社会人2年目のある日、自宅で靴を脱いだ途端もわっと酸っぱい臭いが。よく確かめてみるとさっきまで履いていた靴からの臭いでした。
実家の父親の革靴が臭いなと思ったことはありましたが、まさか自分からこんな臭いがするなんてドン引きで、かなりショック…。
足の臭いは、悩んでいても「私足臭いんだけどさ…」なんて周りにもなかなか相談しづらいですよね。そこで今回は、足が臭くなる原因、対策グッズをまとめてみました。
足が臭い…。原因は?
足が臭くなる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
毎日同じ靴を履くことで雑菌(常在菌)が繁殖しやすくなっている
足が臭くなる一番の原因は、雑菌(常在菌)によるもの。本来常在菌は皮膚を守る役目をしていますが、繁殖しすぎると臭いのもとになるため注意が必要です。
常在菌は、エサと温度、湿度の3要素が揃うとあっという間に繁殖します。
- エサ:人の汗や皮脂、爪垢など
- 温度:雑菌の繁殖しやすい人肌の温度が保たれやすい
- 湿度:コップ1杯程度(200ml)の汗が出て高湿度が保たれやすい
つまり人の靴の中は、以下の通り常在菌が繁殖するには最高の場所ですね。
そのため蒸れやすい革靴やパンプス、ブーツなどは、メッシュ生地のシューズなどに比べて高湿度が保たれやすく、雑菌の温床となりやすいと言えます。
水虫によって皮膚に雑菌が入り込んでいる
足が臭くなるのと同じ条件下で起こりやすいのが水虫。
水虫になったからといって足が臭くなるわけではありませんが、水虫によって荒れた皮膚の中に雑菌が入り込むことで臭いが生まれることも。
水虫はそう簡単に治らないので、通院しながら根気強く治していく必要があります。
不規則な生活やストレスによる疲労臭
「疲労臭」は、不規則な生活を送っていたり、ストレスが溜まったりすると出てくる嫌な臭いのこと。
疲れが溜まって肝臓の働きが悪くなると、分解しきれなかったアンモニアが汗と一緒に出てくることで臭いの原因になります。
精神的に負担の大きいプロジェクトを抱えていたり、上司や先輩の顔色を気にしないといけない会議があったりした日に足の臭いが気になったら、それは身体が疲れている証拠かもしれません。
足の臭いを取るためにできる対策は?
では、足の臭いを取るためにはどのような対策をすべきなのでしょうか。
- 1日履いた靴は2日以上休ませる
- 替えの靴下を用意する
- 足裏を石鹸で洗う
- 足裏や靴に使える対策グッズを使う
一つずつ見ていきましょう。
1日履いた靴は2日以上休ませる
靴はなるべく毎日違うものを履きましょう。最低限2日以上は休ませておきたいですね。
日を空けることで靴の中の湿度を下げて雑菌の繁殖を防ぎやすくしますし、靴も長持ちしやすくなります。
仕事に欠かせない革靴やパンプスなどは3足ほどは揃えておき、ローテーションして使うようにしましょう。
もちろん使わない日は簡単に水洗いしたり、日干しをして乾燥させたりして靴のケアも忘れずに。
替えの靴下を用意する
取引先との打ち合わせや会議など、緊張してしまう場を終えたら、替えの靴下やタイツに履き替えるのも一つの手。
手汗が出るほどの緊張感を経験した場合、足裏からも同じくらい汗が出ていると言われます。
ストレス具合によっては疲労臭として出てきてしまうかもしれません。
靴下くらいならトイレや車でさっと履き替えられるので、職場に一つくらいあると何かと助かります。
足裏を石鹸で丁寧洗い、しっかりケアする
きちんと手洗いをするなら、ハンドソープを使って30秒は掛けることが目安と言われていますが、自分の足裏となると、きちんと洗えていると自信のある人はあまり多くなさそう。
足裏に臭いを取るには、とにかく雑菌のエサとなる汗や汚れを落とすことが重要です。
石鹸やタオルを使って、爪や指の間など時間を掛けて丁寧に洗いましょう。
足の臭いに効く対策グッズを使う
靴を毎日履き替えても、足裏をきれいに洗ったとしても、汗はどうしてもかいてしまうもの。
最近は対策グッズも豊富にあるので、自宅用と持ち運び用などを用意してみてはいかがでしょうか。
足の臭いが気になる私が実際に試したグッズを中心にいくつか紹介します。
足裏に消臭クリームを塗る
私のお気に入りは、足裏に塗る消臭クリーム。塗った後はさらさらしていてべたつきもありません。
出掛ける前に足指やつま先など少し気になるところにさっと塗ってからストッキングや靴下を履くと、以前に比べて足の臭いが気にならなくなりました。
私は自分の足の臭いが気にならなくなった途端、夫の足の臭いが気になり出したので勧めたところ、最初は臭いを指摘された恥ずかしさからか嫌がっていましたが…今では自分から塗ってくれるように。
足裏や靴にミョウバン水のスプレーをする
体臭や消臭に効果があると言われるのがミョウバン水。焼きミョウバンと水道水、ペットボトルで簡単に作れます。
小さなスプレー容器に入れておけば出先でも気になった時にさっと出せるので、座敷に上がる飲み会前などにおすすめです。
作って容器に入れてしまえばいつでも使えますし、時間がない時やクリームを塗るのが面倒な時はだいたいこっちですね。
脱臭効果のある炭が使われているインソールを靴に入れる
靴屋さんや百均で買うことのできるインソールには、炭の脱臭効果が期待できるものもあります。
ただインソールを入れることで靴擦れしてしまったり、逆にインソールが雑菌の温床になって臭いの元になったりする可能性もあるので、お手入れは忘れずにしたいものです。
抗菌・消臭対応の靴下を履く
臭いが気になり出してからは、「抗菌・消臭対応」の靴下を選ぶようにしています。
効果はさほど実感していませんが、購入直後しばらくは臭いが気になることが減り、大いに助かりました。
重曹粉を使う
絨毯の上に重曹を撒いて掃除機で吸うと一緒に細かな汚れも取れるなど、私の中ではお掃除の定番となっている重曹。お風呂掃除にも使えますよね。
足の臭いが気になっている人は、湯舟に重曹と少量のお湯を入れた足湯がおすすめ。
重曹が足裏の古い角質や汚れを取ってくれますし、足湯後はその残り湯で湯舟の掃除もできます。
また重曹を不織布に入れて靴の中に入れておくと消臭効果にもなるので、掃除用に買った重曹が余っているならぜひ使ってみてください。
足が臭いのはもうおさらば!!快適な足LIFEを
手のひらと同じように足の裏も汗腺は多く、思っている以上に靴は水分や汚れを吸ってしまっているもの。
足の臭いに悩んだら、できるだけ毎日同じ靴は履かないこと、自分の足のケアをしっかりすることを最初に実行し、それを続けてみましょう。1週間ほどで足の臭いは軽減されていくはずです。
まずは自分でできることを少しずつ行って改善していきましょう。