ふとマスクを外したときに、唇に色が無いと顔の印象が暗くなるからと、マスクの中でも口紅をつけている人もいるでしょう(私もその一人)。
マスクに色がつくと分かっていても、化粧の最後にはやはり口紅をつけたくなるものですよね。
本記事では、布マスクについた口紅の落とし方や、落とすときの注意点、改善方法などを紹介します。
マスクについた口紅の落とし方4選、洗い方も紹介
汚れを綺麗に落とす・繊維を痛めないためには、手洗いが一番。
これから紹介する「衣料用洗剤を使う」「塩素系漂白剤を使う」方法は、厚生労働省が発表しているものですが、台所用洗剤やメイク落としなどは、民間で言われている口紅の落とし方となります。
また、台所用洗剤やメイク落としに関しては、ウイルス感染症対策とは関係なく、単なる口紅の落とし方に過ぎません。予めご了承ください。
マスクについた口紅の落とし方1|衣料用の洗濯洗剤
マスクについた口紅を落とす方法で、一番有名かつ無難な方法です。
以下、厚生労働省が発表している布マスクの洗い方から、一部抜粋したもの「布マスクの洗い方」を紹介します(厚生労働省 布マスクの洗い方⇒YouTube動画)。
【布マスクの洗い方】
- 桶(容器)を用意して、洗剤を入れる(水に完全に溶かす)※
- 洗剤の中にマスクを入れて10分放置
- 10分後、軽く押し洗いをする(もみ洗いは×)
- 桶の洗剤を流し、水道水でマスクをすすぐ
- 手でマスクの水気を軽く切る
- タオルに包んで水気を切る
- 日陰で乾かす
※水2Lに対して0.7gくらいが目安
洗濯ネットにマスクを入れて、洗濯機に放り込んでいるだけでは、なかなか綺麗にならないイメージがありますよね。
しかし、同じ衣料用洗剤を使うにしても「手洗い」にするだけで、汚れが綺麗になるのです。
「こんなめんどくさいこと、皆本当にやってるの?」と疑問を持ちつつ、実際にこの手順で洗ってみると、私の場合は結構きれいになりました。
また、口紅の汚れがついてからあまり時間が経っていないのであれば、この方法だけでも十分に綺麗になるでしょう。
口紅がついてしまった部分にピンポイントで洗剤を垂らす場合は、洗剤が残らないようによくすすいでくださいね。
ちなみに、衣料用の洗濯洗剤であれば、なんでも良いとは思いますが、個人的にはあまり香りが強いものはおすすめしません。
マスクはずっと顔つけるものなので、変に香りがすると「うっ」となりますよ。
マスクについた口紅の落とし方2|塩素系漂白剤(注意点あり)
厚生労働省が紹介する動画内で紹介されていた方法です。
上記で紹介した布マスクの洗い方のあとに、塩素系漂白剤を使って、以下の手順で汚れを落とします。
【塩素系漂白剤でマスクの汚れを落とす】
- 桶(容器)を用意して、洗剤を入れる※
- 洗剤の中にマスクを入れて10分放置
- 10分後、たっぷりの水道水でマスクをすすぐ(2回)
- タオルに包んで水気を切る
- 日陰で乾かす
※水1Lに対して、漂白剤15mlが目安
- マスクが変色する可能性があるので、色物や柄物は注意する
- 使用するときは必ず手袋を着用する
厚生労働省が推奨しているのは塩素系ですが、色のあるマスクや柄物もマスクを使っている人いますよね。
色柄物のマスクを使っている人は、洗剤などを販売する花王の公式サイトで紹介されているマスクの洗い方がおすすめです。
花王がおすすめしているのは「酸素系漂白剤」。洗い方の流れは厚生労働省と同じです(花王 布マスクの洗い方⇒YouTube動画)。
ちなみに、わが家にもあるワイドハイターEXを使う場合、洗剤の中にマスクを入れて放置する時間は10分ではなく30分で、すすぐ場合は3回以上だそう。
実際にやってみると、私が使っている布マスク( ポリエステル91%、ポリウレタン9%)の口紅汚れは、かなり綺麗になりました。
やる前は面倒でも、やはりマスクが綺麗になるのは気持ち良いですね。
私が使ったワイドハイターEXは、こちら。
マスクについた口紅の落とし方3|台所用洗剤(中性洗剤)
※これは厚生労働省が推奨している方法ではありません。
洗濯洗剤の代用として、台所用洗剤を使うのも良いという話もあります。
SNSを見ると、布マスクではなく使い捨てマスクをこの方法で洗っている人が多いみたいですね。
洗い方は上記の衣料用洗濯洗剤を使ったときの「マスクの洗い方」と同じ。
国立感染症研究所感染症情報センターの「SARSに関する消毒」を参考にすると、分量の目安は「おおむね1リットルのぬるま湯に対して5~10cc程度以上の台所用合成洗剤」とあります(小さじ1程度)。
たとえば、常時替えのマスクを持っていて、出先で汚れたらすぐに洗いたいというときにも活用できそうです。
ちなみに私も試してみたいのですが、ファンデーションは勿論、口紅に色落ちました。
マスクについた口紅の落とし方4|メイク落とし
※これは厚生労働省が推奨している方法ではありません。
洗濯洗剤も無い、漂白剤もない、台所用洗剤もないときに使える最後の技が「メイク落とし」。
「メイク落としでマスクの汚れを落とす」と推奨している機関はないので、分量などの目安を参考にできるものがありません。
ただ、SNSを見ると、割と使っている人もいるみたいですが、分量は自己判断ということになりそうです(私なら小さじ1かな)。
顔についたファンデーションや口紅が落ちるのですから、マスクについた化粧も落ちるでしょう。
マスクについた口紅を落とすときに注意点
マスクについた口紅を落とすときの注意点を紹介します。
布マスクの素材によっては、洗えないものもある(洗濯記号を確認)
衣類もそうですが、洗濯するときは、まずマスクの洗濯記号を確認しましょう。
「面倒くさい」「いつの日からか表示が変わって分からない」と思っている人もいるかもしれませんが、とりあえずは下の記号があるかどうかだけでも確認してみてください。
(画像引用先:花王)
上記の画像があると、洗濯できません。
最近はいろんなマスクが販売されていますが、オシャレマスクだと色んな素材のものがありますからね(洗えないマスクって何)。
逆に、上記のように「×印」がついていなかれば洗えます。
もみ洗いはしない、洗濯機だと布が痛む可能性がある
もみ洗いをすると、繊維を痛めたり、型崩れする場合があるので、もみ洗いはNGです。
(でも、マスクの口紅がついた部分って、もみ洗いしたくなっちゃうんですよね。)
私は、定期的に布マスクを購入するのですが、新しいマスクの場合は、ガーゼを使ったり、口紅は塗らずにリップクリームで我慢するなど、口紅がつかないように気をつけます。
しかし「このマスクだいぶ使ったな」というマスクの場合は、もみ洗いしちゃいます(口紅の汚れが気になって仕方ない)。
そして型崩れを感じたら、新しいものを購入して、古いものは処分するといった感じ。
時間が経つと落としづらくなるから、汚れたら早めに落とす
布マスクは「1日1回洗濯する」が推奨されています。
特に、口紅などの汚れは時間が経つと落としづらくなるので、できれば毎日「洗濯洗剤で洗う→漂白剤で洗う」を手洗いでするのが良いでしょう。
(どうしても疲れてできないという日は、洗濯機で許してって時はありますけどね。)
改善方法を紹介!(インナーマスクやマスクにうつりにくい口紅)
お気に入りのマスクは、できれば長持ちさせたいですよね。
最近だと、マスク関連に商品もたくさん販売されていて、口紅の汚れを防いでくれたり、汚れをつきにくくしてくれるものもあります。
個人的に、口紅でマスクを汚したくない人におすすめしたい製品は、以下の通りです。
【マスクにつく口紅の改善方法】
- インナーマスクや使い捨てガーゼ
- マスクに色が付きにくい口紅
- 立体的(唇がマスクにつかない形)になっているマスク
私の場合は、上記を使用することで、マスクに口紅があまりつかなくなりました。
上から順に説明すると、まずは「インナーマスクや使い捨てガーゼ」。
マスクに口紅をつけたくないのであれば、直接、唇がマスクにつくことを防ぐのが一番ですよね。
インナーマスクは正直まだ未知な世界ですが、使い捨てガーゼだと色んな製品が販売されているし、大容量で売っているので、1箱あっても良さそう。
次に、マスクに色が付きにくい口紅。
有名なのは「アディクション ザ マットリップ リキッド」ですね。
マスク生活になってからというもの、私もこればかりつけています。程よく唇に色がついて、ティッシュオフをすれば、ほぼマスクに口紅がつかないです。
また、布マスクを選ぶときにも、唇がマスクに付かない立体的な仕様のマスクを使うのがおすすめ。
有名なもので言うと、ピッタマスク(PITTA)ですが、あんな感じで立体的になっていると、唇がマスクにつきづらいですよ。
他にも、ネットで「口紅がつきづらいマスク」「メークが落ちにくい3Dマスク」と調べると色々でてきます。
使い捨てのガーゼのみ、参考例としてAmazonリンクを貼っておきます。
マスクについた口紅は落とせる!洗濯機ではなく手洗いがおすすめ
先ほども触れた通り、洗濯機で洗うと、マスクの汚れをピンポイントで落とすのは難しいです。
しかし、手洗いであれば、汚れを目で確認しながら洗濯することができますし、何よりしっかり洗うことができます。
基本的には、衣類用洗剤と漂白剤があれば、口紅を含めて色んな汚れが落ちるので、まずは試してみてくださいね。