インターネットを見ていると「脇を脱毛してから汗の量が増えた」という声をよく見かけますよね。
正直、私も脇の脱毛した後「なんか自分めっちゃ汗かくようになった気がする」と感じる場面が何回もあったので「脱毛をしたせいかも」と気になっていた時期があります。
実際のところ、脇の脱毛と脇汗に関連性はあるのでしょうか。
本記事では、脇の脱毛と脇汗の関連性、脱毛後に脇汗の量が増えたと感じる原因、その改善方法について紹介します。
脇を脱毛したら、汗をかく量が増えた?脱毛と脇のニオイの関連性
結論からいうと、脇の脱毛と汗の量に関連性はありません。
つまり、医学的には、脇を脱毛したからといって、汗のかく量が増えたり、減ったりすることは無いし、汗の臭いがきつくなったり、逆にワキガの臭いが改善されることもないのです。
ただ「脇の臭い(におい)」に関して、脱毛サロンミュゼの公式サイトを参考にすると、以下のような記載があります。
ワキを脱毛すると肌のムレが軽減し雑菌も増えにくくなるため、ワキのニオイの根本的な解決につながります。
(引用先;ミュゼ公式サイト)
腋毛がないことによって「汗が蒸発しやすくなる=雑菌の繁殖が防げる」というのは事実なので、脇の臭いを抑える効果は若干、期待できそうですね。
ただ女性の場合、腋毛を伸ばしている人は滅多にいないし、脱毛をしたからといって劇的に脇汗に臭いが軽減されということは無いでしょう。
他にも、腋毛を毛抜きで抜く人もいますが、毛抜きで抜くと、汗が分泌される「エクリン腺」と「アポクリン腺」という2つの汗腺のうち「アポクリン腺」を刺激して、汗の分泌が活発になることがあります。
「間違った自己処理をしない」という意味では、脱毛をすることで脇汗の臭いを軽減するかもしれませんね。
脱毛をしてから脇汗の量が増えたと感じる原因とは
「えーでも、体感的には脱毛後の方が以前と比べて汗の量が多くなったんだけどな」と納得できない人もいるのではないでしょうか。
冒頭でも触れた通り、実際、私も脱毛した後「なんか汗をめっちゃかくようになった」と感じたことがあるので、気持ちがよく分かります。
では、なぜ汗の量が増えたように感じるのか、以下原因を紹介します。
脇汗を気にしていると、余計に発汗してしまうから
汗をかく原因は「温熱性発汗」と「精神的発汗」。
その名の通り、温度調整のための発汗と、ストレスや緊張など精神的な面からくる発汗です。
暑いから汗をかくというのは、なんとなく日頃から体実感していますが、精神的発汗って緊張したときくらいにしか自覚しないですよね。
しかし「脱毛したから脇汗の量増えたかも」と気にするという小さな意識でも、無意識に体はストレスを感じ、汗をかいてしまいます。
汗は自分の意思でコントロールするものではなく、脳が体温上昇、精神的な緊張や興奮などの刺激を感じて勝手に発汗するものなので、なんだか不思議ですね。
腋毛がないから、汗が肌をつたう感覚がわかるから
汗を肌につかないように、汗の進路を誘導するのが脇毛の役割の一つ。
でも脱毛によって脇毛がなくなると、汗がそのまま肌にしたたってくるのが「自分は汗をかいている」と感じやすくなる原因です。
汗が脇を通過して体をしたたるあの感じ、気持ち悪いですよね。
また、腋毛がないと服に脇汗のシミができやすくなることもあり、それで「汗の量が増えた」と錯覚するみたい。
個人的には、脱毛する前も腋毛の処理はしていたので「脱毛前と脱毛後で、そんな脇の状態違うか?」と疑問なのですが。
やはり、腋毛のチクチク感がないのですから、それだけの差はあるのかもしれませんね。
脇汗の量や脇汗に臭いが気になるときの改善方法
脇汗の量や脇汗に臭いが気なるときの改善方法は、以下の通りです。
【改善方法】
- 汗をかいたらこやめにふき取る、肌着を着るようにする
- 制汗剤などで脇汗をケアする
- ニオイの強い食事の取り過ぎに気をつける(アルコールや肉など)
- 身に付ける衣服の素材や洗濯方法を工夫する
以下、それぞれの解決策の具体的な内容について、紹介します。
汗をかいたら、こまめにふき取る、肌着を着るようにする
脇汗をかいたまま放置していると、雑菌が増殖してしまい、臭いが気になることも。
汗をかいたとき、こまめに汗ふきシートやティッシュなどで拭きとることで、汗の臭いはかなり軽減するでしょう。
また夏場、Tシャツ1枚でいるよりも、脇汗パッドなどがついているインナー(肌着)を着るようにすると、汗ジミもできないのでおすすめ。
制汗剤などで脇汗をケアする
ドラックストアなどにいけば、ロールオンタイプ、スプレータイプ、クリームなど多くの制汗剤が売られれています(勿論Amazonなどでも購入できる)。
制汗剤には殺菌成分があるので、気になる脇汗の臭いを抑えてくれるでしょう。
有名なものでいえば、この「デオナチュレ ソフトストーン」。
「ケアしている」という事実があれば「周りの人に汗の臭い、嫌がられてるかも」「自分、いま汗かいてるかも」というときにも、自信をもっていられるので、精神的なものからくる発汗も軽減されそうです。
ニオイの強い食事の取り過ぎに気をつける(アルコールや肉など)
実は汗自体には臭いがなく、皮膚にいる常在菌によって、体から不快な臭いが発生していることもあります。
体臭は日頃の食生活の影響を受けやすく、たとえば、ニンニクや玉ねぎ、香辛料、肉や牛乳、チーズなどの動物性たんぱく質・脂質が多い食事ばかり食べていると、体臭が発生しやすくなります。
アルコールやタバコ(タバコのヤニ)なども同様、体臭の原因になります。
逆に、体臭を抑える食べ物を意識して食べるようにしていれば、汗の臭い、体臭を気にしなくて済むかもしれません。
たとえば、お酢、梅干し、海藻類、食物繊維などを意識して、食事に取り入れましょう。
身に付ける衣服の素材や洗濯方法を工夫する
汗の臭いが気になるとき、自分の体臭が原因ということもありますが、身に付けている衣類が原因ということも意外と多いです。
以下の項目に当てはまるとき、衣類から生乾き臭や雑菌臭がしている可能性が高いのでチェックしてみましょう。
【生乾き臭チェック】
- 「汗」というよりも「水」で濡れると服の臭いが気になる
- 洗濯物が乾くのに3日以上かかっている(湿度が高いと雑菌が繁殖する)
- 汗をかいた服を数日間放置している(雑菌が繁殖する)
- 一度に洗濯する量が多い、洗濯機にパンパンに衣類を詰め込んでいる(汚れが取れない)
- 衣類をしっかり伸ばさず重なる範囲が多いまま干している(雑菌が繁殖する)
部屋の湿度が高いときは、除湿器を使ったり、洗濯物が多いときは面倒だけど数回に分けると良いですよ。
個人的におすすめなのは「洗濯マグちゃん」と言われるマグネシウムの製品で、これを入れて洗濯すると、汚れ以上に臭いが気にならなくなります。
あと、洗濯機を購入したときに、家電屋さんの店員さんが「洗濯するときは7分目まで」と言っていたので、洗濯機の機能を高めるためにも、一度に洗濯物を詰め込み過ぎないように気をつけるのも大事みたい。
自分の汗の臭いが気になるときは、洗濯方法を見直してみましょう。
脱毛しても汗の量が増える事は無い!臭いは抑えられる可能性が高い
まだ脱毛をしていない人は、脱毛しても汗の量が増えることは無いとわかると、ちょっと安心しますよね。
逆に既に脱毛後、体感として「汗の量増えた」と思っている人は、記事内でも触れた通り「脇汗を気にすることによる発汗」「脇毛がない分、汗が体に滴る」「汗ジミができる」といったところに、原因があるということを知って安心したと思います。
また、汗の量以外にも「臭い」が抑えられるのであれば、一石二鳥かもしれません。