お弁当は前日のおかずや作り置きで時間を節約!でも衛生的に大丈夫?

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眠い目をこすりながらお弁当作りをしている皆さん、毎日おつかれさまです。

私も平日は節約のために自分と夫の弁当を作っていますが、最近は朝の時間が欲しくて、もっぱら作り置き。夜ごはんで余ったおかずをそのまま夜のうちにお弁当箱に詰め、会社に持って行くようにしています。

ただ先日友人とその話をしていたら「それって衛生的に大丈夫?傷まない?」と言われて不安に…。そこでちょっとばかり調べてみました。

目次

お弁当は前日に詰めても大丈夫!!衛生管理を徹底する

そもそもお弁当を当日の朝に作るのは、それが一番食材が傷まない方法だから

時間が経てば経つほど、空気中や食器に付いた菌が繁殖していくため、朝にお弁当のおかずを作るが一般的です。

では前日に作ったおかずをお弁当に詰めることは、衛生的に大丈夫なのでしょうか。

厚生労働省の「食品衛生管理の手引き」では、食品の管理について次のように紹介されています。

細菌が付いた食品を10℃~ 60℃の温度帯(危険温度帯)に置いたままにすると、その細菌はぐんぐん増えてしまいます。食品原材料や調理品がどれだけ長くこの温度帯にとどまるか、通過するかで危険度が変わり、管理のしかたも変わります。(引用:厚生労働省「食品衛生管理の手引き」)

ここから読み取れるのは、危険温度帯に触れる時間を少なくすることが、細菌を増えにくくする方法ということ。

保存管理さえ徹底できれば、前日に詰めたとしても衛生的に問題はなさそうです。

前日の夜にお弁当を詰める時に気を付けるべき注意点

ただ逆に言えば、腐敗の進みやすい温度帯で放置したおかずをそのままお弁当に入れてしまうといった、衛生面を考えないお弁当詰めをしているようでは危険。

できるだけ前日のうちに詰めておいて、朝は持っていくだけ、くらいにしておきたい気持ちはよく分かりますが、衛生面を考えるならやってはいけないこともあります。

やってはいけないこと

  • 生野菜や生の果物、水分の多い煮物を入れてしまう
  • 味付けの薄いおかずを入れる
  • おかずを熱々のうちに入れる
  • 湯気が立っている状態でお弁当にフタをする
  • よく洗っていない手で詰め作業をする
  • 水気の残っているお弁当箱に入れる

では詳しく見ていきましょう。

レタスなどの生野菜や生の果物、水分の多い煮物などは避ける

先ほども少し触れましたが、生野菜や生の果物はとにかく傷みやすいもの。

ミニトマトなどの生野菜を入れるなら、清潔な手で当日の朝に入れたほうが良いでしょう

また煮物など水気の多いおかずは、菌が繁殖しやすい環境を引き寄せやすくなるため前日に詰めてしまうのは好ましくありません。

キッチンペーパーで水気を吸い取るようにするなど、できるだけ水気を切って入れることが大切です。

味付けの薄いおかずは不向き

味付けの薄いおかずは傷みやすく、お弁当のおかずとして不向き

逆に言えば、塩やコショウ、ソース、タレなどでしっかり味を付けることで傷みにくくなります。

そのためお弁当の定番と言われるハンバーグやミートボール、唐揚げなどは衛生上、理にかなっているということですね。

お弁当のフタが結露しないようにおかずは必ず冷まして入れる

おかずに熱がある状態で弁当箱にフタをしてしまうと、裏に結露が付いてしまうためあまりよろしくありません。

できたてを熱々のまま入れるのではなく、冷蔵庫等で一度冷ましたものを入れるようにします。

冷蔵庫によっては短時間で急速冷凍ができるものもありますので、冷蔵と冷凍をうまく使い分けながら作り置きおかずを用意していきましょう。

詰める時は手をよく洗い、お弁当箱はきちんと乾かしたものを使う

いくらおかずの内容に気を付けていても、手や弁当箱が清潔でなければ意味がありません。

特に菌の繁殖が活発になる35度前後の気温と高い湿度に晒されやすい夏は注意。ただでさえ食材が傷みやすい状態であるうえに、不衛生な手やお弁当箱で用意をしたことで、腐敗が進みやすくなる可能性があります。

前日に作り置きするなら、指先や爪の間までよく洗った手で、容器やパッキンをよく乾かしたお弁当箱に詰めるようにしてください。

作り置きしたお弁当は朝に一度温めるべき?

お弁当作り当日派の友人に言わせれば、「前日に作ったお弁当を翌日にそのまま食べても良いのか不安」とのこと。

作り置きしたお弁当は、一度温めるなど何かしたほうが良いのでしょうか。

朝に温めるよりは、食べる直前に温めるようにする

厚生労働省の「食品衛生管理の手引き」によると、安全性を保つにはできるだけ温度変化を与えないようにすること、危険温度帯で保管しないことが重要であると紹介されています。

朝にお弁当を温めてしまうと、せっかく冷やされていたおかずが危険温度帯で保存され、食材が傷む原因になりかねません。

冷蔵庫から出した後は保冷バッグや職場の冷蔵庫等を利用し、食べる直前に取り出して温めるようにしましょう。

電子レンジが無くて温められない時はせめてごはんだけでも朝に詰める

学校や職場など電子レンジが無くて温めができない人もいますよね。

おかずは冷えたままでも、せめて朝炊きしたごはんを入れるだけでも違います。時間がなければ冷凍ごはんをチンして入れるだけでも良いでしょう。

また、保温機能付きのフードポットやスープジャーを用意しておくのも一つの手。温かな汁物があるだけでお弁当の満足感が上がります。

夏は前日の夜に冷凍、解凍せずに持ち出すべき。昼には自然解凍される

外気温の高い夏は、朝に作ったお弁当でも昼までにおかずが傷んでしまうのはよくあること。

前日に作ったおかずはそれ以上に傷みやすく、夏の作り置きはあまり褒められたものではありません。

もし夏でも作り置きを考えているのであれば、前日に詰めたお弁当を冷凍庫で保管し、朝は解凍せずにそのまま持ち出すようにしましょう。

そうすれば昼には自然解凍されていますし、お弁当も傷みにくくなります。

【まとめ】お弁当の作り置きは大丈夫、ただ衛生面には注意して

前日にお弁当を作る時に大切なことをまとめました。

作り置き弁当のPoint

  • 生野菜や生の果物、水気の多いおかずは避ける
  • 味付けは濃い目にする
  • おかずは冷まし、お弁当は冷めてからフタをする
  • 詰める時の手は清潔に、お弁当は乾かしてあるものを使う
  • 朝温めるよりも食べる直前に温める
  • 夏は冷凍庫で保管し持ち出す

朝の時間が生まれるなどメリットもありますが、前日の作り置きお弁当を安全で美味しいものにするためには衛生管理の徹底が不可欠です。

ただ衛生面の問題をクリアできれば、朝に時間が生まれ、他にやりたいことができるようになるはずです。私は時間に追われて朝にイライラすることが減り精神的に楽になりました。

朝に少しゆとりがあるだけで「コーヒーを飲もうかな」「いつもよりメイクに時間を掛けよう」「今日はイヤリングも付けていこう」など自分のことを考える余裕が生まれるので、衛生面での問題が解決できるなら、お弁当の夜詰めは結構おすすめです。

無理をせずにお弁当LIFEを楽しんでいきましょう。

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