肌の永遠の課題である「いちご鼻(鼻の角栓・ブツブツ)」。
鼻のブツブツをなくすために「寝る前に綿棒でワセリンを塗って、マスクして寝るのが良い」などの方法がSNSで話題となり、試してる人もいますが、本当はそれ逆効果です。
本記事では、いちご鼻の対処法について紹介します。
いちご鼻に、ワセリンを塗ると効果があると聞いたんだが・・・
どんな内容がSNSで話題になっていたのか、また、本来のワセリンの効果について紹介します。
「ワセリンを鼻に塗って放置したら、いちご鼻が改善して感動」の声多数
Twitterから「いちご鼻・ワセリン」に関するツイートを紹介します。
ワセリンを鼻に塗って10分くらい放置した後にクレンジングor洗顔したらいちご鼻だいぶ良くなって感動☺️💕💕💕
「えーまじ?」
(せなさんせなさん)
(いちご鼻は洗顔後にワセリンを塗って綿棒でくるくるすると角質とか黒ずみとかなくなるよ)
(この前IKKOさんが言ってたけど、市販の洗顔で生クリームくらいの硬さで泡立てて顔を泡で覆って3分放置した後に優しく泡とると肌が白くなるらしいよ)
「ワセリンなら安いし、家にあるし、やってみたい」
見ていて耐えられないいちご鼻をどうにかしてやろうと、初めてワセリン&綿棒やってみた。
頑固なのでめん棒2本使い。
凄い。完全に落ちきったわけじゃないけど、目に見えて角栓取れた……
ビフォアフ残してないけど。
「ワセリンを鼻に塗ることで角栓取れた」と言っている人が多数。
他にも「ワセリンで鼻の角栓綺麗になるってマジ!?」と、やってみたいけど、実際どうなん?と興味を持っている人も多いです。
いちご鼻がワセリンで解決?ワセリンの効果から言えば「それはない」
そもそもワセリンには、皮膚の乾燥を防ぐ効果や外的刺激から皮膚を保護する働きはありますが、角栓を浮かしたり、溶かす働きはありません。
毛穴の汚れである角栓は、タンパク質も多いので、ワセリンで溶かすことは不可能だからです。
また、ワセリンは肌に馴染むわけでもないので、むしろ、毛穴が詰まってしまいます。
お風呂で毛穴を開いてからワセリン・・・、ワセリン塗って30分経ったら綿棒でゴシゴシ・・・・、これは肌を傷つけたり、毛穴を詰まらせてしまう可能性が高いです。
むしろ逆効果だった「いちご鼻+ワセリン」の方法まとめ
いちご鼻が改善すると言われている「ワセリンを使った間違ったケア方法」について、紹介します。
【いちご鼻の間違ったケア方法】
- 寝る前のスキンケアの後に、鼻だけ分厚くワセリンを塗る
- お風呂に入っているとき・入った後にワセリンを塗る
- 鼻にワセリンを塗って放置した後、綿棒でこすり落とす
「いちご鼻にワセリンは効果なし」と先ほど言いましたが「じゃあこの方法はどうなん?」みたいなことなるので、それぞれ説明します。
寝る前のスキンケアの後に、鼻だけ分厚くワセリンを塗る
鼻に分厚く塗ると、なんだか角栓が浮き出てきそうな予感がしますよね。
鼻だけワセリンを分厚く塗った子を想像すると可愛いんですが、上述した通り、ワセリンと角栓が混ざることは無いので、この方法はNG。
この方法を試して朝「なんだかワセリンが鼻に馴染んで綺麗になった気がする」場合は、布団か枕にワセリンがついている可能性が高い。
お風呂に入っているとき・入った後にワセリンを鼻に塗る
お風呂に入ると毛穴が開くので、ワセリンを鼻に塗ることで、なんかごっそり角栓が取れそうな気がしますよね。
お風呂に入ると、血行が良くなったり、汗が出て代謝が上がったり、ストレス解消になったり、肌にとっても良いことがいっぱいあるのですが、実は角栓とは無関係。
お風呂に入ったときに出る汗と一緒に毛穴の汚れも出てきそうですが、実際は、肌が乾燥しやすくなって毛穴トラブルが悪化しているとも言われています。
鼻にワセリンを塗って放置した後、綿棒でこすり落とす
「ピンセットで角栓をいじるのはダメ」だけど「綿棒ならなんとなく優しそうな気がするからいいよね」と思っている人も多いかもしれません。
しかし、これもNGです。
綿棒とオイルで角栓を手入れする方法というのはありますが、綿棒とワセリンを使ったお手入れ方法はいちご鼻を解決してくれないのです。
いちご鼻(鼻の角栓)の正しい改善方法
いちご鼻の正しい改善方法は、以下の通りです。
- 質の良い睡眠・適度な運動・食事に気をつける
- 正しい洗顔と適切な保湿
それぞれの項目について詳しく説明します。
質の良い睡眠・適度な運動・食事に気をつける
角栓の原因は、ストレス、睡眠不足、過剰なスキンケアのせいで、正常にターンオーバー(代謝)ができていないことにあると言われています。
角栓を改善するためには、バランスの良い食事をとること、充分な睡眠をとること(7時間以上)、体を動かすことが大切です。
お決まりの解決策過ぎて「はいはい」という人も多いかもしれませんが、やはり体が健康であることが、一番の美肌への近道。
食事では特に、ビタミンA(ターンオーバーを促す)、ビタミンB2とビタミンB6、食物繊維などをとりましょう。
具体的にいうと、緑黄色野菜(ビタミンA)や納豆(ビタミンB2)、アーモンド(ビタミンB2)、バナナ(ビタミンB6)、海藻(食物繊維)などです。
動物性たんぱく質や脂質、糖分を多く取り過ぎていると、皮脂が過剰に分泌されてしまうので、心当たりのある人はそういったところも気をつけると良いです。
「わかっちゃいるけど出来ない」というのが本音ですが、いちご鼻に悩むくらいなら、健康のためにも生活を見直した方が早いかもしれません。
正しい洗顔と適切な保湿
角栓の原因は上記であげた他にも、乾燥や過剰すぎるスキンケアのせいである可能性も高いです(参考:KOSE)。
「メイクを落とさないで寝る」「洗顔のしすぎ」「角栓をとろうとゴシゴシ洗う」は逆効果。
洗顔をするときは、手を逆さにしても落ちないくらいのもこもこ泡(手による肌への摩擦を防ぐため)で、油性成分が落ちやすい36度前後のぬるま湯で洗うのが良いです。
洗顔の時間は、大体30秒~1分前後、脂性肌の人でも最大2分以内に洗うのが良いと言われています。
洗顔後は、化粧水、乳液、クリームなどを使って、しっかり保湿をしましょう。
いちご鼻を改善するために、生活習慣を見直そう
「ワセリン塗れば、角栓取れる!」と聞くと、簡単だからやってみたくなる気持ちは分かります。
やはり、自分の生活習慣を見直すよりも、簡単に角栓を取り除いて、綺麗になるなら、そっちの方がラクですからね。
しかし、もしワセリンを使っていちご鼻が綺麗になったとしても、その場だけです(多分ならないと思いますが)。
根本的にいちご鼻を改善したいと思ったら、先ほども触れた通り、睡眠を十分にとったり、食生活に気をつかったり、適切なスキンケアをしましょう。