たとえば、仲良しな友達、旦那もしくは嫁(彼氏や彼女)など、あなたの周りにも「時間にルーズな人」はいませんか。
時間を守る人にとって「時間にルーズな人」は、かなりムカつく存在かもしれません。いくら大好きな相手でも常習化すると「気持ちが冷める」「嫌い」になってしまうことも・・・。
本記事では、時間にルーズな人の特徴、時間にルーズな人の心理など、時間にルーズな人について詳しく紹介します。
時間にルーズな人の気持ちが分からない・知りたいという人、自分の時間にルーズところを治したいという人におすすめです。
「時間にルーズ」ってどういう意味?世間からの印象とは
「時間にルーズだね」と他人から言われ、意味を知らずにヘラヘラしていると、大切な友人やパートナーを失うかもしれません。
なぜなら「〇〇(自分)って時間にルーズだよね」という言葉は、相手からの軽い忠告だからです。
では、まず「時間にルーズ」の言葉の意味をおさらいしましょう。
「時間にルーズな人」言葉の意味
ルーズというのは「loose」の日本語形であり、要するに「だらしない」「しまりのない様子」。
つまり「時間にルーズな人」というのは「時間を守らない、だらしない人」を示す言葉です。
あまり良い意味では使われないので「時間にルーズだね」と言われたら、マイナスな評価として真摯※に受け入れましょう。
※真摯(しんし)・・・まじめで、ひたむきなさま。
仲良しの友達やパートナーから言われた場合「時間にだらしないところを治してくれたら、良いのにな」「時間の約束守ってほしいな」と言われているようなものです。
時間にルーズな人は、他人からどう思われている?
一般的に、時間にルーズな人に関連する印象はこんな感じ。
- お金にもルーズそう(お金を貸しても返してくれなさそう)
- 部屋が汚いイメージ
- 信用できない
- 仕事ができなさそう
- 貯金しできてなさそう
「時間を守る派」の人からすると「時間にルーズな人」は、イライラする、ムカつく、うざい、縁切りたいなど、かなり悪い印象をもたれる可能性があります。
時間にルーズな人は、他人からの信頼を無くしてしまい「パートナーから降られた」「友達に嫌われた」等は、一般的にもよくある話。
時間を守らないだけで、人によっては上記のような印象を与えてしまうということを、時間にルーズな人は理解しなくてはいけません。
マイペース過ぎる・・・。時間にルーズな人の頭の中
たとえば、友人Aが「明日の飲み会〇時に予約したからね」「〇時に集合ね」と、予定を提案した時の時間にルーズな人の頭の中では、こんな感じに変換されます。
集合時間の提案 | 時間にルーズな人の頭の中 | 時間を守る人の頭の中 |
〇時集合ね | 目標は〇時集合なのね | 〇時の10分前には到着しとこ |
〇時に集まろ | 余裕がある人は〇時集合なのね | 〇時に全員集合か |
〇時頃に集合ね | 1~2時間くらい遅れてもOKね | 10~30分(遅くても)くらいかな |
他にも、時間にルーズが「〇時集合」と言われた時の頭の中は、大きく分けて3パターンあります。
【時間にルーズな人の頭の中】
- 集合時間に合わせて早く準備を始めたのに、準備が終わらなくて遅刻する
- 最初から決められた時間に行く気はない(悪気はない)少し遅れて行くくらいがちょうどよい
- 時間の感覚がなく、気づくと集合時間の〇時だった
上記の1番は、まだ周囲からの理解が得られるギリギリの範囲ですが、2番3番になると、人によっては怒りを感じるレベルでしょう。
時間にルーズな人の特徴
時間にルーズな人の傾向として考えられる特徴は、以下の通りです。
時間にルーズな人の特徴一覧
- マイペース、自分に甘い
- 細かいことは気にしない
- 予定から逆算して行動するのが苦手
- 時間配分が下手
- 他人への配慮、思いやりが欠けている
以下、それぞれの項目について、詳しく紹介します。
マイペース、自分に甘い
基本的に、時間にルーズな人は良くも悪くも「マイペース」。
「他人は他人、自分は自分」という考え方の人が多く「自分はこういう人間だから」と自分の性質を全面に受け入れており、また、他人にもその自分を受け入れて欲しいと思っている人が多いです。
時には「これが私だから」と、自分に非があっても、開き直るような一面もあるかもしれません。
他人との楽しいことは好きでも、協調力が少し足りないのかも・・・。
マイペースな人は自分の気持ち良いペースで生活することが優先なので、約束の時間に間に合わないなら「時間をずらせばいい」という軽い気持ちでいるので、約束の時間を守ることができません。
細かいことは気にしない
時間にルーズな人は、細かいことを気にしない性格の人が多いです。
大抵のことは「まっ、いいんじゃない?」の一言で後に引きずらないので、物事に対して寛容的であるとも言えます。
物事を大きな枠で考えているので、大好きで大切な人と約束をしていたとしても「相手に会う」という目的が達成すれば、約束の時間に関してそれほど関心がないのです。
「細かいことを気にしない性格」は、とても良い面ですが、時間を守るという視点で見た場合は、裏目にでてしまっているかもしれません。
予定から逆算して行動するのが苦手
時間にルーズな人は、マイペースで目の前にあることに集中しがちなので、数時間後の予定や数日後の予定に対して、どれくらい前から準備を始めるのが良いのか、考えるのが苦手です。
たとえば「約束の時間に〇〇に到着するなら、家を〇時に出て、家を〇時に出るには、〇時にお風呂入って・・・」という逆算して行動するのが苦手。
また、時間にルーズな人は、約束の時間が近づいてきて、やっと「もうそろそろ用意しなきゃヤバい」となることが多く、約束の時間ばかりに意識がいってしまい、自分が準備する時間を確保するのを忘れていることが多いです。
他にも、たとえば「自分はシャワーを済ませるのに〇分かかる」「化粧に〇分かかる」など、自分の支度にかかる時間がどれくらいなのか把握していると、約束のどれくらい前から準備を始めれば良いのか分かりますよね。
しかし、時間にルーズな人は「自分の支度にかかっている時間をいちいち意識する」のも苦手なのです。
時間配分が下手
時間にルーズな人は、時間配分が下手なので「多分間に合う」「多分いける」という感覚で用意をはじめて、結果的に遅れてしまいます。
時間にルーズな人は、たとえ約束の1時間前、2時間前に準備を始めたとしても、なぜか間に合いません。
自分の頭の中では準備が完了するはずだったのに、やはり、約束の時間に遅刻してしまうのです。
時間にルーズな人が、準備をする時は「余裕を持ちすぎても、ギリギリ過ぎてもだめ」。
実際に、準備にかかる時間に余裕があると「まだ余裕があるから大丈夫」という心の油断のせいもあり、やはり時間を守ることができないのです。
他人への配慮、想像力の欠如(気づき)
悪気が無いとはいえ、時間にルーズな人は、やはり結果的に他人への配慮が欠けていると言えます。
「相手は約束の時間に間に合うように、準備を済ませて来ているのに、自分のせいで待たせてしまっている」という自覚が足りないのかもしれません。
時間を守る人達は「準備に余裕があるから、約束の時間に間に合う」のではなく「相手を待たせると申し訳ないから」という相手の配慮や気遣いから、約束の時間を守れるように行動しています。
「時間を守る人と守らない人の違い」は、決して遺伝子的な違いや性格の違いではないのです。(病気の場合は除く)
また、人それぞれ怒りを感じるポイントが違うのに、それに気づけていない可能性があります。
時間にルーズな人は、自分は遅れてきた人に対して寛容でいられたとしても、他人はそうじゃないかもしれないという事を想像が出来ていないのですね。
約束した相手の性格を踏まえて「もし、自分が時間を守らなかったら相手はどう思うんだろう」と、相手の気持ちや立場になって考えれば、約束の時間を守らなきゃと意識が変わるのではないでしょうか。
【理解できない?】時間にルーズな人のリアルな心理
時間を守る人にとっては「時間にルーズな人の心理が分からない」「人を平気で待たせられる神経が謎」と、時間にルーズな人のことが未知の生命体のように感じるでしょう。
(しかし、彼らも「時間を守るタイプ」の人に対して「時間を守らないというだけなのに、そんな責めるなんて、厳しすぎる」という不満はあるようです)
友達や家族、パートナーなど、身近で、大切な人の中に「時間の価値観が合わない人」がいると、理解に苦しみますよね。
以下は、時間を守る人が時間にルーズな人の心理を知るための参考項目です。
遅れることに悪気はない
時間にルーズな人の特徴としては「悪気はない」という事。
「わざと遅れて、相手をイライラさせてやろう」という気持ちはありません。(あったら怖い)
また、常習犯の人であっても悪気はなく、遅れた相手に対して「申し訳ない」という気持ちは感じています。
ただ、時間にルーズな人は遅れることに対して「申し訳ない」と感じていても、時間に遅れる事自体「そこまで悪いこと」だと思っていません。
時間にルーズな人は「遅れてしまうことは仕方ないこと」と思っているのです。また、その代わりに「他人が遅れてきても気にならない」という寛容さを合わせ持っています。
しかし、時間を守る派の人にすれば「仕方ないって言ってないで、約束の時間に余裕持って用意しなさいよ!」と怒り爆発ポイントですよね。
優先順位が「目の前の用事」「自分のしたいこと」が先
時間にルーズな人が、約束の時間の遅れる理由は「やらなきゃいけないこと済ませていたら、遅れてしまった」です。
その「やらなきゃいけないこと」とは、本人が個人的に「やらなきゃ気が済まないこと」「今、リアルタイムで集中して終わらせたいこと」。
たとえば、それは待たされている相手からすると「今やること!?(怒)」という場合も多いのが難点です。
ここで、時間にルーズな人と時間を守る人の間に衝突が起こり「もう縁切る!」「あんたとは別れる!」など、人間関係が悪化することがあります。
約束事に対する意識が低い、責任感がない
約束を守りたいとは思っていますが、そもそも約束事に対する意識が低いため、約束の時間を守ることができません。
たとえば、友人との約束は守れないのに、平日の仕事や学校、バイトの時間などは守れる人。
「仕事や学校の時間は守れるのに、なぜ自分との約束は守れないんだ」と、周囲が腹が立つタイプですね。
時間にルーズ派の言い分的には、仕事前のルーティンは毎日一定なのに対し、プライベートの約束はタイミングや時間がその時々によって違うので「時間配分がぐちゃぐちゃになる」「準備にもたつく」という理由があります。
また、時間にルーズな人は、「友達との約束」「彼氏や彼女とのデート」は仕事ではありませんから、少しくらい融通が利くという感覚でいます。
確かに「友達との約束」を会社の面接のように捉える」というのは、さすがに窮屈ですよね。
リラックスした状態であるが故に、時間に遅刻してしまう(相手を信頼しているからこそ、自分の遅刻を許してもらえると信じている)というのはあるかもしれません。
(元時間にルーズな筆者が語る・・・)
【時間にルーズな人必見】治し方、今日から実践しよう
人には得意、不得意がありますが「絵が苦手」「歌が下手」などは、他人に迷惑かけることはありません。
しかし「時間にルーズな人」は、約束の時間に遅れるなど、他人を巻き込んでしまうので、どんなに魅力的な人でも、残念ながら嫌われるきっかけになってしまう事も・・・。
そのため「時間にルーズな性格を治したい、克服したい」という人も多いのではないでしょうか。
ちなみに、筆者は周囲に合わせて「時間を守る派」ですが、性格のベースは「時間にルーズ派」。(混乱)
「時間に遅れるということは、その人の時間を奪っているんだ」と自分に何度も言い聞かせて、約束の数時間前から準備し、ようやく約束の時間を守っているタイプです。
普段から意識していると、かなり改善されますよ。
そんな筆者がおすすめする時間にルーズな自分を克服したと思ったら実践した方が良い項目が、以下の通りです。
- 約束の時間に遅れるということは「相手の時間を奪った」同然と心得る
- 約束の時間から逆算して、自分の準備が終わるベストな時間配分を見つける(試行錯誤あるのみ)
- 約束の時間の10分前に集合場所に到着するイメージで準備を進める
- 1日のうちに予定が複数重なる時は、余裕を持つ。約束する件数を決める(3件までとか)
- 約束の時間に間に合わない時は誠心誠意をもって連絡を入れる、会ったら謝る
自分の意識や行動を変える時は、かなりエネルギーを使いますから、短期間ではなく、長期間で治すことを目標にしましょう。
また、約束の時間に間に合わない時は、誠心誠意をもって連絡を入れる、会ったら必ず謝ることが大事です。
「時間を守る派」の人達と一緒にいるのが辛い、ストレスが溜まるという時は、同じようなスローライフを送っている人と過ごすと気持ちが楽になりますよ。
時間にルーズな自分はもう卒業。今日から生まれ変わろう
時間にルーズな人と時間をしっかり守る人では、時間や約束に対する価値観、考え方が違います。
「時間を守る人」からすると、「時間にルーズな人は他人の貴重な時間を奪っている」というストレスに感じてしまうかもしれませんが、逆に「時間にルーズな人」からすると、「時間を守る人」の強制的な感じや拘束感がストレスになっている場合も・・・。
たとえば、どうでも良い人が「時間に対する価値観が合わなかった」場合、もう縁を切って、会わなければ良いですが、仲良しの友達、パートナーの場合、出来れば良好な関係を築きたいものです。
時間にルーズな人も時間を守る人も、お互いに理解し合い、歩みよっていきましょう。