私もよく家族から「食品添加物、気にしすぎ」と言わるし、自分でもそう思います。
買い物に行くと「何を買っていいか分からない」「何が安全なのか分からない」と思うこともありましたが、冷静に考えれば、市販で売っているものは自宅で作るよりもはるかに衛生面、栄養面においても考えられているものが多いのです。
本記事では、危険と言われる食品添加物について説明するのではなく、ただただ食品添加物を気に過ぎて疲れている人は、どのようにしたら暮らしが楽になるのか、食品添加物との付き合い方などを紹介します。
食品添加物を気にしすぎて疲れている人は意外と多い
厚生労働省のe-ヘルスネットを参考にすると、食品添加物とは以下の通り。
【食品添加物】
食品添加物とは、食品の製造過程または、食品の加工・保存の目的で添加される物質のことです。
(引用先:厚生労働省)
私も含めて、一部の人はこの食品添加物を気にする生活を送っています。
たとえば、ヤフー知恵袋を覗いてみると「食品添加物」に関する悩みは約370件あり、それぞれの投稿の閲覧数は300回~3,000回。
数字もかなり大きいことから、食品添加物がどれだけ人々の関心を集めているのかが分かります。
投稿を覗いてみると、妊娠や出産をキッカケに食品添加物が気になりだしたという人や子どもに食品添加物が入ったお菓子や加工食品を食べさせて良いのか、どれくらい気にするのがべきなのかなどと悩んでいる人が多い様子。
私も数年前、安部司さん著の「食品の裏側―みんな大好きな食品添加物」(リンク先:Amazon)という本を読んでからというもの、スーパーで買い物するたび、食事をするたびに、脳裏に「食品添加物」の言葉が浮かびます。
自分の中でも「気にしても仕方ない」という気持ちもあれば「でもやっぱり気になる」という気持ちもあり、とにかく日々疲弊しているのは確かです(買い物にいくのが一番の苦行)。
健康意識が高いことは良いことだとは思いますが、それが時に自分を苦しめることってあるんですよね。
食品添加物を気にし過ぎて、疲れる原因とは
食品添加物を気にして疲れる原因は、以下の通りです。
【食品添加物を気にして疲れる原因】
- 「食品添加物」に対して、不安感や恐怖感がある
- 調べても難しいことばかりでよく分からない
- 今の日本で食品添加物を避けて生活するのはほぼ不可能
- 周囲の理解を得ることができない、変人扱いされる
先ほども触れた通り、私自身、食品添加物を気にし過ぎて疲れることがあるのですが、誰からか強制されている訳でも無し、自分が好きで気にしているのになぜこんな疲れるのか、疑問に思っていました。
ただ、原因が分かると冷静になることができるので、自分が何に疲れているのか、はっきりさせるのは良いですよ。
以下、それぞれの項目について、詳しく説明します。
「食品添加物」に対して、不安感や恐怖感がある
食品添加物について知るキッカケは人それぞれですが、悪意はないにしても、食品添加物に対して不安や恐怖を煽るような謳い文句のある書籍などがあるのも事実。
より多くの人に興味を持ってもらうためには、少し強めのインパクトを残す必要があるからでしょう。
しかし、そうった書籍にあるような食品添加物のマイナス面だけ捉えてしまうと、食品添加物を気にし過ぎる生活を送るはめになります。
そして、食品を買ったり、食事をするのは毎日のことですから、度々「食品添加物ってどうなんだろう」「食品添加物ってこわいな」などと考えることによって、疲弊してしまうのです。
味の素の公式サイト「ホントに知っていますか?食品添加物のこと」にもある通り、もし食品添加物がなくなってしまった場合。
生鮮食品は日持ちしないからすぐに悪くなり、食中毒になる可能性が高くなったり、せっかく買ったお菓子でも触感や味わいが悪かったり、毎日の食生活が味気ないものになってしまいます。
最初の印象が「不安」「コワイ」「危険」だと、そこから意識を離すのって難しく、そういった食品添加物のメリットや恩恵を忘れてしまうんですよね。
調べても難しいことばかりでよく分からない
不安や恐怖心があると、市販で売られている商品の食品添加物の安全性を疑ってしまったり、気にしすぎてしまいます。
でも、詳しく調べれば調べるほど、専門的な知識が必要になるし、難しい言葉、知らない物質の名前が次から次へと出てきて、キリがありません。
でもそれは「国や食品企業が親切じゃない」とか「消費者に分からないように、事実を隠蔽している」というわけではないのです。
事実、食品添加物に関する知識は、しっかり国でも情報開示がされていて、厚生労働省の「食品添加物」こちらのページに詳しい情報が載っています。
また、食品関係の企業は、しっかり食品衛生法などの法に従って製造・販売してるので、そもそも度を越して心配する必要はないのです。
食品添加物を避けて生活するのは、ほぼ不可能
食品添加物を気にしている人が一番身に染みていると思いますが、食品添加物を避けて生活するのは、ほぼ不可能です。
たとえば、お味噌汁をいちから作るとしたら、昆布や煮干し、鰹節から出汁をとることになりますが、たまにするくらいなら良いけど、それが毎日だと、かなり手間と時間がかかって大変です。
粉末出汁、お菓子、カップラーメン、加工肉、加工食品に頼らずに生活すると、時間や手間、人との関わりの面で苦労します。
上記で触れた通り、市場で出回っている食品は一定の安全性が認められたものであり、人間の歴史、知恵から生まれたものが「食品添加物」です。
それに頼らずに暮らそうとすると、時間と手間がかなりかかってしまって、疲れてしまう原因になります。
周囲の理解を得ることができない、変人扱いされる
食品添加物を気にしすぎて疲れているのに加えて、家族や友人、知人から「気にしすきだよ」「そんなに気にして何の意味があるの」などと煙たがられたり、嫌味を言われることってあります。
たとえば、ただ家族の健康を守ろうと思って、食品添加物の知識をつけようと思ったのに、家族から理解が得られない、むしろ嫌がられるなんて、ショックですよね。
上記で触れた通り、日々の買い物や食事の選択、調べれば調べるほどチンプンカンプンな食品添加物。
それに加えて、家族や友人からの非難などによって「自分は気にしすぎているのかもしれない」「もうどうしたらいいか分からない」という自己嫌悪に陥っている人もいるでしょう。
食品添加物を気にし過ぎて疲れたときの対処法
食品添加物を気にしすぎて疲れたときの対処法は、以下の通りです。
【対処法】
- 「無理のない範囲」「できる範囲」で気をつければ良い
- 食事以外の健康面にも目を向ける
- 自分の考えや価値観を他人に押し付けない
それぞれの項目について、詳しく説明します。
「無理のない範囲」「できる範囲」で気をつければ良い
既に食品添加物に関する知識を持っている人が「食品添加物は気にせず生活する」というのは難しいと思います。
本来、健康に気を使ったり、添加物の知識を得ることは良いことですが、気にし過ぎて疲れるという場合は「無理はしない、できる範囲で気をつける」「完璧である必要はない」と自分に言い聞かせることが大切。
たとえば、私の場合「調味料は少し値段が高くても原材料がシンプルなものを使う」など使う頻度が高いものだけを特定して気を付けるようにしたり、「疲れているときは外食、出前OK」「友人と一緒に食事をするときは気にしない」というちょっとしたルールを作って、自分の不安などを制御し、納得できる買い物を心がけています。
食事以外の健康面に目を向ける(食事にストレスを感じていたら本末転倒)
食事に細心の注意を払っていても、睡眠不足だったり、ストレス過多な毎日を過ごしていては健康も何もありません。
食品添加物を気にし過ぎてストレスになっているのであれば「自分は少し過敏になり過ぎているかも」と一呼吸置き、「食品添加物を気にする自分」と距離を置きましょう。
実際、食品添加物を一切気にせず生活していても、80歳まで健康で生活している人って、世の中に沢山いますからね。
私も自分の命を支える毎日の食事に気をつける大切さは感じているものの、ストレスや睡眠不足の方が色んな病気の根源になりそうなので、そういう意味では食事よりも気をつけています。
自分の考えや価値観を他人に押し付けない
食品添加物を気にしている人の中には、パートナーや子どもなどの家族、友人知人などの健康も気にしている人もいるかもしれません。
しかし、自分以外と人にもそれぞれ食事に対する価値観がありますから「食品添加物に気を付ける」という価値観を他人にまで強要しないように気をつけましょう。
たとえば相手が子どもであっても、ある程度は子どもの意見(〇〇食べたい)を尊重してあげて、「食べ過ぎないように気を付けてあげる」のはこちら側で調整するなど。
このように適度な線引きをして対処することで、罪悪感を感じることなく、お互い平和に暮らすことができます。
食品添加物とは上手に付き合うことが大切
健康に気をつけることは大切ですが、なんでも過度になるのはよくありませんから、食品添加物に気を付ける自分とも適度に距離を置きながら生活しましょう。