには変わりないのですが、寝坊であることはバレにくいため、寝坊という言い訳をどうしても使いたくないときには有効でしょう。
面白い言い訳で乗り切る
職場のノリが軽い場合、面白いことを言い訳で一周回って許されることもあります。いくつか例を紹介しましょう。
- 金縛りにあったので遅刻しました
- 朝ごはんのカニが剥きにくくて遅刻しました
- 向かい風が強かったので遅刻しました
- ゆっくりきたので遅刻しました
なかなか皆さん攻めてますね。これなら普通に寝坊しましたと言った方がいい気がします。
もちろん一般的な会社だと、さらに怒られるだけなのでやめておきましょう。
寝坊は自分の評価に関わること。何度も続くとクビになることもあるので、十分反省しよう
正当な理由がない遅刻や欠席があまりにも多いと、会社側ではそれを理由に解雇することもできます。
人間一度や二度のミスはありますが、大切なのはそれを次につなげないこと。
寝坊による遅刻は、給与や賞与といった目に見えるものから、人間性や信頼という目に見えない評価に関わります。
遅刻が癖になってしまうと、大型の商談や大切な会議の日にやらかさないとも限りません。そんな人間に大きな仕事は任せられないですよね。
そのためにも寝坊をしてしまった場合は、自分にもさらにそれを監督する上司にも「次はしない」という姿勢を見せるのが大切です。
さらに嘘をつくときは、それがバレたときのリスクも勘定に入れておかなくてはいけません。
単に遅刻しただけなら許されたことを、嘘をつくことによってさらに怒られてしまうというケースもあります。
身から出た錆という言葉もありますし、できれば正直に謝る方をおすすめします。