乳液とクリームの違いって?両方つける意味は?本当に必要なスキンケアとは

当ページのリンクには広告が含まれています。

スキンケアをしている時に、ぼんやりと「乳液とクリームって何が違うんだろう」と思ったこと、ありませんか。

今まで当たり前のように使用していたスキンケア用品。一度疑問を持つと「そもそも乳液とクリームって、両方つけなくちゃいけないのかな?」など、様々な疑問が湧いてきますよね。

本記事では「乳液とクリームの違い」「そもそも両方つける意味はあるのか」「スキンケアを選ぶ際のQ&A」など、詳しく紹介します。

目次

乳液とクリームの違いが分からない・・・

乳液とクリームに限らず、スキンケア用品の目的は「肌を保湿する又は保護する事」。

乳液やクリームの商品説明には「肌を柔らかくします」「うるおいを与えます」など、化粧品会社によって様々な説明書きがありますが、要するに「肌を保湿する又は保護する」という一つの言葉に要約することができます。

同じ目的のために作られた商品ですから、違いが分からないのも当然なのです。

世界で最も大きな皮膚医学の組織の一つ米国皮膚科学会では、スキンケアに効果があるものとして「保湿」「日焼け止め」の2点を挙げていますが、保湿するための「保湿剤」については、特に指定はありません。

それは、個人によってベストなスキンケアが異なるからです。

たとえば「化粧水」を使用するだけで、肌の乾燥やトラブルがなく、保湿が充分という人の場合はスキンケアは「化粧水だけ」で良いですし、「化粧水と乳液」を使用していて、特に乾燥などが見られない場合は、クリームは必要ありません。

他にも、たとえ同じ乾燥肌の人であっても、全員が「クリーム」をつける必要はないですし、今の時代は製品が多様にあるので、自分の好みによって製品を選択することが出来ます。

「乳液を使うべきか」「クリームを使うべきか」それとも「乳液とクリームを使うべきか」。

「自分の肌のタイプ」と「使用感の好み」によって選ぶことができますが、スキンケア方法の選択肢が沢山ある今の時代だからこそ「どれを買うべきか」迷ってしまいますよね。

乳液とクリームの使用に関しては、肌タイプにもよりますが、基本的には「自分の好み」で選択することになります。

乳液よりもクリーム違いは、水分と油分の比率にある

乳液とクリームの違いは、水分と油分の比率にあります。

簡単に説明すると、油分よりも水分の方が多めに入っているのが、乳液。水分よりも油分の方が多めに入っているのが、クリームです。

水分が多いということは、それだけ揮発してしまう(=蒸発してしまう)という事なので、長い時間保湿成分を肌に留めておくことは出来ません。

そのため、保湿効果が高いのは、乳液よりも油分が多いクリームということになります。

たとえば、普通肌の人ならクリームを使用しなくても、化粧水と乳液、もしくは乳液だけでも充分に肌が保湿される人もいるでしょう。

乾燥肌の人の場合は、乳液の上にクリームを足すことによって保湿効果が高まり、乾燥を防ぐことが出来る製品が多いです。

もしくは、保湿効果の高いクリームを選ぶことで、化粧水と乳液は必要ないという場合もあります。

「保湿効果をより高めたい」と思う場合は「乳液かクリームか」の違いというよりは、配合成分をチェックする必要があります。(保湿効果の高い成分が配合されている化粧品を選ぶ)

乳液とクリーム、使用感の違い

まずは、乳液とクリームの違いについて、簡単な表にまとめてみました。

乳液クリーム
水分と油分比率クリームよりも水分が多い乳液よりも油分が多い
テクスチャートロっとしているこっくりしている
使用感塗布後はペタペタするが、時間が経つとペタペタ感は減少する肌がベタベタする感覚がある

様々な商品があるので、一概には言えませんが、一般的には上記のような使用感になっていることが多いです。

以下、それぞれの使用感について紹介します。

乳液の主な使用感

一般的な乳液はクリームよりも水分量が多いので、テクスチャーが「トロっ」としていて、手の平に出して手を傾けると、すぐに垂れてしまう程。

テクスチャーが軽めなので、伸びが良く、肌の全面に塗りやすいです。

乳液は、比較的すぐに肌に馴染み、時間が経つと「ペタペタ感」がなくなります。(保湿成分が揮発するため)

たとえば「乳液のみ使用」していて、時間が経っても「肌のツッパリ感がない」「粉ふきがない」という人は、クリームを重ねる必要はありません。

クリームの主な使用感

一般的なクリームは油分が多いので、テクスチャーは「こっくり」としていて、手の平に出して手を傾けると、すぐには垂れてきません。

クリームは比較的に保湿効果が高いため、時間が経っても「ペタペタ感」が残りますが、その分肌を保湿・保護してくれます。(乳液よりは揮発しづらい)

クリームの場合は様々な使用感の商品があり、テクスチャーが柔らかいものもあるので、商品を選ぶ際は「自分が好きな使用感」を選ぶと良いでしょう。

他にも、たとえば普段は乾燥による悩みがない人の場合も、乾燥する秋冬、乳液だけでは足りないという場合に「クリームを足す」もしくは「乳液を使わずにクリームを使用する」など、肌の状態に合わせて、スキンエア方法を変えると良いですね。

【肌タイプ・悩み別】スキンケア製品の選び方に関わるQ&A

「もうどのスキンケアを買ったら良いか、分からなくなってきた・・・」という人もいるでしょう。

使用するスキンケア製品やスキンケアの工程を見直す時に、大切なことが3つ。

  • 自分の肌のタイプを理解する
  • 自分が抱える肌への悩み(トラブル)を明確にする
  • スキンケアに求める使用感(好み)について考える

上記の項目について、把握していないと、自分に合うスキンケア方法を探す時に難航するでしょう。

肌のタイプの種類は「脂性肌」「乾燥肌」「普通肌」「混合肌」「敏感肌」に分けられ、肌タイプによって、肌の悩みやトラブルも大体把握することができます。

(乾燥肌の人は「乾燥」、脂性肌の人は「ニキビが気になる」など)

お店などで肌診断をしてもらうと安心ですが、わざわざ行く必要はありません。

スキンケアに求める好みに関しては「スキンケア後、肌がペタペタするのが嫌」という人は、油分が多いクリームよりは乳液を使う、「肌にペタペタ感がある方が安心する」という人は、乳液よりはクリームなど、好みで「乳液かクリーム」か、選ぶ必要があります。

スキンケアの正解は、自分の肌で実際に試していくのが1番で「乾燥肌の人はこれ!」というような解決策はありません。あくまでも「より効果的」と言われているだけで、万人の解決策ではないのです。

以下、乳液とクリームの使用に関わる「肌タイプ・肌の悩み」に関する項目で、あなたの肌タイプや悩みに近いものを読んでみてください。

【乾燥肌】とにかく肌の乾燥を防ぎたい

上記でも触れた通り、市販されている製品では「化粧水→美容液→乳液→クリーム」の順に使用することで、保湿効果を高めるスキンケア製品が多いです。

しかし、全種類を揃えたり、高価なものを買い揃える必要はありません。

スキンケアを購入する時は、値段ではなく成分表を見て、商品を選びましょう。

たとえば、乾燥が気になる人は、成分に「セラミド」が入っているスキンケアを製品を選ぶと良いと言われています。

「セラミド配合」という化粧品、よく見ますよね。

スキンケア化粧品の成分に含まれる「セラミド」は、外からの様々な刺激や物質の侵入を防ぐ「バリア機能」、皮膚から水分が蒸発しない「水分保持機能」の役割をもつ成分。

簡単にいうと、肌のうるおいを支える成分です。

ただ、スキンケア製品の成分表を見る時は、表記してある順番もチェックしてください。

成分表には、製品に配合されている量の多い順番に記載されているので、最後の方に「セラミド」という表記があっても、あまり期待できません。(天然なセラミドは高価なので、一般的には1%程度しか含まれていない)

他にも「入っていない方が良い成分」を知ることも重要です。

米国皮膚科学会「乾燥肌の救済」を参考にすると、消臭系の石鹸類やアルコール成分が含まれる化粧水や香料が入っているスキンケア製品は、乾燥肌の人にとって刺激が強いので使用を避けた方が良いとあるので、乾燥肌の人は覚えておくと良いでしょう。

シンプルなスキンケアにしたい、工程を省きたい

「なるべくシンプルなスキンケアをしたい」と思い、乳液とクリームの違いについて調べている人もいるかもしれません。(筆者もこれにあてはまる)

「肌断食が肌に良い」「スキンケアは日焼け止めの保湿剤があれば良い」など、いろんな話を聞いていると、何が正しい知識なのか分からなくなってしまいますよね。

たとえば、「乳液だけ使用」していて、保湿力が足りないという場合は「クリーム」を塗る、「クリーム」では重たすぎるという場合は「化粧水と乳液を使用する」など、自分によって一番良いスキンケア方法を自分の肌で実際に試して、ベストなスキンケアを探していくしかありません。

使用の判断基準は、3週間です。

3週間使用してみて、肌のトラブルがない場合は、継続しても検討してください。

「シンプルなスキンケアにしたい」「スキンケアの工程を省きたい」人は、たとえばスキンケア用品をワセリンやオイル(ココナッツオイル等)に替えるという方法があるので、気になる人は試してみると良いでしょう。

ちなみに、普通肌~乾燥肌タイプの筆者は「クリームとワセリンのみ」で肌の保湿をしています。

化粧水や美容液、乳液をつけるこ工程がないので時短、またスキンケアをかける費用を減らすことができて満足です。

【脂性肌】乳液とクリームは必要ない?

「脂性肌だから、乳液やクリームをつけるのはよくない」と感じている人も多いですが、上記でも触れた通り肌タイプに限らず「保湿」はした方が良いです。

米国皮膚科学会が紹介する「脂性肌をコントロールする方法」では、脂性肌の人が化粧品を選ぶ上で注意するポイントが2つを挙げています。

スキンケア製品を選ぶ際に、化粧品のラベルに「オイルフリー」「ノンコメドジェニック」とある製品選ぶ事。

「オイルフリー」とは、つまりオイルが入っていない化粧品のことですね。

オイルベースやアルコールベースのスキンケア製品を使用すると、毛穴を詰まらせてニキビができたり、肌へ刺激となる可能性があるからです。

「ノンコメドジェニック」とは、コメドと呼ばれる皮脂で、毛穴が詰まった状態のニキビの初期症状が一定の基準で現れるかどうかのテストを受けて、そのテストにクリアした商品につける名称です。

たとえば、医薬部外品の部類で有名な花王のキュレル(Curel)の製品の「皮脂トラブルシリーズ」の商品を見ると「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載があります。

他にも、脂性肌だからと言って、強力な洗浄力のある洗顔料を使用すると、余計に肌を刺激し、皮脂を多く分泌させる可能性があるため、脂性肌であっても、マイルド洗顔量を選んでください。

美容液は必要?

化粧水や乳液、クリームの他にも「美容液」「セラム」と言われるスキンケア製品があります。

美容液とは、スキンケア製品の一つで「美容液成分の吸収性を高める」「美容液成分が濃縮されて配合されている」ので、使用している人も多いでしょう。

先ほども触れた通り、日常的に日焼け止めを塗ること、保湿をすることが大事であって、美容液が必要という訳ではありません。

肌の保護は、ワセリンやココナッツオイルだけでも良いと言われてるくらいなので、美容液にこだわる必要はないのです。

結論的には「美容液の使用感が好み」「美容液をつけたい」という人は美容液をつけたら良いし「美容液をつける必要がない」「なくても困らない」という人はつけなくても良いのではないでしょうか。

(肌の保湿ができているなら、それで良い)

クリームのベタベタが苦手

就寝前や化粧をする前に、顔が保湿でベタベタすると気持ち悪いですよね。

先ほども触れた通り、クリームには油分が多く含まれていて、肌の水分を逃がさないようにするために使用するものなので、保湿作用をベタベタと感じてしまう人がいます。

そういう時は、以下の2つを試してみてください。

  1. クリームをつける量を減らす
  2. 使用感がさっぱりなクリームに替える

ブランドやメーカーごとに指定がありますが、クリームをつけすぎると、肌がベタベタに感じます。

クリームのベタベタ感が苦手な人は、クリームをつける量を減らして、2週間ほど様子を見てみてください。(適量の目安:直径1.5㎝くらい)

また、クリームと一括りにまとめても、ベタベタ感があまりないクリームもあります。

いま使用しているクリームがベタベタに感じる時は、テクスチャーが柔らかめなベタベタ感の少ないクリームを選んで使用すると良いかもしれません。

他にも、乳液だけを使用していて「肌が乾燥する」などの問題がない人の場合は、クリームは使用しなくても良いでしょう。

【乳液とクリーム】違いが気になるスキンケア製品について

上記で、乳液とクリームの違いについて説明しましたが、市販で売られている商品でも「違いが分からない」と悩んでしまう商品がありますよね。

今回は「キュレル」「ケアセラ」の乳液とクリームの違いを比較していきます。

「乳液タイプ」「クリームタイプ」どちらを購入すべきか悩んでいる人は、参考にしてみてください。

以下、乳液とクリームの違いが気になるスキンケア製品について、紹介します。

ケアセラの乳液とクリームの違い

ロート製薬の「ケアセラ」は、乾燥肌や敏感肌の人向けのボディーケア・フェイスケア商品。

ケアセラの商品の中に、乾燥肌の人向けにセラミドが配合された乳液とクリームの商品があり「違いが分からない」「どっちを買ってよいか迷う」という人が多いようです。

ケアセラAP乳液・クリームの特徴(共通)

  • セラミドが配合されている
  • 弱酸性・低刺激・パラベンフリー・無香料
  • 全身にも塗り広げやすい、すーっと馴染む乳液
  • 敏感肌の方の協力によるパッチテスト済み

※すべての方に刺激が起こらないわけではありません

以下、乳液とクリームのスペックを紹介します。

ケアセラ
乳液(化粧品)
ケアセラ
クリーム(化粧品)
使用感なめらかな使い心地
広範囲にも塗り広げやすい
少量でよく伸び
しっとり
シリーズ中、最高濃度※1の
セラミド配合※2(ロート公式参考)
口コミ4~5滴程度で充分保湿される
顔に薄く塗っても、だいぶペタペタする
容器のせいでドボっと量がでてしまうのが難
皮膚表面が、サラダ油がついたみたいになった
劇的によくなるわけではないけど、
敏感になった時でも、刺激なく使用することができた
無臭に近い自然な香りなので、妊娠中にも使えた
家族全員で使えて便利
保湿というよりは被膜感が強い

※1・・・セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド6II、セラミドEOS、カプロオイルフィトスフィンゴシン、カプロオイルフィンゴシン、ジヒドロキシリグノセルフィルトスフィゴシンを全て合わせたもの

※2・・・セラミド6II

顔に使用するなら、クリームの方が良いという口コミもありました。

一般的な乾燥の場合は、クリームの方が乳液よりも保湿効果が続くため、外気に触れる顔や手などはクリーム、体など直接外気に触れることがない部分に関しては乳液でも充分保湿できるでしょう。

ボトルタイプは内容量も多く、乳液タイプで伸びが良いので、自宅でお風呂上がりに使用することに向いていますね。

一方、チューブタイプは持ち運び用として丁度良いでしょう。

キュレルの乳液とクリームの違い

花王のキュレル(Curel)は、乾燥性敏感肌の人に向けたスキンケア用品のメーカーです。

キュレルには、顔・体用に、セラミド機能成分※とユーカリエキスが配合されているローション(全身用乳液)とクリーム(ジャータイプ)の商品があります。

※ヘキサンデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド

キュレルの乳液・ローションの特徴は以下の通りです。

キュレルの乳液・ローションの特徴(共通)

  • 弱酸性・無香料・無着色
  • アルコールフリー(エチルアルコール無添加)
  • アレルギーテスト済み
  • 赤ちゃんにも使える

※すべての方に刺激が起こらないわけではありません

ローションとクリームを購入する際に、違いがわからず、どちらを購入するべきか悩んでいる人が多いようですね。

以下「キュレルローションB」「キュレルクリームF」(医薬部外品)乳液とクリームのスペックを紹介します。

キュレル
ローション(乳液)
キュレル
クリーム
使用感日々の乾燥に全身を包む、
のびのよい乳液タイプ
くり返しがちなカサつきに。
やわらかいクリームタイプ)
口コミ子どもと自分の肌荒れ対策
入浴後に使用すると良い
自分的にはセタフィルの方が良い
合う人と合わない人がいる
ベタつかない
思ったよりもクリームが固い
保湿されてる感じがする
サラッと潤う
値段が高いと感じる
クリームの伸びが良い
家族で使える

他にも、キュレルは「赤ちゃんにも使える」と商品のラベル表記にあるため、子どもと一緒に使用したり、年配の方も使用しているという口コミがありました。

まとめ

化粧と同様に、スキンケアに関しても「絶対にこうしないといけない」というルールはありません。

スキンケアの中でも、乳液とクリームに関しては、乳液だけ使っている人、クリームだけを使っている人、乳液とクリーム両方を使っている人など人によって様々。

それは当然のことで、人によって肌のタイプが違うので、自分に合ったスキンケアを探すしかないのです。

また「保湿効果を高めたいけど、資金的な面で」「自分に不要な工程を省くことで時間を有効に使いたい」「シンプルなスキンケアをしたい」など、スキンケアに関する考え方も様々あって当然ですから、自分の肌や自分の好みに合ったスキンケア方法を探しましょう。

自分に合ったスキンケアは、自分の肌でしか試す以外は方法がないですから、本記事で紹介する方法は、一つの基準やヒントとして捉えて頂ければ幸いです。

  • URLをコピーしました!
目次