ダイエットやボディメイクは「ジムに行けばなんとかなる」と思って、ジムに通い始める人も多いですが、ジムに通ったは良いものの、続かない人も多いのが現実。
本記事では、データを参考にしながらジムが続かない理由や対策方法について、詳しく説明します。
ジムが続かない理由
少し古いデータにはなりますが、2012年早稲田大学の「民間フィットネスクラブ会員の退会要因研究」を参考にすると、あるフィットネスジムでは年間、会員の約30%は退会してしまうようです。
実際に退会手続きまでして辞める人は全体の3割かもしれませんが、おそらく、契約料金は払っているけどジムに行けてない幽霊会員の人もかなり多いのではないでしょうか。
上記のデータの退会理由を参考に、ジムが続かない理由について、まとめてみました。
【ジムが続かない理由】
- 仕事や学校の都合で忙しく、ジムに時間が割けない
- 家事や育児で忙しく、ジム時間を確保することも難しい
- 自宅や会社からジムが遠い、自分の行動範囲外にある
- ジムで体を動かしている自分が好きになれない
- ジムの効果を実感できない、ジムに行っても意味がない
以下、それぞれの項目について、詳しく説明します。
仕事や学校の都合で忙しく、なかなかジムに時間が割けない
退会する理由で最も多いのが「仕事や学校の都合」。
学生の場合、基本的に平日は毎日授業があって、講義によっては帰りが遅くなる日があったり、バイトをしていたり、サークルに入っていると、なかなかジムの時間を割くことができません。
また、実習や就活などの期間は忙しく、時間を作ることが難しいため、だんだんとジムに行こうという気持ちも薄れて、ジム通いが続かないのでしょう。
社会人の場合、転勤や転職などがあると勿論、残業なんかがあると疲れて速攻、家に帰りたくなるので、ジムなんて後回しです。
最初は、仕事や学校があるから「ジムに行けない」だったのが、行かない期間が長くなると、今度は行くのがめんどくさいという気持ちになり、結果的に続かないのかもしれません。
家事や育児で忙しく、ジム時間はおろか自由時間を確保することも難しい
ジムを利用している人は、学生や社会人だけでなく、主婦(主夫)の方も多いです。
主婦(主夫)の場合、買い物やごはん作り、掃除などの家事を済ませていたら、あっという間に夕方になるし、夕方以降は疲れてしまって「ジムで体を動かすなんて無理」という気持ちになります。
子育てをしている人なら、大体は子どものお世話で1日終わるし、ジム時間はおろか自由時間を確保するのもなかなか難しいですよね。
そのため、定期的にジムに通うのは無理に近い。
また、1日のうちの貴重な自由時間は、他の優先順位が高いものにあててしまうので、結果的にジムに通えず、続かない人も多いでしょう。
上記の通り、基本的に今の人達は時間に余裕がないので、ジム通いが続かなくても当然なのかもしれませんね。
自宅や会社からジムが遠い、自分の行動範囲外にある
おそらく「忙しいからジム通いが続かない」というのが大半の人のジム通いが続かない理由ですが、他にも、気持ちの面からジム通いが続かないこともあります。
たとえば、自宅や会社から遠いジム、自分が普段行かないような場所にあるジムに通っていると、それだけで負担になるので、ジム通いが続きません。
シンプルに、遠い場所まで行くのって、めんどくさいですよね。
移動に時間がかかるとなると、その分、自宅に帰る時間が遅くなるし、公共交通機関を使うと、人混みのなかを歩くだけでも疲れます。
よほど意識が高い人・ジムで体を動かすのが好きな人でない限りは、わざわざ電車やバスで移動したり、車を運転して遠くのジムまで行こうとは思わないでしょう。
大体の人は、平日・休日問わず疲れているので、少しでも体を休めたいでから、遠いジムに通っている人は続きません(なんか切ない)。
ジムで体を動かしている自分が好きになれない(格好が適当など)
単純に「ジムで体を動かしている自分が好きになれない」と、ジムに行くのが嫌になります。
たとえば、お腹がでている自分の体、汗をかいてギトギトになった自分の顔なんかを見ていると、「見たくない自分を見てしまう」ので、普通にテンションが下がるんですよね。
逆に「体を動かしている私、良いかも」「汗をかいてる自分、格好良いかも」と思っていたら、良い気分になるので、苦痛なことでもなんとかやっていけます。
他にも、服装がだらしなかったり適当だと、尚更ジムの鏡に映る自分が嫌になるし、気分が上がらないので、ジムに行く気が起こりません(ということで続かない)。
ジムの効果を実感できない、ジムに行っても意味がないと思っている
ジムに行ったことで体が引き締まった、お腹が割れたなどの体の変化、ジムを通ったことによって効果を得たという実感ができないと、通うことに意味を感じられなくなります。
要するに、目に見えた効果がないと「ジムなんかに通っても意味ない」と思ってしまうので、ジムが続かないのです。
たとえば、一緒の時期に入ってきた人がいて、その人はどんどんスタイルが良くなっているのに、自分は変わらないとなると、余計に気持ちが焦ったり、投げ出したくなります。
人によって体質も違うし、当然、日ごろの運動量や食生活も違うのですから、これは当然といえば当然なんですが。
「わかっていても」自分の気持ちが整理できないときもありますよね。
ジムが続けられるようになるコツ
実際、続く人が凄いだけであって、放っておけばジムに行かなくなるのは普通です。
しかし「いや、ジム通いをどうにか続けたい気持ちがある」という人は、少し工夫すれば通い続けられる可能性があります(自分にかかってる)。
ジムが続けられるようになるコツは、以下の通りです。
【ジムが続けられるようになるコツ】
- とりあえず行くという精神が大切
- 家や会社に近いジムに通う
- テンションが上がるウェアや靴を買う
- 毎日自分の写真を撮ったり、記録を付ける
それぞれの項目について以下、詳しく説明します。
とりあえず行くという精神が大切(時間が短くてもとにかくジムに行く)
ジムを継続するには「体を動かす時間は短いかもしれないけど、とりあえずジムに行く」という精神が大切です。
ジムを継続できる人が全員「忙しくない人」「時間がある人」というわけではありません。
ジムを継続している人は、上手に自分の気持ちをコントロールしているのです。
たとえば「一種目だけやったら帰っても良い」「ウェアはとりあえず持っていって、気分によっては帰ってきても良い」みたいに考えて、とにかくジムに行くこと。
そんなふうにして、今よりもジムに行く機会が増えたら、だんだん調子ものってきて、ジムが楽しいと思えることがあります。
現実は「行けない→行くのがめんどくさい・行く気にならない→行ったら行ったで楽しい→ちょっと頑張ってみようかな→行けない→行くのがめんどくさい・・・」みたいなのを繰り返すことも多いけど。
どこかのタイミングを見つたときに、自分の身体と本気で向き合えたら良いですね。
ジムに行くのがめんどくさい理由や対処法。ジムに行きたくなる方法ってある?
家や会社に近いジムに通う
今、自宅や会社に遠いジムに通っていて「ジムへの移動の時間が・・・」と思っている人は、思い切ってジムを変えてみるのもおすすめ(自宅付近にジムがあれば)。
今、通っているジムが凄い気に入っているなら勿体ないですが、気に入っていても通えなかったら、それはそれで勿体ないですからね。
ジムを変えるだけで安心してはいけませんが、気分転換にもなるし、ジムに通うやる気を起こすきっかけにもなるかもしれません。
実際、ジムへのアクセスがラクになると、気分的にも気軽にジムに行くことができるようになりますよ。
テンションが上がるウェアや靴を買う
自分の顔や身体をすぐにどうにかするというのは不可能ですが、服装や靴などの身に付けるものは簡単に変えることができます。
「服なんてなんでもいいでしょ」と思う人もいるかもしれませんが、服装や靴を変えることで、パフォーマンスが上がることもあるし、単純に気分が上がるので試してみる価値はあります。
まずは「ジムに行っているときの自分はイケてるな」と自分が思えることが大切なので、自分を鼓舞するためのきっかけ作りとしてもおすすめです。
コツとしては「自分の気分が上がるのを待つ」のではなく「いいじゃん」「似合ってんじゃん」と自分から自分を鼓舞するクセをつけること。
ちなみに、服や靴は2セットくらいあると、洗濯にも困ることがないし、コーディネートの幅が広がります。
毎日自分の写真を撮ったり、記録を付ける
よくSNSなどでも、ダイエットしている人や筋肉を鍛えている人は、自分の身体を写真で撮って投稿しているのを見かけたことはありませんか。
実は、毎日自分の写真を撮って記録するのは、自分の身体の変化に気づくことができるので大切なことなのです。
自分の見た目というのは、毎日少しずつ変化するものなので、毎日鏡を見ていてもなかなか気づくことができません。
そのため、しっかりサボらずにトレーニングしていれば、毎回同じ場所、同じ格好、同じポーズで写真を撮って記録していると、2週間前の自分、1か月前の自分と違いがはっきりわかります。
明らかに自分の身体に良い変化があると思ったら、ジムに行ったことに効果を感じて、モチベーションが上がり、ジムに通う気持ちになるかもしれません。
フィットネスジムが続かない場合、パーソナルジムを検討するのもアリ
たとえば、現在、フィットネスジムに通ってるけど、最近長いことサボっている(続かないことを実感している)場合、自由度が高すぎて自分でメニューを考えるのが大変だったり、強制力がないのが原因という可能性もあります。
そういう場合は、1対1でトレーナーがついてくれるフィットネスジムを検討するのもおすすめです。
自分の目標に合わせて、トレーニングのメニューを考えてくれる他、食事に関するアドバイスをくれるところや管理してくれるところがあります。
ただ金額が高額になるので、そこはお財布と相談ですが「なかなかジムが続かない」「もう長いことジムに通っているけど、どうも頑張れない」「短期でガッと頑張って結果を出したい」という人は、パーソナルジムに変えてみるのも良さそうです。