何でもすぐに決められない、聞かれたことに即答できない…という人は、自分が優柔不断だと感じることも多いのではないでしょうか。
返事ができずに人を待たせてしまったり、「優柔不断だよね」なんてはっきり言われてしまった場合は要注意。もしかしたら改善した方が良いかもしれません。
本記事では優柔不断とは何か、優柔不断の人の性格や傾向、短所か長所か、優柔不断の改善方法など詳しく紹介します。
優柔不断とは
優柔不断の人の性格、傾向
優柔不断な人の性格には共通している特徴や傾向が見られます。
自分が当てはまるかどうかも含めて一つずつ見ていきましょう。
周りに流されやすい
優柔不断な人は、誰かの意見を聞くたびに、「確かにその通り!じゃあそれに決めた!」となりやすい傾向があります。
ただ相手が一人だけだったら決断が早いのですが、複数の意見を聞いてしまうと、皆がそれぞれに正しいような気がしてしまい、結局「どれにしたらいいんだろう…」と決められなくなってしまうのです。
何事も深く考えすぎる、過度に心配する
優柔不断な人は何事も深く考えすぎるあまりに決断ができないということがあります。いわゆる心配性といった感じ。
たとえば会社の同僚に「水曜日、飲みに行かない?〇〇さんも来るんだけど。」と誘われたとします。
そうすると「行ったら楽しそうだけどちょっと気が乗らない…。でも断ったら仲間外れみたいになるかな…。」と深く考えすぎたり「せっかくの誘いなのに行かなかったら後で後悔するかな…。」などと心配になるのです。
要するに考えすぎなんですよね。
完璧主義で失敗を許せない
優柔不断な人は「決められないよ~」と可愛く見えて、意外と失敗を許さない完璧主義だったりもします。
「最善の選択をしないとダメ」と自分に厳しいのでなかなか決め兼ねてしまうのでしょう。
一度答えを出したことに対して後ろ髪が引かれる
優柔不断な人は、自分の出した答えに自信がなく何回も振り返る傾向があります。
たとえばレストランに行った場合、パスタをオーダーしたにも関わらず、何回もメニューを見返して「やっぱりピザにするべきだったかな…」と考えてしまうのです。
メリット、デメリットを両方考えたい
優柔不断な人は物事のメリット、デメリットの両方を考えたい人でもあります。
たとえば旅行でハワイかフランスかを選ぶ場合、「ハワイは日本人が多くて安心、でも海外に来たっていう感じはあまりないかも。その点フランスの場合は海外に来た感がすごい。でもトラブルになったときに英語が通じなかったら困る…。」というような感じです。
どっちも考えた上で結果として良い方を選びたいのです。
そもそも優柔不断は短所?長所にも言い換えられる?
優柔不断という言葉は「はっきりしない」「自分の意見がない」など、マイナスのイメージで用いられる言葉です。
でも優柔不断は本当に短所なのでしょうか。
優柔不断が短所になるのは、人に返事を待たせている時。
誰かに意見を求められた時にいつまでたっても返事ができないと、「早くしてよ」とイライラさせてしまいます。
自分だけの問題であれば良いのですいが、人を巻き込んでいる時は注意しましょう。
一方、優柔不断を長所として言い換えるならば、以下のようになります。
- 人の意見に耳を傾けられる
- 物事を慎重に考えられる
- 真面目
- 物事のプラス面とマイナス面が両方分かる
自分をアピールする必要がある就職試験の面接などでは、このように言い換えることが大事ですね。
優柔不断を改善するおすすめの方法
優柔不断だという自覚があったり、誰かに言われたことがある人は、できるなら改善したいと思うでしょう。
人をイライラさせてしまうのは自分だって嫌ですよね。
ここでは取り組みやすい優柔不断の改善方法を紹介します。
タイムリミットを決めて決断する
決められない…と悩んでいても時間は有限。いつかは決断を迫られます。
自分のことであればずるずる何年でも悩んで良いのですが、誰かを巻き込んでいる場合は問題ありなので、タイムリミットを決めましょう。
たとえば誰かにAかBかの返事をしなくてはいけない時、「3日考えさせて」と自分から期限を言い渡すのです。もしくは「3日経っても決められなかったら、Aにするね」と言ってしまいましょう。
そうすることで答えに自信がなくても決めるしかない状況になります。
一度決めたら捨てた選択肢を振り返らない
一度決めたことに対して振り返るのはやめましょう。
決めた方の選択肢のことだけを考えて、捨てた選択肢のことは一切思いださないことが大事です。
完璧な決断をしようと思わない
完璧な決断じゃないとダメだという厳しい考えを捨てて、よりベターな決断ができるように、少し考え方を柔らかくしてみましょう。
もちろん「やっぱりこっちを選んでよかった」と思えるのが一番ですが、何十年も完璧に生きてきたなんていう人はおそらくいません。
「こうしとけば良かった」と後悔するもきっとありますが、そこから学ぶことも多いので、あまり完璧にこだわりすぎないことが大事です。
悩む必要があることか冷静に考えてみる
優柔不断な人の程度にもよりますが、果たして本当に悩む必要があることかを冷静に考えてみることも大事です。
たとえば食べ物のチョイスで悩んだ場合、本当にそこまで悩むものかをよく考えてみると、間違った選択をしたからといって重大な事件になるかというと全然そうではなかったりします。
仕事関係だったらその後の人生を左右することになり得るので、悩む気持ちも分かりますが、「そんなこと大したことじゃないよ」というようなことであれば、早く決断する方が悩んでいる時間も無駄にならないでしょう
人の意見を聞くときは人数を決める
何人もの人に意見を聞くときは、聞く人数をあらかじめ決めておくのもおすすめ。
多くても2~3人程度がちょうどいいかもしれません。4~5人になると気持ちがそのたびに揺れてしまう可能性が高いでしょう。
またインターネットで検索しすぎないことも大事です。不安をあおるような記事が多いですからね。
優柔不断は長所とも言えるが、良いチャンスを逃さないように気をつけよう
今回は優柔不断について話しました。
優柔不断は早い決断ができないことを指しますが、全くの短所とも言い切れず、物事のメリット・デメリットを慎重に考えられるとか、人の意見も大事にするという長所とも言えます。
ただ人をあまりにも待たせてしまうと一気に短所に転じるので注意が必要です。
優柔不断を改善する方法
- タイムリミットを決めて決断する
- 一度決めたら捨てた選択肢を振り返らない
- 完璧な決断をしようと思わない
- 悩む必要があることか冷静に考えてみる
- 人の意見を聞くときは人数を決める
何事にも「タイミング」がありますが、早く決断できないことによってせっかくのチャンスを逃さないように気を付けていきましょう。
優柔不断とは、ぐずぐずして物事の決断が鈍いことを言います。
たとえばコンビニでおにぎりを買う時に、明太子にするか鮭にするかで10分以上も悩むとか、次のデートは家でまったりするか遠出をするかで悩んで、ぎりぎりまで返事ができない…なんて人は一般的に「優柔不断な人」と言われるでしょう。
自分、もしくは周りにもそんな人がいるのではないでしょうか。