LINEをはじめ、スマホ利用者の中でも、かなり多くの人がSNSを利用しています。
最近会っていない友達の日常を知ることができる、芸能人の情報を気軽に見ることができる「SNS」は、楽しいサービスといえるでしょう。
しかし、そんな楽しいSNSに対して、疲れを感じたり、面倒くさいなと感じてしまうこともたくさんありますよね。
本記事では、実際にSNSをやめた人の理由やきっかけ、SNSをやめるメリット・デメリット、SNSを効果的にやめる方法について紹介します。
SNSをやめたくなる理由・きっかけは何?
たとえば、自分が落ち込んでいる時や気分が最悪な時。
友人の幸せそうな投稿をみて「自分だけが不幸な気がする・・・」と感じてしまった経験がある人は、たくさんいるのではないでしょうか。
上記のように、SNSが自分にとってネガティブに作用し、負担やストレスに感じた時「SNSやめたい」と思う人が多いようです。
さらに、SNSをやめたい理由について、具体例を挙げると・・・。
SNSをやめたくなる理由
- 自分の投稿に対して、周りの反応を伺うことに疲れる
- 他人の投稿に対して、嫌悪感・嫉妬心を感じる
- 友人同士の「暗黙のルール」※を気にするのが疲れる
- 用事もないのにSNSを開いてしまう、SNSに多くの時間費やしてしまう
※友人同士の「暗黙のルール」・・・遊んだ時には必ず写真を撮る、投稿する等
SNS上には、独特のルールが存在するため、扱いを少し間違えてしまうと、友人関係のトラブルのもとや悩みの種になることもあります。
そんな時、「SNSをやめたい」「やめた方が楽」と考えてしまいますよね。
SNSの中でも、特にInstagramが心に悪影響?
SNSに関する研究として、たとえば、インスタグラム(Instagram)は若者のメンタルヘルス(心の健康)に最悪な影響を及ぼすという結果が、イギリスの王立公衆衛生協会(RSPH)研究で発表されています。
この調査は14~24歳の約1,500人に対して実施されたもので、インスタグラムをはじめ、Snapchat、Twitter、FacebookなどのSNSには以下の項目に、マイナスな影響があることがわかりました。
- 睡眠時間・睡眠の質
- いじめや不安感
- 孤独感
この研究が発表されて以降、インスタグラム内で改善されたところもあります。
以前までは「いいねの数」や「動画再生数」が誰もが自由に見られる仕様でしたが、現在は改善されて、そういった数字は見られなくなりました。(いいね数を気にしなくて済むようになった)
とはいえ、イギリスの王立公衆衛生協会(RSPH)の最高責任者であるシャーリー・クレーマー氏も「ソーシャルメディアはたばこやアルコールよりも中毒性が高い」と注意突起するほどです。
SNSとはうまく付き合っていく、もしくは、SNSをやめるなど、自分ができる対策を考えた方が良さそうです。
SNSをやめることで得られるメリット
SNSをやめることで得られるメリットは、たくさんあります。
SNSをやめることで得られるメリット
- SNSによって奪われていた時間が増える
- 他人に関する情報が入らないため、自分に集中できるようになる
- SNS疲れからの解放、SNS友達への気遣い・反応をしなくても良い
- 友人にあった時に会話が新鮮に感じる
以下、それぞれの項目について、詳しく紹介します。
SNSによって奪われていた時間が増える
SNSをやめることによって、単純に「SNSに費やしていた時間分」が増えます。
SNSを利用する目的として「暇つぶし」から「習慣」になってている人は、「習慣」から抜け出せず、SNSに多くの時間を費やしている人も多いですよね。
たとえば、朝起きてから10分、休憩中に30分、夜寝る前に1時間インスタをみている生活の場合。
計算すると、1日に1時間40分。1週間にトータルすると、11時間40分インスタに使っていることになります。
まず、1日約2時間という時点で、運動や趣味、習い事など、他の用事に充てるには充分な時間です。
SNSを辞めたからと言って運動や趣味の時間をはじめる気にはなりませんが・・・・。
とはいえ、寝る前のSNSをやめるだけでも「早く寝られる」というメリットがあります。
他人に関する情報が入らないため、自分に集中できるようになる
SNSを辞めることで、他人に関する情報が入ってこなくなるので、より自分のことに集中できるようになるというメリットがあります。
たとえば、興味のない自慢話、芸能人への誹謗中傷、それは本当に自分にとって、本当に必要な情報なのでしょうか。
時には、有益な情報や自分の興味のある話が混ざっていることもありますが、それは全体的にみれば「ほんの数%」。
他人の投稿や誹謗中傷が目に入ることで、自分の心が乱れたりする場合、その気分が乱れている時間が勿体ないと感じませんか。
外部の情報を得ることによって疲れてしまう人は、SNSから離れた方が、自分のことに集中できるようになり、有意義な時間を過ごすことができます。
SNS疲れからの解放、SNS友達への気遣い・反応をしなくて良い
SNSが疲れる理由の一つである「SNS友達への気遣いや反応」。
たとえば、SNSの中でも、特にインスタに関しては、友人同士で「暗黙のルール」が存在することもあります。
たとえば、仲が良い友達には誕生日を祝うストーリーをアップする、友人と遊んだ時にはストーリーをアップしてフォロワーに仲良しアピールをする、遊んだ時にはとにかく写真を取ってアップする(タグ付け必須)等・・・。
そんなことを毎日考えていると「SNSのフォロワーに、仲良しをアピールするために遊んでいるの?写真を撮るの?」など、疑心暗鬼※になり、友達と遊ぶこと自体に「楽しい」と思えなくなることがあります。
※疑心暗鬼とは・・・疑いの心があるとなんでもないことが怖いと思ったり、疑わしく感じること。
SNS内で、友人とコミュニケーションを取ること自体が負担となっている場合、SNSを辞めることで、友達への気遣いや反応を気にする必要がなくなるので、気持ちが楽になるでしょう。
友人に会った時、会話が新鮮に感じる
SNSでは気軽に友人の身の回りで起きた日常を知ることができます。
遠く離れていても、簡単に、友人の情報を得ることができるので、もう何年も会っていないことも意識せずに済むのです。
コメントしなくても、わざわざメッセージを送らなくても、友達の日常を知ることができるのは、SNSの魅力とも言えます。
しかし、たとえば「こないだびっくりしたことあったさ!」という話でも「あっ見た見た!〇〇でしょう?」と、既に知っている情報なので、盛り上がりに欠けるという経験はありませんか。
友人と久々の再会をする時は「会えない間に何があったのか」を話したり、聞いたりすることも楽しみの一つ。
SNSを辞めることで、より話が盛り上がり、楽しい時間が過ごせることもあります。
SNSをやめることで生じるデメリット
次に、SNSをやめることによって生じるデメリットは以下の通りです。
SNSをやめることで生じるデメリット
- 友達とのコミュニケーションがなくなるので寂しい
- SNSで話題の情報が入ってこなくなる
- 孤独感を感じる
では、それぞれの項目について、詳しく説明していきます。
友達とのコミュニケーションがなくなるので寂しい
たとえば、SNS上には「定期的に会うわけじゃないけど、SNS上だけで絡むのがちょうど良い」友人・知人もいますよね。
また、そういった友人・知人は、微妙な人間関係なので、メッセージを送り合うのはなんだか面倒だし、相手にも気を使わせてしまうし、なんて思うことも・・・。
SNS上だけ絡むのがちょうど良い友人・知人と繋がる手立てがなくなってしまうと寂しくなるので、SNSを辞めることを躊躇してしまいますよね。
SNSで話題の情報が入ってこなくなる
当然、SNSをやめることで、SNS上で話題になっている情報が入ってこなくなります。
ネット上で「SNSで話題になったことまとめ」を探せば出てくるものもありますが、リアルタイムで楽しむことはできません。
たとえば、職場や友人との会話の中で「あれ知ってる?」とSNSの話題になる時に、話についていけないこともでてくるでしょう。
孤独を感じる
SNSの中で、たくさん友人がいる人の場合は、SNSを辞めることで孤独を感じるでしょう。
たとえば、Twitterの中でも「SNS辞めます」と言った2週間後には、投稿を再開しているなんてことも多いのは、そのせいかもしれません。
普段、人には言えないような悩みや人にわざわざ話すまでもない話をSNSで呟くだけでも、気持ちが満たされ、ストレスを発散することもできるので、SNSを辞めることによってそれができなくなります。
【SNSをやめたい人向け】SNSを効果的にやめる方法
SNSをちょうど良く付き合える人は良いのですが、「自分にとっては悪影響の方が多い気がする」という場合は、SNSを思い切ってやめることをおすすめします。
では、SNSを効果的にやめるのは、どのようにしたら良いのでしょうか。
SNSを効果的にやめる方法
- 「SNS」に時間をかけるのは勿体ないんだと自分を納得させる
- SNSのアプリ・アカウントを削除する
- スマホの契約内容をギガ数の少ないパケットプランに変える
- SNSに充てていた時間に違うことをする
以下、それぞれの項目について詳しく紹介します。
「SNS」に時間をかけるのは勿体ないんだと自分を納得させる
やはり自分が納得していない場合には、SNSを完全に辞めることは難しいです。
友人の自慢話、芸能人の誹謗中傷、時には全く知らない人の体験談や日常の話・・・。
確かに、その中に有益な情報もありますが、全体で言えば「ほんの数%」です。
上記で触れた通り、1日のうちの2時間分を費やすに値する「自分の人生を左右するような大切な情報なのかどうか」。
そう考えると「SNSにかける時間が勿体ない」ですよね。
SNSのアプリ・アカウントを削除する
簡単な方法ですが、SNSのアプリやアカウント自体を削除してしまえば、SNSを使うことができなくなるので、結果的にSNSをやめることができます。
SNSのアカウントは消してしまうと、もう一度アカウントを作るのは面倒ですし、周りからも「やめたと思ったら、またやってる」と思うわれるのが嫌だと感じる人は多いはずなので、効果があるでしょう。
「完全にSNSを辞める自信がない」という時は、アカウントは残して、アプリを消して、SNSがない生活にしばらく試してから、完全にSNSから離れるという方法もあります。
スマホの契約内容をギガ数の少ないパケットプランに変える
たとえば、インスタグラムは、写真や動画も多いため、パケットの使用量が多いです。
そのため、スマホの契約内容を見直して、ギガ数を下げると(例:20GBプランを5GBプランにするなど)、「SNSを使うとパケットが減るから」と意識的に、SNSに使う時間が減ります。
少し強引な方法ではありますが、スマホにかかる料金の節約にもなるので、おすすめです。
SNSに充てていた時間に、違うことをする
たとえば、先ほど触れた通り、夜寝る前にSNSをみる習慣がある人は、SNSの時間をストレッチに変えたり、日記を書く時間にあてたりするなど、他のことにあてましょう。
筆者の場合、SNSをやめてから「寝る前のSNSをダラダラみる時間」がなくなり、早く寝られるようになったので、そこにメリットを感じてします。
また、通勤時間にはスマホでSNSをチェックするのではなく、音楽を聴いたり、小説を読むなど、スマホを触る以外の暇つぶしの方法を考え実践することで、
SNSをやめてすっきりしよう
SNSは、「友人の身近な出来事を気軽に知ることができる」「興味のあることについて情報収集ができる」という面では、悪いことはありません。
SNSで得た情報のおかげで、知的好奇心が満たされて、満足できる時も多いのも事実です。
また、辞めたいと思っていても、なかなかやめないのは、それほど自分の日常の中にSNSが浸透しているからと言えます。
自分にとって負担になっている時は、思い切って行動し、すっきりした日々を過ごしましょう。