モデルさんや女優さんの中でも実践している人が多い「水洗顔」。
モデルさんや女優さんがしていると真似をしたくなりますが、「肌の汚れがちゃんと落ちてない気がする」「水だけでいいの」など、色々気になりますよね。
本記事では、水洗顔に適した肌質や水洗顔後のスキンケアについて紹介します。
水洗顔って何?
水洗顔とは、その名の通り、水だけで洗顔すること。
水といってもキンキンに冷えたものではありません。顔につけて「冷たっ」とならない程度の「ぬるま湯」です。
水洗顔の方法は、ぬるま湯で10回ほどやさしく顔の表面を濡らす(こすらない)、顔全体を流した後は顔にタオルを当てて水分を吸い取る、これだけ。
乾燥肌や敏感肌の人は「水洗顔」だけでOK
乾燥肌や敏感肌の人は、他の肌質の人よりも乾燥しやすいです。
乾燥肌や敏感肌の人は、洗顔料を使うことで、皮脂を落としすぎてしまい、肌が余計に乾燥してしまうことも・・・(バリア機能の低下)。
また肌が乾燥してるのに「洗顔がちゃんとできてないから、ニキビができるんだ」と洗顔を頑張ってしまうと「洗顔をして乾燥する→皮膚が肌を守ろうと過剰に皮脂を分泌→ニキビができる→そのニキビをなくそうと洗顔→乾燥・・・」という悪循環を招きます。
そのため、乾燥肌や敏感肌の人は「水洗顔」だけで十分です。
また乾燥肌や敏感肌の人は、洗顔剤自体が肌に合わずに肌トラブルに繋がっていることもあるので、水洗顔にかえるだけで肌の調子が良くなったり、肌トラブルが収まったりすることもあります。
脂性肌の人には向いていないかも。その場合、洗顔剤は何を使うべき?
水洗顔は乾燥肌や敏感肌、普通肌の人に向いています。しかし、顔がべたつきやすい脂性肌の人が水洗顔にしてしまうと、水だけでは顔の脂を落としきれず、ニキビができやすくなってしまうことも・・・。
また脂性肌の人は皮脂の分泌が多いので、水洗顔しただけでは「なんかすっきりしない」「肌がべたついて気持ち悪い」と感じることがあるかもしれません。
そういう場合は水洗顔を無理に継続するのではなく、洗顔剤を使用した方が良いですね。
洗顔剤を選ぶ時には、自分の肌に適したものを選ぶことも重要。
世界で最も大きな皮膚科医の組織の一つ米国皮膚科学会によると、脂性肌の人にはオイルフリーやノンコメドジェニックの製品を選ぶことが推奨されています。
※オイルフリーとは・・・オイルが配合されていない製品
※ノンコメドジェニックとは・・・商品テスト上、ニキビの初期症状が一定の基準で現れなった化粧品に記載される(例:キュレルやオルビスなど)
乾燥肌の人は、アルコールや香料が入っている製品を避けた方が良いです。
ただ肌質は人それぞれ、自分の肌に合うかどうかは、実際に試してみないとわかりません。
すぐに効果がでるものではないので、2週間ほど様子を見て、水洗顔を継続するかどうか判断しましょう。
水洗顔をした後のスキンケア方法
水洗顔をした後のスキンケア方法について紹介します。
保湿剤やワセリンを塗る
水洗顔をした後は、保湿剤やワセリンを塗りましょう。
といっても、ワセリンは「保湿剤」というよりは肌の乾燥を防ぐ・肌を保護するという役割であって保湿する効果はありません。
そのため、普通肌の人はワセリンだけでも良いかもしれませんが、乾燥肌や敏感肌の人は保湿剤を塗った方が良いでしょう。(ワセリンだけなら乾燥するから)。
ベタつくのが苦手なら化粧水だけでも・・・
べたつくのが嫌・苦手という場合は、化粧水だけでも塗りましょう。
保湿効果は乳液やクリームと比べて、保湿効果は低くなりますが、塗らないよりはマシです。
もちろん、普通肌の人や脂性肌の人は、自分の肌から皮脂が分泌されて「天然保湿」されることもあるので、化粧水すら不要な人もいるかもしれません。
水洗顔の注意点
以下、水洗顔に関わる注意点について紹介します。
すぐに効果がでると勘違いしてはいけいない
先ほども触れた通り、水洗顔に変えることで、肌の調子がよくなることはあります。しかし、すぐに肌が改善されるわけではありません。
肌にはターンオーバーといって、肌の循環サイクルがあります。
ターンオーバーとは、新しい細胞が古くなって、一定の期間で剥がれ落ちて、また新しい細胞ができるサイクルのことです。
一般的に、新しい肌に生まれ変わるには28~35日かかると言われているため、水洗顔を取り入れた初日・一週間経ったくらいでは、まだまだ効果は現れません。
2週間様子を見て、それから1か月様子を見て・・・と長い期間をかけて、自分の肌がどう変わったのか観察する必要があります。
また肌トラブルが水洗顔で「治る」わけではありません。水洗顔はあくまでも洗顔によるトラブルを避けたから、乾燥しなくなったなどの効果ができるというだけです。
ニキビや肌に異常があるときは、病院に行きましょう。
水洗顔後、何も塗らないのは無防備すぎる
よく水洗顔は「肌断食」といって、水洗顔後には何も塗らない方法を推奨しているところもあります。
人間に自然治癒力や肌バリアの機能を回復させるために、あえて保湿剤を塗らないのです。
先ほども触れましたが、普通肌・脂性肌の人は保湿剤を塗らなくても問題ありませんが、乾燥肌や敏感肌の人はNG。
乾燥肌や敏感肌に人が何も塗らずにいると、ただ肌が乾燥して、砂漠状態になるだけです。肌にとって乾燥は大敵、必ず保湿剤を塗ってくださいね。
「保湿剤がいらない肌になりたい」というのが目標なら、できれば徐々に、保湿剤の塗る量や面積を減らしていくという方法の方が肌には優しいです。
ゴシゴシ洗うのはNG、肌はこすらない
肌への摩擦は、完全にNG。
肌が傷ついてしまいますから、肌をこすって洗うのは避けてくださいね。あくまでも水で洗い流すのは表面の汗やほこりですから、ゴシゴシ洗う必要はないのです。
よくCMなんかでも肌の汚れのイメージ(肌にはこんなに汚れが溜まっている的な)を見ているので「肌が汚い」という気になりがちですが、あれはただのイメージに過ぎません。
角栓や鼻の汚れが気になるときは優しく指でなぞる
水洗顔をするだけでは角栓が残ったり、肌の汚れが気になるときがあります。そういう時は、優しく指でなぞって汚れを落としましょう。
また一週間に一度「鼻周りだけ汚れを落とすパックをする」などもおすすめです。
ちなみに、毛穴汚れで最近人気なのは「イニスフリーのスーパーヴォルカニック クレイマスク」。
SNSでも有名で、芸能人のローラさんも使てっていたので、私も使ってみましたが、鼻周りの汚れがすっきりしますよ。
乾燥肌さんは水洗顔を試す価値あり
私も乾燥肌で悩んできた人生でしたが、高校生の時、雑誌のモデルさんが水洗顔をしていることを知ってから水洗顔を実践しています。
当時は「洗顔剤を使わないと肌は汚い状態」だと勘違いしていましたが、水洗顔にしてからの方が明らかに肌の調子が良いです。(5年間くらい)。
おそらく洗顔剤が合わなかったのが原因ですが、私のように水洗顔に変えて肌の調子が良くなる人もいるでしょう。
気になる方は、実践してみてはいかがでしょうか。