月経カップの使い方や特徴を分かりやすく説明!買う前に知っておいた方が良いこと

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最近はサスティナブルや地球環境に優しい取り組みが日本にも広がっていることもあり、月経カップを取り入れる女性が増えてきたようです。

しかし、まだまだドラックストアの店舗で簡単に購入できるほどは普及していないということもあり、興味はあるけど、実際どんなものなのか、詳しくは知らないという人も多いのではないでしょうか。

本記事では、実際に月経カップをつい最近使ってみた筆者が、月経カップについてまとめてみました。

目次

月経カップとは?月経カップの値段や使い方を紹介

月経カップとは、医療用シリコーン製のカップで、膣の中に挿入して経血を溜めて使う生理用品

ナプキンやタンポンのように使い捨てではなく、月経カップは洗浄すれば何度でも繰り返し使えるので、経済的かつ地球に優しいので、生理用品に月経カップを選択する人も増えてきています。

多分「月経カップ、生理用品コーナーで見たことないけど、どこで買えるの」と思っている人も多いですよね。

月経カップは、Amazonや楽天市場などのオンラインを利用すれば、大体5,000円前後で購入することができます。

具体的なブランド名をあげると、ディーバカップ(DivaCup)エヴァカップ(EvaCup)メルーナROSE CUP(ローズカップ)などが有名です(リンク先はAmazon)。

月経カップの使い方は、ナプキンやタンポンと同様、数時間置きに月経カップの中に溜まった経血を捨てます。

もっと具体的に言うと、「まずは膣内に月経カップを挿入して、数時間経ったら膣から抜き出して、経血を捨て、洗浄してからまた膣の中に入れる」という感じです。

この画像を見ると、ちょっとイメージがわくかもしれません。

膣の下で小さなカップ(月経カップ)が、経血をキャッチしている図ですね。

普段からタンポンを使ったことがある人からしたら「あぁ」みたいな感じですけど、タンポンを使用したことがない人からしたら未知の世界。

実際に使ってみると、最初はかなり手こずるものの、慣れると生理を忘れるくらい快適なんです。

月経カップの特徴、注目されている理由は?

海外では、生理用品として主流になりつつあり、フィンランドでは10人に1人の女性が使っているというデータも(Yahoo!ニュース参考)。

なぜ、今月経カップが注目されているのか。

月経カップの特徴を確認すれば、簡単にその理由を知ることができます。

【月経カップの特徴】

  • 繰り返し使えるから経済的(1年から10年)
  • ナプキンやタンポンのゴミが出ないから地球にも優しい
  • 生理特有のムレ・不快感・においの軽減
  • 陰部の肌トラブルを防ぐ(蒸れがないため)
  • 細菌感染症TSS(トキシック・ショック症候群)のリスクも抑えられる
  • 製品によっては最長12時間使用し続けることができる
  • 海や温泉、プールのときにも使用できる

先ほど触れた通り、ナプキンを買わなくても済むから経済的で、プラスチックごみが出ないから環境にも優しいのが月経カップです。

また、生理特有の不快感を軽減してくれるので、月経カップを愛用している人は、大体の人が「生理中も生理を忘れるくらい快適」と言います。

ただ、毎回の洗浄は、経血が手に付く場合がほとんどなので、そこは面倒なんですけどね。

以下、それぞれの項目について、もう少し詳しく説明します。

繰り返し使えるから経済的(買い替え頻度:1年~10年)

月経カップは一度購入すれば、1年~10年間使用することができます。

ただし、ブランドによって推奨する買い替える年数は異なるので、購入するときは、しっかり確認しましょう。

ただ、以下のようなことがあると月経カップの寿命に関わらず、新しいものに買い替える必要があります。

【月経カップを新しいものにする基準】

  • カップの表面がべたべたする
  • カップの表面に粉状の膜が生じる
  • カップから悪臭がする
  • トイレに落としたとき
  • 細菌性膣症など罹患※しているとき

※罹患とは・・・病気にかかること

月経カップを着脱する場所は、大体お風呂かトイレなので、トイレで落とすのだけは、日頃から気をつけたいところですね。

ナプキンやタンポンのゴミが出ないから地球にも優しい

ナプキンやタンポンのゴミが出ないから地球にも優しい

生理ナプキンやタンポンには、プラスチックが使用されていて、分解されるまでに500年もかかるとも言われています。

女性は約40年間生理を経験すると言われていて、期間中に20枚のナプキンを消費するとなると、1人9,600枚のナプキンを人生で使う計算になります(参考:PLASTICJAPAN)。

個人的には、生理中20枚じゃ済まない気がするけど。

最近は、エコバックやマイボトル、マイ箸、マイストローなど、環境問題に対して意識がかなり高まっていますから、地球に優しい選択がしたくて、生理用品の中でも月経カップを選んでいるという人も多いです。

生理特有のムレ・不快感・においの軽減

生理ナプキンを使ったことがある人なら誰もが経験しているであろう生理中の「ムレ」「かぶれ」「ニオイ」。

他にも、座った状態から立ち上がった際のあの「ドバっと」出た感覚、寝ているときに経血が肌に伝う気持ち悪さ、ショーツについてしまったときの「うわぁ」感・・・。

タンポンを使う場合、多少軽減されますが、排尿するときに紐に尿が当たると不衛生なので、やっぱり不快感はありますよね。

月経カップの場合、膣の中で経血をキャッチするので、ショーツの中がムレたり、経血によって肌がかぶれたりするのを軽減してくれます。

もちろん、月経カップを膣に入れたまま、排尿・排便は可能。

また、経血が空気に触れないため、経血独特のニオイも軽減してくれるのです。

陰部の肌トラブルを防ぐ(蒸れがないため)

陰部の肌トラブルを防ぐ(蒸れがないため)

上記でも触れた通り、生理中はムレたり、経血が肌につくので、陰部の肌トラブルで悩んでいる人も多いはず。

月経カップも場合、経血を膣の中で月経カップがキャッチしてくれるので、個人差はあるとしても、ほとんど経血によるムレを感じません。

そのため、陰部の肌トラブルを防ぐこともできます。

細菌感染症TSS(トキシック・ショック症候群)のリスクも抑えられる

細菌感染症TSS(トキシック・ショック症候群)とは、ブドウ球菌またはレンサ球菌の外毒素によって引き起こされるもの(参考:MSDマニュアル)。

これは男性、女性、子どもに関わらず誰もが発症する可能性があり、突然発症するもので、高熱、低血圧、嘔吐、下痢、錯乱、筋肉痛、腹痛かなどの症状がでます。

生理関係で言うと、月経用のタンポンの使用中に手指を清潔にしていなかったり、取り出し忘れ(長時間の装着)によって、発症しやすくなると言います(参考:ソフィ公式サイト)。

月経カップは、医療用のTPE製のシリコーンが使われているものも多く、細菌感染症TSS(トキシック・ショック症候群)の原因となる黄色ブドウ球菌がつきにくいものが使われている製品もあるため、タンポンよりはリスクが抑えられると言えるでしょう。

製品によっては最長12時間使用し続けることができる

製品によっては最長12時間使用し続けることができる

ブランドによって異なりますが、月経カップは最長12時間使える製品が多いです。

タンポンは基本8時間なので、仕事などの都合上、もっと長く装着していなくてはならない場合に便利。

有名な月経カップの製品それぞれの連続使用時間は、以下の通り。

ブランド名連続使用時間
ディーバカップ12時間
エヴァカップ12時間
メルーナ8時間
ローズカップ12時間

(公式サイト参考)

できれば、4~5時間などで経血量の様子を見ながら、月経カップの中に溜まった経血を捨て、清潔を保った方が良いです。

ただ12時間連続で使用することは可能なので、経血量が少なければ、たとえば「仕事に行く前に膣内に月経カップを挿入して、職場では一度も変える必要がない」みたいな快適な使い方もできるでしょう。

海や温泉、プールのときにも使用できる

生理中だけど、海や温泉、プールなどのイベントの予定があるとき、今までならタンポンを使用していたかもしれませんが、今なら月経カップという選択肢もあります。

上記でも触れた通り、経血の量が少ないなどの場合は、最長12時間は連続して使えるので、アクティビティを満喫するのは十分な時間です。

(ただ、経血量が多い人は漏れる可能性もあるので、やめたほうがいいかも)。

実は除菌シートで洗浄するのはNG!月経カップの注意点

実は除菌シートで洗浄するのはNG!月経カップの注意点

基本的には、ブランドの公式サイトや月経カップを購入したときに説明書がついてくるので、それを確認して正しく使えば、とくに問題はありません。

ただ見過ごしてしまうこともあると思うので、事前に確認しておくと、使うときにあたふたしなくて済むでしょう。

月経カップの注意点や知っておきたいことは、以下の通りです。

【月経カップの注意点・知っておきたいこと】

  • 月経カップは、生理の期間中のみ使用すること
  • 性交前には月経カップを取り出すこと(避妊用具ではない)
  • 膣カンジタ症など罹患している場合は、使用を控えること
  • 腹痛などを感じる場合は、使用を中止すること
  • 月経カップ着脱時は、手を清潔にすること
  • 必ず装着時間を守ること
  • 月経カップを洗浄するときはぬるま湯と、低刺激・無香料・オイルフリーの石鹸を使用すること

上記の中でも、個人的に気になったのが、洗浄するときに使用するものについて。

たとえば、ディーバカップ公式サイトを参考にすると、酢、ティーツリーオイル、カスティール石鹸、除菌石鹸、手指消毒剤、過酸化水素、その他の刺激の強い科学薬品の使用は避けてくださいとのことです。

月経カップの口コミなどを見ていると、手軽だからと、除菌用のウェットティッシュを使う人もいるみたいですが、それは間違った洗浄方法なので、注意してください。

体の中に入れるものだから、必要以上に清潔にしたくなる気持ちは分かりますが、健康な膣には自浄作用といって、病原細菌の増殖を防いでくれる常在菌がいるので、あまり神経質にならなくても大丈夫なのです。

生理の不快感とはサヨナラ!気になる人は試してみよう

私も以前までは当たり前のように、生理ナプキンを使っていましたが、月経カップを使ってみると、その快適さに感動しました。

まだ使用に慣れていないので、着脱の流れに時間はかかりますが、特に寝ているときの快適さには、感動です。

ただ、人によっては痛み、不快感を感じる人もいるので、自分の身体と相談しながら使用するのをおすすめします。

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